表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約者は侵害する!  作者: るなふぃあ
第五章 俺にとってはかけがえのない存在
32/34

亡霊の結末

 もうすぐ人気の無い路地へ入ろうとしていたところで……

 音もなく、俺の身体に取りついていた亡霊が弾き出された。

『……ッ。な、何だ? 急に身体からぼくが』

「唯奈。ちょっとここで待っていろ。野暮用が入った」

「な、なに? 急にどうしたの、おにいちゃん」

 突然雰囲気が変わったことに唯奈は目を白黒させる。

 当然の反応だろう。

「いいからそこで待っていろ。絶対だぞ、いいな?」

「う、うん。わかったけど……変なおにいちゃん」

 とりあえず俺は唯奈を本屋の中へ入らせる。

 そして、

「ルナ、降りてこい。そして貴様、亡霊よ。成仏させてやろう」

 と言って、慌てふためいている亡霊の身体を掴み、逃がさないようにする。

『なっ、ど、どうしてぼくの身体を掴むことが』

「今の俺を普通の人間だと思うな。どれ……」

 ルナが空から降りてくるのを待たずに亡霊の身体を引っ張り、人気のない場所へ連れて行く。

 人気の無い路地に入ったところで、ルナが空から降りてきた。

「トノサマ。亡霊を掴んでいますけど……って、もしかして殿様?」

「あぁ、そうだ。ちょっと訳あってな。表の俺に頼まれた」

「そ、そうなんですか。じゃあ今から」

「そうだ、こいつを成仏してやれ」

『や、やめろッ。ぼ、ぼくはまだやり残したことが』

「五月蝿いやつだな。調理方法は何がお好みだ? 魔法か、それとも鎌で切裂かれるのがいいのか、はたまた活動エネルギーを全て吸い取られるのがいいのか」

「殿様。選択肢ははじめの二つですよ。どっちにしろ活動エネルギーをすべて奪うことになりますし」

『ヒィィ、やめろ、やめてくれ。こうなったら』

 そう言いいながら亡霊は周りを確認する。

 ……無駄なことを。

「残念だな。この場には俺たち以外の人間はいない。ルナ、鎌で決定だ。久々の狩りだ。ゾクゾクするだろう?」

「そうですね。狩りをするのは久々です」

 ルナがそう言いながら――――ガシャン。

 二メートルは越えるであろう大鎌を召喚する。

「何連続斬りがいいですか、亡霊さん?」

 言葉は丁寧だけど、口は笑っているのに目は笑っていない。

『やめろ、やめてくれッ』

「ルナ、痛いのは可哀そうだからな。一〇連続にして終いにしようか」

「殿様、それ私のできる最大じゃないですか。相変わらずドSですねえ、殿様は」

「当然だろう。それじゃあ、ルナ」

「はい」

 そして亡霊にゆっくり、ゆっくりとルナは近づいていく。

 亡霊は俺に掴まれているため、逃げることは不可能。

『やめろッ、やめてく―――ッ』

 そして、ルナが大鎌を振り上げて――――――――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ