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神話の森に移住した伝説的なクラフター〜追放悪役令息と精霊さんのチートで怠惰な世界樹ダンジョン菜園〜  作者: 幸運寺大大吉丸@書籍発売中


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第6話 装備を作ろう!

-side カルム-




「さて、目的地までどうやって行くかだけど、馬車に乗って行こうか」

「そうだな」

「それが良さそうだわ」



 俺が製作したこの馬車は最強である。

 物理、魔法、想定できるあらゆる攻撃は弾く。

 加えて、精霊さんの力を借りて行う精霊魔法での攻撃システムも備わっている。

 機動力に優れた要塞をイメージして作った。

 たとえSランクモンスターと戦闘になったとしても、何かあったらここに逃げ込めば、ほぼ確実に逃げ切れるため件の魔物を調査する際に近くに置いておきたいものだ。

 ちょうどいいから、この機会に全自動調査機能を付けておくか。



「あたし達はどうする?」

「正直足手纏いだろう?」

「おるすばんー?」

「そんな事は……全然」

「思ってるね」

「思ってるなこりゃ」

「あ、あはは……」


 

 お父さんとお母さんの冒険者ランクはFランクである。Eランクまでは討伐依頼もなく、大人であればいけるような依頼ばかりなので、ここまでは実力とかはあまり関係ない。真面目にできるかどうかのチェックである。まあ、元々家族で国外に出るための資金を集める為だけに冒険者になったのだ。2人とも俺が追放されるまでは俺がやっていた仕事にあまり詳しくなく、俺がAランク冒険者だったことも知らなかったし、そもそもSランク冒険者と知り合いなことも知らなかったので、当然護衛をつけるつもりだったっぽいのだ。それで、2週間でGランクからFランクだったら早い方だとは思うが、とにかく2人とも魔物との戦闘経験はほぼ皆無。


 

 だから、連れて行くかは迷うが、正直下手なところにいるくらいだったら馬車の中にいてもらった方が安全である。

 ぶっちゃけた話、この都市でスタンピートが起こって都市が崩壊してもこの馬車だけは無事だろう。それくらいには頑丈に作っている。

 

 

「一緒に行こう。これも経験になるはず」

「そうよ!せっかくですし一緒にいきましょう!」

「だな。道中こなせそうなテキトーな依頼を受けたらランクもあっという間にランクも上がりますしちょうどいいです」



 アイリスとレオンも賛成なようだ。

 いざとなった時に絶対守れるからと言う自信の現れだろう。

 確かに、どうせだったら道中、両親に魔物との戦い方を指南して自分の身は自分で守れるようにしてもらうか。これだけ安全にレベルアップ出来るのだから、両親は妹の修行にもちょうど良いのではないかと思う。



「そうと決まれば、2人のために装備作りだな!」

「カルム、装備作るのはいいけれどあんまりやりすぎは良くないわよ?」

「そうだぞカルム、強すぎる武器を作ってしまったら2人のためにならないからな」

「わかっているよ、2人とも。俺をなんだと思っているの?」


 

 うん、わかっているよ。その装備を付けている人が強すぎなければいいんだよね?強すぎなければ。



「カルムが武器を作ってくれるのかい?」

「楽しみだ!」

「にーに、がんばれー!」



 うんうん。お兄ちゃん張り切っちゃうからね!

 


((不安だ。絶対何かやらかす))



 アイリスさんとレオンがとても何か言いたげな表情でこちらを見てきていたのは多分気のせいだろう。


 

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