表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

第二話 戦闘

 俺は今危機に直面していた。

 何とも言えないがとにかく今ピンチだ。


 ゴブリンが俺の前に現れているのだ。

 デカい棍棒を持っている。


 

 こんな相手を俺はこの鋼の剣一本で倒さないといけないのか。



 アビリティ取得のこともあるがそんなことしている暇が無い。



 とにかく目の前の敵に集中あるのみだ。


 ゴブリンが目の前から俺目がけて突進してくる。

 俺はこんな怪物を倒さないといけないかと思った。


 そんなことはない逃げればよいと思ったがここは雪原だ。

 周りには何もないと言ってもいいほどまっさらな空間だ。



 なので俺は逃げ出せずにいた。

 それにゴブリンの方が足が速い確実に。


 そう確信出来るほど奴の突進速度は速かった。


「グアアアアアアアアアアアアアアア!」


 疾風のごとくの一撃が俺を襲う。


 剣を構えた。そして防いだなんとか。


 重い。何とも重い一撃だ。人間の出せる力を超えてる。そりゃ相手は怪物だ。

 そして俺は相手との剣と棍棒との均衡状態に陥る。


 かなり押し負けそうである。

 それでも俺は何か負けそうであるこの状況に。


 だっていきなりではないがゴブリンが現れるんだぞ。

 鋼の剣一本やるからこいつ倒せだぞいくらなんでも無理がある。


 しかも俺は今まで剣術などやったこともない。

 まともに運動をしたこともない。

 いや唯一小学1年から6年までやったスイミングスクールに通っていたがそれはこのさい関係無いだろ。

 

 とにかく運動を空っきりしたこともないインドア派の俺ではこんなゴブリンを倒すなんて不可能だ。


 そんなことが脳裏に浮かんだ瞬間それは来た。

 限界が。


 俺の剣はゴブリンの棍棒を支えきれなくなった。

 そして剣を逸らされてゴブリンの棍棒が俺の肩に当たった。


「ぐわあああああ!」


 痛いという限度を超えている。当たったなんて生易しい物じゃない。

 激突したのだ棍棒が。俺のひ弱な体に。


 衝突したこんなにも痛いとは思わなかった。

 肩がズキズキと痛む。


 それでもって少し体が重くなったような気分になった。

 そう言えばステータスステータスと念じるとHPが56から45に減っていた。


 これが0になったら俺は死ぬのか。

 もしかしたらゲームのように最初からやり直しなんてこともあるかも知れないがそんなことは可能性が無い。


 死んだらお終いの可能性の方が大いにある。

 この異世界で俺は誰とも接点を持たずに死ぬのか……


 ゴブリンから二撃目を貰う。今度は頭だ。


 鼓膜が破れた。次が来る。今度は胸を狙って来ている。


 またもや当たる。三撃目を喰らってしまう。

 流血している。血がドクドクと胸から流れている。


「グオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 頭を狙ってきた。

 そして喰らう俺の頭部。

 倒れた。起き上がれない。


 

 あっ死んだ――






 と思っていた。

 何故か最初にゴブリンが棍棒を構えているところからに戻っていた。


 どうやら死の間際に時間回帰リターンが発動したようだ。

 これで時間を最初に戦闘前に戻したようだ。


 傷も元通りだ。これなら戦える。

 ゴブリンが突撃してきた。

 

 今度こそ……俺は咄嗟に回避した。

 動いてみたら意外と速く動けた。


 それで後ろに回り込めた。

 今だ!喰らえ!


 俺は剣で斬りかかった。

 ゴブリンの背中目がけて。


 これでゴブリンはなんとかなるのだろうか?


 しかしそれは間違いではないが迂闊だった。

 ゴブリンがとても怒ったような表情になり。


 俺目がけて体当たりをしてきた。

 咄嗟のことなので避けられなかった。


「ぐああああああああ!」


 そして倒れる俺。

 そこからゴブリンになんども棍棒で叩かれながら死んだ。


 正確には死の間際に時間回帰リターンが発動して最初に戻った。


 これでまた戦えるが俺は何回戻れば倒せるのだろうとこの時思った。


 そしてまたゴブリンが突進してくる。

 俺は何故かある俊敏でこれをかわす。

 

 そして今度は背中を斬りつけたら直ぐにバックで距離を取る。

 そうしてみたら今度は上手くいった。


 よしこんどは肩を斬りつけるぞ。


「喰らえええええええええええええ!」


 斬りつけた効果は抜群だ。


「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 しかしまたしても見通しが悪かった。

 ゴブリンが捨て身の突進をしてきた。

 

 余りにも速くかわしそこねた。


「ぐああ!」


 しかしこのくらいでやられたりしないぞ。


 この剣で俺は勝ってみせる。


 剣を水平に持ち一気に振り抜いた。

 喰らいやがれ!この怪物ゴブリンが!


「うおおおおおおおおおおおおおお!」

 

 剣は空中を舞った。

 そしてゴブリンの胸の中間あたりを抉った。

 そしてゴブリンは虫の息になった。


「御免!」


 グサリッ!ゴブリンの腹を刺した。

 ゴブリンは消滅した。


『おめでとうございます初回撃破ボーナスとしてアビリティポイントを20ポイントゲットしました』


 また世界の声が聞こえた。これには流石に慣れた。

 さて俺はこれから何をしたらいいんだ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ