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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

問答無用

投稿するって勇気がいりますね。書いては消し書いては消しを繰り返すぐらいならと思い投稿していました。思い付きで書いてみた小説の体をなしているかさえ怪しいです。ちょっとでも誰かの琴線に触れるようなものであればと。

「なぁトロッコ問題って知ってるか」

男が問いかけた。

「知ってるよ、それがどうしたの」

少女は問いに答えた。軽口をたたくように。

「なんでもないさ、君なら多数を救うために一人を殺せるかい。それとも殺す決断から逃れるために、自分のために多数を殺すかい」

「なにそれ、君は私になんて答えて欲しいの」

男の重い口調とは反対に冗談を言うように少女は言った。

「言っておくが第三の選択肢なんてのは無しだ」

「ちぇっ」

「そんなのが許されるのは映画の主役だけだ」

うつむいて男は言う。

「でもは君はどっちを選んでも振り返って泣いてしまうんでしょ」

少女は俯いた男の顔を覗き込んで言う。

「優しいんだね」

「そうかもしれないね」

男は微笑んで言う。

「でもね僕はそんな人間じゃないんだ、僕は」

「そう、きっとねあ2つの答えはね正しいとか悪いとかじゃないだ。多いか少ないからだけ、逃げられないんだから。」

「だから…君はどうするんだ」

「あなたの答えをまずは聞かせて」

少女は男の瞳を見つめていった。


次の瞬間男の手は少女の首をつかんでいた。

そして、白く美しいそれはあっという間に握りつぶされた。

窒息するより先首の骨が砕かれた。

次に銃声とともに次の瞬間には彼岸花が咲いた。

逃げた。

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