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第六話 旅立ち

 俺は今一番近くの町アトロマを目指している。

 しかし一人ではないルナと一緒だ。

 どうしてこうなったというと……


「それでお主はゴブリンすらまともに倒せないのか」

「はいといっても何度もやり直したら勝てましたけど……」

「何度もやり直すつまりそういうことだ?」

「にわかには信じられないと思いますけど俺には物心ついたときから不思議な力があって時間回帰リターンと言って時間を少し戻せる力があるんですよ」

「なるほどそうなのかそれなら納得だ」

「えええ信じるんですか!?」

「だってそうでないならどうやって健志はここにたどり着いたのじゃろうか?」

「と言うと?」

「ここまでの大森林の中を雪原から来ようとすると二時間はかかるなのでその間にモンスターに襲われたら死んでしまうじゃないか」

「いちおうウサギみたいなモンスターには何度か出会いましたが勝ちましたよ」

「あんなのモンスターとも呼べるか怪しいほど弱いモンスターじゃからな」

「もうそうやって馬鹿にして……」

「それに助けたい人?がいるんです」

「さっきの話か」

「つまりですね……」

 俺は掻い摘んで話した。

 俺の頭の中で話しかけてくる世界の声と言う存在が牢獄に囚われている身だということに。

「ふむ……なるほどつまりそいつを助けたいのじゃな?」

「はいそうですねだから……」

「みなまで言わんでいい……わかったそれに健志は弱いからないくらそんな摩訶不思議な力があっても一人で旅をさせるのはいささか危険というわけじゃ」

「それじゃあ!」

「うむ旅支度をするから少しまっておれ食料も水も傷薬も必要じゃからな」

 そうしてルナさんが同行することになった。

 

 こうして俺たちは大森林を抜けて遥か東に3ノニス行ったところの小さな町アトロマを目指しているんだった。

 しかし山里なのかなんだかんだ言っても獣道である。

 これではモンスターも出るだろうに。

 出た!モンスターだ!

『化けカエルと言う魔物ですねそれが三体もそんなに強くないです』

 わかったぜ俺はこいつを倒すぜ!

 するとルナさんも察したのか俺に任せたようだ。

 これならどうだ化けカエル。

 俺は剣を振るった。

 粘液で防がれた。

 そうしてそのまま毒液をかけられる。

 俺は毒を喰らった。

「大丈夫か健志!しっかりしろ!」

 みるみる体力が減っていくがどうということもない。

 体力がつきかけた時俺の力時間回帰リターンが発動する。

 しかしいつものと違う状況になる。

  

 俺だけではなくルナさんも戻ってしまった。

 どうやら俺の体に触れていたからのようだ。

「確かに戦闘前に戻ったぞ……凄いな健志」

「一緒に戻っちゃいましたね……」

「あいつらは毒が有るだからわらわが行こう」

「俺も戦います!」

「無理はするなよ」

「はい!」

 そして俺は化けカエルを何とかして倒すことを考える。

 粘液が出ないとこを狙うのは?

 俺は化けカエルの腹を狙った。

 結果は成功した腹からは粘液が出ない。

 毒液もかわすことに成功した。

 そして止めだ。

 俺は化けカエルを倒すことに成功した。

 すでにルナさんは二体とも倒していた。

「そっちはもう終わったのかや?」

「はい終わりました」

「なら先を目指すのかのう」

「はいそうですね」

 俺たちは先を目指した。

 しかしそこで恐ろしいモンスターに出会う。

 もし俺一人だったらやられていただろう。

 ゾンビが現れた。

「なんじゃこいつは……腐った死体かのう?」

「これはどうみてもゾンビじゃないでしょうか?」

『はいそうですゾンビです力が強く耐久力もある魔物ですゴブリンと同等かそれ以上の強さです』

 こんなやつどうしたらでもルナさんがいるから。

 ああダメダメルナさんに頼っていては俺は成長できないぞ。

『パーティを組んでいたら経験はおのずと仲間に配られますけどねだからこの場合ルナさんに任しておいて大丈夫です』

「パーティを組んでいたかな」

『パーティを念じてみて下さいそこにルナさんの名前が入っていたら問題ありません』

 パーティパーティ出た!


 パーティ:前川健志、ルナ


 確かに入っているこれなら問題ない。

 俺は改めてルナさんと共にこのゾンビを倒すことにした。

「ルナさん!こんな奴俺たちでかかれば直ぐですよね?」

「わらわはこいつに触れたくないのじゃ汚そうでのう」

「えっちょっとルナさんそんなこと言ってる場合じゃ」

「わかった我慢するとする」

「それじゃあ行きましょう!」

 俺たちはゾンビを倒すため攻めることにした。

 まず俺は剣で首を斬り落とそうとした。

 ルナさんは右手を斬り落とそうとしている。

 そして二人の攻撃がゾンビに炸裂する。

 あっさりゾンビの頭と右腕は斬り落とされた。

 しかしまだ動くゾンビなんという生命力だ。

 しかたないので何度も攻撃することになった。

 そして三回攻撃したら消滅した。

 意外と苦戦しなかった。

「意外と楽でしたね」

「そうだな……お前もレベルが上がっているんじゃないか?」

「レベルですかルナさんはレベルいくつですか?」

「4じゃ」

「4ですか凄いですね」

「健志は見たところ1じゃろうに」

「そうですね1ですね」

「レベルは鍛錬でも上がると言われているが魔物を倒すのが一番近道なのだそうじゃ」

「そうなんですか」

『あーーー!私の説明どころが取られた!取られた!』

 世界の声さんは静かにしててね。

『取られた!』


 俺たちはさらに進んだそしてこんどもゴブリンなどを倒していき(ほとんどゴブリンはルナさんが倒しています)ついに小さな町アトロマに到着した。

 そうして今日は一日疲れたので宿で休むことにした。

 ええと一泊食事二食(夜、朝)付きで15ルミか

 そういえばお金を持っていなかった。

 確か魔宝石をお金に変えれるんだよな。

 どこで変えられるんだろ?

『町の寄合所とかじゃないでしょうか?』

「そんなところじゃないかな」

「そういえば魔宝石をお金に変えていなかったな健志変えにいくぞ」

「あっはい」

 というわけで寄合所に行き魔宝石をお金に変えた。

 全部で120ルミかお金の管理は俺に任せるとルナさんに言われた。

 そして宿屋にまた戻って来た。

 そしてシングルかツインのどちらにしますかと聞かれた。

 そんなのもちろんツイ……あ、いえシングルでお願いします。

 ということで別々の部屋になった。

 惜しいことをしたなどと思っていないからな!

 それともルナさんに聞けば良かったのか?

 俺は今更ながら後悔した。

 そして午後六時ぐらい晩飯の時間になったので

 ルナさんを呼びに行くことに。

 ルナさんの部屋でノックする。

「ルナさん!そろそろ晩御飯を食べに行きますよ!」

「そうかやわかった今行く」

 二人で晩御飯を食べに行った。

 宿屋の食事はそれなりに美味かった。

 そして俺たちは部屋で一人ではなかった。

 なんとルナさんがわらわの部屋に来てくれと頼んできた。

 いえ是非行かせてもらいますよ。

 そして期待して行ってみた。

 すると寝間着に着替えている!?ルナさんがそこに居た。

 なんとも可愛らしいピンクのネグリジェだ。

 俺は興奮しそうになったがそこは理性の力で抑えるのだ。

『私の方がかわいいと思います私の方がかわいいと思います』

 世界の声さんいったいどうしたのかな?俺君のことまだ知らないからどんな感じなのね。

『かわいいよ絶対かわいいから』

 それじゃあ期待しておきましょうか。

「健志何か込み合った話も有るじゃろうに夜通し話そうじゃないか」

「はい!」

 俺は他愛も無い話をする。

 夜は更けていくのであった。

現在のステータス


前川健志

Lv.1 剣士

HP:56

MP:8

力 :10

守り:8

体力:15

速さ:22

知力:11

運 :32

攻撃力:20

防御力:10

装備:鋼の剣、布の服

アビリティ:時間回帰リターン、自動温度調節、剣聖アップ、クリティカルヒット率アップ、筋力強化、体力強化、敏捷強化、運強化


ルナ

Lv.4 狼女

HP:96

MP:0

力 :55

守り:21

体力:31

速さ:62

知力:36

運 :38

攻撃力:55

防御力:23

装備:布の服

アビリティ:変身、狩人ハンタースキル、敏捷強化、超聴覚、超嗅覚、肉体限界突破

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