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小さい太陽(乳母サイド)

タブレットが新しくなり、ついでにタブレットキーボードも新しくなったのでスマホでぽちぽちしなくてもよくなったのが嬉しい。

その日小さく美しい太陽が産まれた。


私はカレン

夫は侯爵として城に従事しております。

先の話で私に男子が産まれ旧知の仲であった王妃様より近くご誕生される御子様の乳母して欲しいと頼りがありました。

旦那様とも話、心よくお受けした数ヶ月の後、小さな太陽が産まれました。伝承の中で禁忌とされる、それでも美しい黄金の瞳と髪を携えて。

すぐに侍女長より離宮へ移送される旨と数人の使用人のみの配置になることが説明され、準備もそこそこに私たちは離宮に移動することとなりました。

産着に包まれ穏やかに眠るこの赤子が禁忌のはずがないと思うも遠い昔からの言い伝えに怯える使用人たちの中でこの小さな王女が心置きなく生活を送れるようにと旦那様へ早急な連絡をいたしました。


頼りを受けすぐに動いて下さった旦那様にも幼い息子にも今でも感謝しかございません。

頼りを受けた旦那様は陛下に上申されこの離宮に私たち家族が住まうことの許可と、成人されるまでの未成年後見人として代理親を務める許可をいただいてこられました。

その時の陛下は大層にお怒りになり、成人まで待たずに王女様を亡きものにしようと動かれているようで手続きに難儀したそうです。が、そこは旦那様、お勤めの宰相職を辞す覚悟で権利をもぎ取ってこられました。

名前さえつけてもらうことのできなかった王女様に私と旦那様はサリナと名付けました。

使用人は配置された数人に合わせ息子の世話係も含め旦那様が連れてきてくださいましたが、サリナ様の容姿に怯えてしまい、身近でのお世話はすべて私と旦那様ですることになりました。

きっとこれがよくなかったのです・・・。まさか15歳とはいえまだまだ子供の姫様に喫煙や飲酒を教えてしまうとは・・・。その時はさすがに教育的指導として5発ほど殴っておきました。顔を。


話を戻しましょう。


姫様はお小さいながらも賢く、ご自身が周囲にどう思われているかを理解している風に見えました。

例えば離宮の使用人に廊下で出会った時の視線

例えば使用人達の小声で会話する時に聞こえてくる禁忌の子という言葉

例えば産まれてから刺客に襲われ、自身の産まれを否定されてると自覚した時

例えばご両親や兄君とお産まれになってから一度もお会いになったことがなく、幼い頃の面会希望も通らな買ったこと


成長するに連れて元々は明るく活発的だった姫様も徐々に笑顔を見せなくなり、優しかった言葉使いも荒々しい口調へと変化していきました。


禁忌の子。

古く魔法を使いこの国を収めた賢王の時代に誕生した姫様と同じ太陽の様な綺麗な金色の少女とも産まれてすぐにその神々しいまでの力を使って自分の家族を皆殺しにし、国を滅ぼそうとした少女とも言われる。

私はその王女様もきっとその姿と同じ様に美しく優しい少女だったと思うのです。容姿や産まれてからの不幸のせいで悲しく辛い思いをしたのでしょう。願わくば容姿や産まれの事情で忌み嫌われる様なことがない世界がきて欲しいと、そして私達のこの小さな太陽がいずれ太陽を支え、導いてくれる月の様な存在と出会い、この夜闇の世界から陽の光の世界に再び戻れます様に願うばかりです。


読んでくださりありがとうございます!

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