ここは何処なのでしょう?
クツクツと何か煮込まれている音とともに とてもいい匂いがします。
私はまた目をゆっくりと開けて周りを見ます。
暖炉に人がいました。
先程のヤカンをぶら下げていたフックに鍋の取っ手をかけて、オタマでぐるぐる混ぜています。
いい匂いです。
ぐるるるるぅ。お腹の音が鳴ってしまいました。
とても大きな音で!
恥ずかしい!きゃー!と思っていたら、暖炉にいた人がこちらを振り向きました。
聞こえたのですね!恥ずかしい!
羞恥心に内心もがきながらも私は尋ねました。
「あの。私は死んでしまったのですか?」
質問の意味が解らないのか、その人は首をかしげています。
「あの。あの。ここはどこですか?」
私は質問を変えてみました。
それでも首をかしげてしまわれました。どうしましょう。
その人は私の方に近づいてきました。
近づかれて解りました。
言葉が通じないのですね。
その人は
長い長いレンガ色した髪を後ろに束ねていて、顔はハンサムさんです。
私と違い、とても彫りの深い顔をしています。
外人さんのようです。モデルさんみたいです。
眼の色は焦げ茶色?なのでしょうか?灯りが暖炉だけなのでよく見えません。
ただ。私とは人種が違うのだけは解ります。
「aqgfexn%mdo#opfm*?」
わお。さっぱり解りません!英語でもありませんでした!
まだ英語の方が多少なりとも話せたのに。
困りましたね。
ここは何処の国なのでしょう。