表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
訪問者  作者: 和茶
11/13

音より速く

# 第十一章 音より速く


砂漠の空気が震えている。


俺の前に六体。


**ヴァルグ

ゼリク

ラギア

ミレア

ドラム

セイヴ**


外部。


城壁の上では兵士たちが固まっている。


誰も動けない。


速すぎるからだ。


俺はレベリーンを握る。


「来い」


その瞬間。


**消えた。**


俺の視界から六体が消える。


反射で体を横にずらす。


**ドォン!!**


地面が爆発する。


ドラムの拳。


俺はすぐ斬る。


**ズバンッ**


ドラムの腕が裂ける。


でも。


ドラムは笑っている。


「いい剣だ」


その瞬間。


背後から衝撃。


**バキッ**


俺の背中に蹴り。


セイヴだ。


俺は空へ飛ばされる。


空中で体を回す。


そのとき。


横に影。


**ヴァルグ。**


拳が来る。


俺はレベリーンで受ける。


**ガァン!!**


衝撃が腕に走る。


俺は空中で吹き飛ぶ。


でも。


着地する前に。


もう一体。


**ミレア。**


細い腕が伸びる。


でも。


腕じゃない。


**刃だ。**


指先が刃のように変形している。


**シュッ**


俺は体をひねる。


ギリギリ避ける。


でも。


頬が切れた。


血が飛ぶ。


俺は笑った。


「いいな」


着地。


砂が舞う。


その瞬間。


セツナが動いた。


ラギアへ一直線。


ラギアが笑う。


「また来た」


セツナは無言。


ダガーを振る。


**ザンッ**


ラギアが後ろへ跳ぶ。


でも。


セツナは止まらない。


一瞬で距離を詰める。


**ザシュッ**


ラギアの腕が裂ける。


ラギアが言う。


「速い」


セツナは答えない。


ただ。


また斬る。


ラギアが空へ跳ぶ。


その瞬間。


空が歪む。


**ゼリク。**


空中から落ちてくる。


手の中に。


**黒い球。**


ゼリクが言う。


「これは避けられるかな」


球を落とす。


地面に触れた瞬間。


**ドォォォォン!!!**


爆発。


城壁が揺れる。


砂が空へ吹き上がる。


兵士たちが叫ぶ。


煙の中。


俺は立っている。


少し息が荒い。


「……爆弾か」


ゼリクが空で笑う。


「重力圧縮だ」


俺はレベリーンを振る。


煙を払う。


そのとき。


背後に気配。


振り向く。


**セイヴ。**


もう拳が来ている。


俺は間に合わない。


**ドン!!!**


腹に衝撃。


体が吹き飛ぶ。


地面を滑る。


砂が巻き上がる。


俺は止まる。


「……はは」


立ち上がる。


少し血が出ている。


ヴァルグが言う。


「見えないだろ」


俺は答える。


「うん」


レベリーンを構える。


「全然」


その瞬間。


六体がまた消える。


今度は。


完全に。


**見えない。**


音もない。


風だけが動く。


俺は目を閉じた。


兵士たちが叫ぶ。


「何してる!」


でも。


俺は聞いていない。


空気の動き。


砂の流れ。


そして。


一瞬。


風が切れた。


俺は目を開く。


レベリーンを振る。


**ズドンッ!!!**


剣が何かに当たる。


衝撃。


砂が吹き飛ぶ。


そこにいた。


**ヴァルグ。**


腹に剣が入っている。


ヴァルグが笑う。


「……見えたか」


俺は言った。


「ちょっとな」


その瞬間。


**ドォン!!**


背中に拳。


ドラム。


俺はまた吹き飛ぶ。


空中。


ラギアが待っている。


蹴り。


**バキッ**


さらに吹き飛ぶ。


ミレアが来る。


刃が光る。


**ザシュッ**


腕が少し裂ける。


俺は地面に落ちる。


砂が舞う。


六体がゆっくり近づいてくる。


ヴァルグが言う。


「やっぱり強いな」


ゼリクが言う。


「でも」


セイヴが笑う。


「六対一だ」


俺は地面から立ち上がる。


血を拭く。


そして。


笑った。


「誰が」


レベリーンを握る。


「一人だって?」


その瞬間。


ラギアの背後。


**ザンッ!!**


血が飛ぶ。


ラギアが振り向く。


そこに。


セツナ。


ダガーが肩に刺さっている。


ラギアが笑う。


「忘れてた」


セツナは何も言わない。


俺はレベリーンを肩に乗せた。


「よし」


六体を見る。


「第二ラウンドだ」


砂漠の風が吹く。


そして。


戦いはさらに激しくなる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ