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春秋姉妹の日記帳  作者: すずはな はる。
9/20

7日目【別れ】

ある人との別れだそうです。

「憂鬱ね」

「お葬式ですものね。しょうがないわ」

「....もう、いったい何人にお別れしたのかしら」

「さぁねぇ。もしかしたら、海の水が全て無くなってもまだ別れはくるかもしれないわね。海のインクを使い切ってもまだ」

「.....憂鬱ね」

「仕方ないわ。それが人生だもの」

「さよならだけが人生...なんて、悲しすぎるわ」

「そうね」


「私、あのおじいちゃん好きだったのよ」

「私もよ」

「おじいちゃんの作るおにぎりがね。美味しかったのよ。凄く」

「えぇ、そうだったわね」

「.....もう、私手紙なんて書きたくないわ」

「えぇ、私もよ」

「さよならだけが人生ならば、そんな人生いりません」by寺山修司

別れはいつになっても辛いものですね。


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