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プロローグ
この作品は、とある大学のサークルが、とある離島に存在する変わった高校を調査する話です。
笑いあり、感動あり、色々学んで感じて行動する学園旅行ストーリーです!
八丈夫島――それは、日本の南に位置する一つの離島である。それは僕も昔から知っている。
小さくてマイナーな島だが、美しい海に囲まれて、毎年夏になると多くの観光客で賑わう。また、観光客を魅了するスポットや、温泉やキャンプ施設なども充実していて、マイナーな割にそれなりの注目を浴びている。
だが、信じられないのは、こんな話である。
八丈夫島には、たった一校しかない高校がある。それも、非常に小規模で島内でも目立たない高校。何よりも僕が驚いたのは――
その高校の生徒が六人しかいない、ということだ。
僕はこの話を小学六年生の時に、父から初めて聞いた。僕はその時、耳を疑った。だが、これまで八丈夫島に足を踏み入れたことは一度も無い。
しかし、大学一年生の夏になって、サークル活動として、八丈夫島を訪れることになるとは夢にも思わなかった。