プロローグ
ゾンビが大好きなおっちゃんが頑張って書くよー。
2015年人類にとって最悪の年となった。
それはある隕石が地球に堕ちたことがきっかけだった。
年間数万が地球に降り注ぐ隕石、その一つに地球外生命体が付着していても、不思議では無い。
地球の大気圏を生き残ったその生命体は、ウィルスでも無く、細菌でも無い、全く地球には存在しない生命体。
仮に、その生命体を『Z』と呼ぶ事にする。
『Z』を乗せた方舟(隕石)は一人の男をまるでロックオンしたように一直線に目指して…
その男は逃げていた
ハァハァ…ここまで来たら大丈夫だろう
薄暗い裏路地に座り込んだ男の名は田川信二、どうしょうも無いグズだ。
今も幼女をイタズラした挙げ句に泣き止まないからと言う自分勝手で浅はかな考えの元、輝かしい未来のある幼い命を奪った悪鬼だ。
そして今、その罪で警察に追われて逃げている訳である。
どうせ捕まるんだったら、もう一人くらい楽しんでから捕まろうか
捕まっても精神疾患を装って、上手くいったら無罪だし
そんな良からぬ考えを張り巡らせながら、裏路地から開けた道を警戒しながら覗きこむ
よし、サツは居ないな
田川は人通りの多い流れに紛れようとした。
その瞬間、田川の胸にソフトボール位の穴がポッカリ空いた。
『Z』を乗せた隕石は田川の胸を貫いた。
まるで天からの罰のように…
周りの人達は何が起きたのか理解するのに数秒かかった。
目の前に胸に穴をあけて死にかけてる人がいる。
そう理解した時にあちらこちらで、女性の悲鳴、嗚咽、救急車‼
色んな日本語が混じった雑音が、恐怖心に拍車をかける。
胸に穴を開けた田川は、自分の身に何が起きたか理解出来ず、周りの人が自分に注目してるのが、イヤで早くこの場から立ち去りたかった。
田川
「クソー!何でみんな俺を見てやがる!」
田川
「あれ?胸が熱い……ゴボッ!?」
田川は大量に血を吐き意識が遠のいた。薄れ行く意識の中で最後に田川が想ったことは…