第一話 忙しい朝
朝6時。綾子はうるさく鳴り響くスマホのアラーム音で目を覚まし、温かい布団から出てキッチンへと
向かう。
昨日の残り物を弁当箱に詰め、水筒にお茶を入れる。
トースターにパンを2枚入れ夫の寝室の扉を開ける。
「茂さん、朝ですよ、もうすぐ朝食できますよ。」
「あー、、、うるさいな、、、」
茂は枕元から眼鏡とスマホを取って起き上がる。
綾子はキッチンに戻ると、トースターからパンを
取り出し机に並べ、冷蔵庫にある4個セットのヨーグルトを机に置く。
2階に上がって、娘の桃音の部屋に入る。
「桃音、朝食できたわよ」
「んー、、、まだ寝る」
「学校遅れるわよ?」
桃音はゆっくりと布団から出て、階段を降りる。
玄関では、茂が靴を履いていた。
「はぁ、、、行ってきます」
「いってらっしゃい」
そっけない挨拶を交わして、茂は会社へと向かう
桃音も朝食を食べ終わり、朝のオススメ朝食特集を
眺めている
「桃音、早く着替えちゃいなさい」
「はーい、、、」
ドタバタと支度を済ませる桃音、綾子はパートがあるので化粧をしていた。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい」
元気よく飛び出して桃音は学校に向かった
綾子は洗濯機を回して、朝食の洗い物を済ませ
パートへと向かう。