表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

第五話 勧誘

 俺は今夢を見ている。

 相手は魔王だ。とても邪悪そうな強そうな魔物だ。

 魔物の王なんだから当たり前だ。

 そんな相手を俺たちパーティが倒す。

 それみんないくぞ。

 あれ?みんながいない……俺一人ぼっちだ。

 なんだ地鳴りか!?うわあ地面が崩れた!

 そして俺は落ちていく。奈落の底に。

 

 そこで目が覚めた。

 ここはどこだ?また知らない天井だ。

 周りを見渡すとこじんまりとしているが整っていて整理整頓されている部屋だ。

 意外とそんなに狭くなく広いと感じる部屋だ。

 ただ少し殺風景に感じるようなほど物が少ない。

 それでいるが何か気品のようなものが感じられる部屋だ。

 俺はそろりと起き上がった。

 そして部屋を移動してみることにした。

 あれ?何だが良い匂いがするぞ?

 こっちの方だ行ってみるか。

「なんじゃお主もう起きたのか」

 そこにはローブを被った女性が居た。

 どうやらお粥を作っているようだ。


「俺のために?」

「勘違いするなこれを食べたら出て行って貰うぞ」

「そこをなんとかなりませんか?」

「なんとかとはどういうことだ?お主冒険者だろただの迷子かなそれとも?」

「両方ですねでもちょっとわけありで……」

「なんじゃそのわけとは話してみろ」

「実は……」

 俺はここまでのことを話した。

 ただ俺の時間回帰リターンの能力のことは伏せた。

 ただ知らない場所にいつの間にか居たことは話した。

 

「なるほどなるほど~知らない場所にいつの間にか居たとそれをわらわが簡単に信じると思っていたか?」

「そうですよね信じないでしょうね」

「いや信じよう」

「どうして!?」

「嘘を言っている目ではないとお主の目が言っているからかのう」

「そんなことで……根拠は?自信は?」

「あまり無いがわらわはお主を信じてみようと思う」

「えーと……そう言えばなんて名前ですか?」

「名を名乗るならまず自分からと言うだろうに」

「あ……すみません前川健志まえかわけんしと言います」

「マエカワ・ケンシ?ケンシかわらわはルナと申す」

「ルナさんですかいい名前ですね」

「なっお主わらわをからかっているのか!?何も褒めても出ぬぞ」

「本当にいい名前だと思っただけです」

「だから褒めても何も出ぬぞ!」

 俺はそれからこの世界のことを聞いた。

 するとすんなり教えてくれた。


「お主が別の世界から来たことはわかっただかなこのくらい常識なのだから本当は自分で図書館にでも行って調べることなんじゃぞ本当は?」

「はい」

「まあいい言うぞ……この世界ルナトリアはウェルタナム大陸とコルムニア大陸の二つで構成されている大きくて広いんだ凄く人種は人間族と亜人族などで形成されておるウェルタナムは人間族が多いなコルムニアは亜人族が多いはずじゃそんな感じじゃ」

「なるほどなるほどそうなんですか」

「これでわかったじゃろ?(こんな説明でいいのじゃろうか)」

「それでここから一番近い町はどこにあるんですか?」

「それならここから東に3ノニス行ったところに小さな町があると聞いたことが有る」

「ノニス?」

「ん?ノニスとは長さの単位じゃ1ノニス1000モイカじゃ1モイカは100ソイカ1ソイカは10モニスじゃ」

「ああああつまりそういうことですねわかりました」

「お主の世界と単位も違うようじゃな」

「呼び名が違うだけで一緒のようです」

「ならよかった」


「それで俺決めたんです」

「何をじゃ?」

「ルナさん一緒に旅をしませんか?こんなところに居ないで新しい世界を見ましょう」

「何をいきなり……お主は何が狙いなのじゃ?私の体かふしだらな男じゃ」

「ち違いますよそんなわけないから俺そんなに信用できませんか?」

「信用の問題ではないわらわが何故お主の旅に同行しないといけないのかじゃ」

「俺を守ってくれそうだからかな?」

「わらわはお主を守る力などないぞ」

「それじゃあ何を隠しているんですか未だに室内でローブなんて被って」

「ばれておったか……仕方ない驚くなよ」

 ルナさんはローブを外したそこに有ったものは……

 獣耳!わかっていたけどルナさんから感じた人ならざる気配をでもやっぱり驚いた。

「わらわは狼女じゃどうだ逃げ出したくなったじゃろ」

「そんなことありません」

「強気じゃなお主を取って食うかもしれないのに」

「ルナさんはそんなことしません何かわけがあってこんな人里から離れた所に住んでいるんですよね?」

「お主なかなか鋭いなまあいいだろうお主はお人よしに見える悪い奴じゃなかろうし話してやる実はなわらわは……」

 それから自分はモンスターも人間も苦手だということを話した。

 そしてもっとも大事な訳も話してくれた。


「それにわらわは両親が死んでいるんじゃ正確には父は魔物に殺された」

「そうだったんですか……」

「母も三年前に病気でな……優しい母だった」

「それでこれから墓参りに行こうと思うお前も来るかや」

「はい……もちろん!」

 そうして俺はルナの墓参りに同行することになった。

 歩くこと十五分道は道なりになっていた。

 そしてやっと着いたのであった。

 その墓はなんとも寂しい感じだった。

 なぜなら大きな石が二つ置いてあるだけでそれ以外には何もなかったからだ。

 これがお墓?

「何を呆けているんじゃ?こんなものじゃよこれでも立派なお墓じゃろ?」

 俺は直ぐに慌ててお祈りした。


 この娘さんを俺に下さいと願ってみたりした。

 てっ何を考えているんだ俺は!?確かにルナさんは美人で可愛らしい女性だが狼女じゃないか種族を超えた恋愛など許されるのか!?

『いやそういう問題じゃねーだろ……』

 世界の声!?久しぶりだな何かいつにまして不機嫌だな?

『別に……なんか呆れてこの色ボケ男がとか思ってないですよ』

 心の声がダダ漏れなんだが……というかお前は感情とかあるのか?

『そりゃあるに決まってるじゃないですか!健志さんがこのままあの性悪狼女に取られてしまうとそんな最悪の結末を考えたくなんてないのに』

 お前もしかして嫉妬しているのか?

『嫉妬なんて有るわけないじゃないですか誰に嫉妬するんですか誰に!」

 もしかして世界の声というか中の人女だな?

『中の人などいない!私は世界の声性別などありませんん』

 そうやって誤魔化して前から疑問だったんだよな世界の声の正体。

『それはもう少し後になってからお願いします確かに私はあなたに一刻も早く会いたいのですが』

 やっぱり中の人いるじゃないか会いたい?どこにいるんだ?

『オリガテルヌ城の牢屋です言いたくなかった囚われの身だなんて』

 お前何したんだよ牢屋?助けにいけばいいんだな?

「おい健志!さっきから一人で何をごちゃごちゃしているのじゃ?」

「ああルナ実はな今物凄いことが判明したんだ実は……」

 しかしそこで会話が遮られた。


 近くで物音がした。

「何か来るようじゃの……」

「まさか……」

 そうゴブリンだ!しかも色が少し黄色いのと緑との二体だ!

『あれはタフネスゴブリンとディヘンスゴブリンですね体力が高いのと守りが高いのと特徴があります』

 親切にどうも世界の声さんいや中の人いるけどさそんなことはどうでもいい俺がルナさんを守らないと。

「ふむ……ゴブリンたちか色が黄色いのと緑の二体かこれは少しやっかいかな」

 えっ全然余裕そうなんですけど。

「ルナさん逃げて下さい!こいつらは俺が倒します!」

「君にゴブリンを二体倒せる力があるのかな?」

「ないけどがんばります!」

「心意気は良しでもわらわに任しときんさい……」

 そう言ってルナさんは爪を伸ばした。

 そんなことが出来るのかと正味驚いたが今はそんなことよりルナさんの心配だ。

 確かにルナさんは普通の人間ではない狼女だ。

 でも戦闘力などは未知数だ俺は何も知らないまさか素手でゴブリンに適うなど思わないが……

 しかし違ったルナさんがゴブリンを圧倒したのだ。


「ギャオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 黄色のゴブリンが悲痛の声をあげている。

 そして攻める攻める連続の爪攻撃だ。

 速いルナさんの攻撃動作が素早いまさに獣のようだ。

 ゴブリンなんか目じゃないほど速いのだ。

 しかしゴブリンも黙っていないのか棍棒を振り上げる。

 だが直ぐに軽やかにゴブリンの攻撃をかわすルナさん。

 そして最後の一撃が決まったらしくタフネスゴブリンが塵のように消滅した。

 後はディヘンスゴブリンだけだ。

 ルナさんはそのまま体を動かしてゴブリンに連続の爪ラッシュを喰らわす。

 そしてあっという間に倒してしまった。

「ふむ……どうやらわらわのレベルが上がったようじゃな全然苦戦しなかったようじゃ健志どうしたんじゃもう安全じゃぞ」

「はははひ……」

 俺は腰が抜けたそしてそのまま地面に腰を付けた。

「またまたどうしたんじゃ健志!ほれしっかりしろ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ