〜地獄の正体〜
何度か物語を書こうとしましたが、結局断念しました。
頭の中で描いた物語は面白いと思いますので、是非読んでみてください!
覚醒と自覚
なんだ、ここ。
何も見えないし、何も聞こえない。
身体は重いし、感覚も変だ。
手足を動かす事は出来る気がするけど、麻痺してるのか本当に動いているのかが正確にわからない。
口は開ける気がするけど、声が出ない。
恐怖をい抱く程感覚がおかしい。
一体何が起きたのだろう。
わからない。。。何もわからない。
もしかして事故にでもあったのか?!
いや、痛みもないし、麻痺してるから当たり前か。
最後の記憶は。。。
ん?
わからん!。
待てよ、俺、何もわからない!名前?なんだっけ。
えっ?!記憶損失ってやつか!。
ヤバいな、事故確定だなこれは。
恐らく今は、病院の中だ。
身体を動かし続ければ誰かが俺に気付くはずだ。
とにかく動かすんだ!
って、違うな。
落ち着くんだ。ベットの感覚じゃないんだこれは。
クソ!、なんなんだ。
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だいぶ時間が過ぎたな、すこしは冷静になれた気がする。
まずは状況整理だ。
とりあえず、俺は記憶損失で、何らかの理由で身体が麻痺状態。
わずかにある感覚を見るに、俺は何かに覆われている。
身体を動かすと、たまに外から接触を感じる事があるが、それ以上は何もされない。
暴れ過ぎると、全方位から抑えられる様な圧力を受けて動けなくなる。
まあ、空腹感も麻痺したのか感じないから、今の所は苦しくない。
とりあえず今は、大人しくしているってわけだ。
それにしても不思議なことに、自分の事も、知り合いも家族も思い出せないのに、言葉は色々と出てくる。
何でだろうな。。。こういうものなのか。
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どのくらいの時が経ったんだろう。
多分数ヶ月は過ぎた気がする、
定期的に身体を動かす事は続けているが、麻痺感覚は未だに取れない。
全身を伸ばせないのも辛い。。。ん?
もしかして、ずっとこの体制だから麻痺が治らないとか?
まぁ、ずっと大人しくしてて、状況が変わらなかったからな、1回ぐらい無理矢理身体を伸ばしてみるか。
よいっしょってね、声出ないけど。
おお!なんか。。。なんか快感だぞこれ!
もっと伸びろぉぉお。
プッツン!
えっ?なんか破れたぞこれ!。
しかも「プッツン」って。
初めて何か聞こえたから感動したかったけど。
もしかして俺、壊したか?俺を治療してた何かを?
ヤバいぞ!
いや、マジでヤバいぞ。
とりあえず、苦しくはないけどヤバいぞ。
と焦る余裕もねぇのかよ、急に衝撃がひどくなってきた。
運ばれてんのか俺。
んでもって、このなんかくっついてくるやつ。
俺を覆っていた何かか、とにかく邪魔くさい。
ってまた衝撃?!
何なんだここの病院!、患者をもっと丁寧に扱え!。
クッソ、何なんだよ。
あれ?あの全方位の圧力?
ごめんなさい!、もう暴れません!、何気苦しいぞそれ!。
ってウォーー!。
いやいや、前回の比じゃないぞ。
はぁ、戻った。
やっぱ大人しくした方が、ウォーーーーオオ!。
ヤバいヤバい、強いって!。
骨が折れそうだぞ、クソ!オオオオーーー!!。
何なんだよもお!。
あれ?掴まれた?。
また、圧力が、って、引っぱられる、ううぅぅぅっ。
こいつら、訴えるぞ絶対。
頭から引っ張るバカないるか、あぃぃぃ!。
お?明かり?。
なんだ、ボヤケてるけど、明かりだ!。
何も見えないけど、明かりだけはわかるぞ!。
いいぞ!ヤバい、泣きそう。。。
明るさだけでも、わかるようになったんだ、ありがとう。。。
もう、全部許す。
圧力も首引っ張ったのも、全部許す。。。ありがとう
信じるぞ、今なら。
永かったけど、俺をここまで回復させたんだ、信じよう。
って今度なんだ?。
逆さにされた?頭の次は、足ってか?。
んぶふん!?
いきなり叩くな!。
色んな感覚が復活したばかりだそ、いてぇぞ!。
んぶふん、ぶふん、ヴァーあ!。
あっ、肺に、空気が。。。入った?
吸える?!そして声が。。。
駄目だ、出せてはいるかな。
良くはまだ聞こえない、でも今日だけで色んな事が復活した。
ありがとう!いや、ありがとうございます!。
先生方を疑ってすみませんでした!。
とりあえず、聞こえる様になると信じよう。
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数日が経った、身体は未だに麻痺だ。
前とは違うが、まだ麻痺している。
視界は相変わらずだ、明るいと暗いしかわからない。
だが、朗報だ。
聞こえる!プールの中に居るような感じだけど、聞こえるぞ
こんなにも聞こえる事が嬉しいとは思わなかった。
周りに何を言われているかまではわからない。
でも、大きな進歩だ。
何故なら、自分の声が聞こえるからだ。
正確には俺が声を出そうとすると、同じタイミングで聞こえる声を自分の声と思っている。
まぁ、何回もやったから間違いないと思う。
これは、完全回復も期待できそうだ。
声を出せるようになれば、とりあえず毎日隣で、面倒を見てくれてるこいつに感謝したいな。
まあ、最初は気持ち悪いとも思ったけど、どうやらいいやつみたいだ。
真っ黒だから仕方ないと、勝手に自分の中で言い訳しておこう。
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数日が経過したが、耳の復活が1番早いみたい。
周りの音や声をもっと聞けるようになったのはかなり嬉しいが、どうやら俺の理解出来る言語ではない。
そもそも、記憶損失だ。
俺が今使って考えている言語は存在しないかも知れない。
納得いく話だ。
名前、家族や友人、知り合いすべてを忘れて、言語だけ忘れないのはどうも違う気がするからな。
まあ、とりあえずまた状況整理だな。
声からして、あの黒人は女性だ。
俺を触ったりして、こっちをずっと見てくる。
俺の恋人か何かだろうか。
やたらとキスしたり、愛情表現が結構強いみたい。
外で男性と話したりするけど、そいつらが入ってくる事はない。
そして、不思議な事に、俺はまだ一食もしていない。
腹は減ってないけど、変だ。
多分この黒い人、それを心配してるかも知れない。
そして今度こそ、俺はベッドで寝ている。
覆れてもいなければ、体制の制限ない。
動き放題だ、そして今日は、動き過ぎて疲れたからもう寝る。
数時間後に起きた。
まだ明るいようだが、今の俺はそれどころじゃない。
とにかく怖いっ。
起きて、目を開ければ視界がはっきりしていた。
そして、目の前には俺に恐怖を与える存在がいる。
視界いっぱいに、顔がコウモリと豚を混ぜたような、真っ黒な生き物がいる。
頭に2本の角があり、明らかに人間ではない。化け物だ。
化け物だ。でも、恐らく、俺の面倒を見てくれたあの黒い人だと思う。
でも怖い、逃げたい。
感謝はしている、でも怖い。
悩んでると化け物の目が開く。
黄色い眼球に赤い瞳、そしてこの見た目。
怖がらない方が可笑しい。
でも、身体はまともに動かないから、逃げられない。
恐怖から、俺は泣く。
死にたくない、殺されたくないでも逃げれない。
涙が流れる、そして声が震えて俺は泣き始める。
子供の様に泣きじゃくると、黒い化け物が立ち上がる。
今まで視界がはっきりしなかったからわからなかったけど、こいつ大きい。
俺が寝た状態って事を考慮しても、大きい。
立ち上がった化け物は、俺を見つめると、ゆっくり両手を俺に向けて伸ばしてくる。
恐怖のあまり、俺は目を閉じて、出来る限り身体を小さくする。
すると、身体の下に化け物の手が入り込む。
軽々と持ち上げられると、身体全体に温もりが伝わる。
安心する。
安堵と共に目を開くと、俺は抱えられていた。
お姫様抱っことか、そういう形じゃない。
母親が、我が子を抱く。そんな感じだ。
そう、俺は赤子だったのだ。




