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イヴェルの真実  作者: Levi’s 商会
1/1

〜地獄の正体〜

何度か物語を書こうとしましたが、結局断念しました。

頭の中で描いた物語は面白いと思いますので、是非読んでみてください!


覚醒と自覚







なんだ、ここ。

何も見えないし、何も聞こえない。

身体は重いし、感覚も変だ。

手足を動かす事は出来る気がするけど、麻痺してるのか本当に動いているのかが正確にわからない。

口は開ける気がするけど、声が出ない。

恐怖をい抱く程感覚がおかしい。


一体何が起きたのだろう。

わからない。。。何もわからない。

もしかして事故にでもあったのか?!

いや、痛みもないし、麻痺してるから当たり前か。

最後の記憶は。。。

ん?

わからん!。

待てよ、俺、何もわからない!名前?なんだっけ。

えっ?!記憶損失ってやつか!。

ヤバいな、事故確定だなこれは。

恐らく今は、病院の中だ。

身体を動かし続ければ誰かが俺に気付くはずだ。

とにかく動かすんだ!

って、違うな。

落ち着くんだ。ベットの感覚じゃないんだこれは。

クソ!、なんなんだ。



##########




だいぶ時間が過ぎたな、すこしは冷静になれた気がする。

まずは状況整理だ。

とりあえず、俺は記憶損失で、何らかの理由で身体が麻痺状態。

わずかにある感覚を見るに、俺は何かに覆われている。

身体を動かすと、たまに外から接触を感じる事があるが、それ以上は何もされない。

暴れ過ぎると、全方位から抑えられる様な圧力を受けて動けなくなる。

まあ、空腹感も麻痺したのか感じないから、今の所は苦しくない。

とりあえず今は、大人しくしているってわけだ。

それにしても不思議なことに、自分の事も、知り合いも家族も思い出せないのに、言葉は色々と出てくる。

何でだろうな。。。こういうものなのか。



##########



どのくらいの時が経ったんだろう。

多分数ヶ月は過ぎた気がする、

定期的に身体を動かす事は続けているが、麻痺感覚は未だに取れない。

全身を伸ばせないのも辛い。。。ん?

もしかして、ずっとこの体制だから麻痺が治らないとか?

まぁ、ずっと大人しくしてて、状況が変わらなかったからな、1回ぐらい無理矢理身体を伸ばしてみるか。

よいっしょってね、声出ないけど。

おお!なんか。。。なんか快感だぞこれ!

もっと伸びろぉぉお。


プッツン!


えっ?なんか破れたぞこれ!。

しかも「プッツン」って。

初めて何か聞こえたから感動したかったけど。

もしかして俺、壊したか?俺を治療してた何かを?

ヤバいぞ!

いや、マジでヤバいぞ。

とりあえず、苦しくはないけどヤバいぞ。

と焦る余裕もねぇのかよ、急に衝撃がひどくなってきた。

運ばれてんのか俺。

んでもって、このなんかくっついてくるやつ。

俺を覆っていた何かか、とにかく邪魔くさい。

ってまた衝撃?!

何なんだここの病院!、患者をもっと丁寧に扱え!。

クッソ、何なんだよ。

あれ?あの全方位の圧力?

ごめんなさい!、もう暴れません!、何気苦しいぞそれ!。

ってウォーー!。

いやいや、前回の比じゃないぞ。

はぁ、戻った。

やっぱ大人しくした方が、ウォーーーーオオ!。

ヤバいヤバい、強いって!。

骨が折れそうだぞ、クソ!オオオオーーー!!。

何なんだよもお!。

あれ?掴まれた?。

また、圧力が、って、引っぱられる、ううぅぅぅっ。

こいつら、訴えるぞ絶対。

頭から引っ張るバカないるか、あぃぃぃ!。

お?明かり?。

なんだ、ボヤケてるけど、明かりだ!。

何も見えないけど、明かりだけはわかるぞ!。

いいぞ!ヤバい、泣きそう。。。

明るさだけでも、わかるようになったんだ、ありがとう。。。

もう、全部許す。

圧力も首引っ張ったのも、全部許す。。。ありがとう

信じるぞ、今なら。

永かったけど、俺をここまで回復させたんだ、信じよう。

って今度なんだ?。

逆さにされた?頭の次は、足ってか?。

んぶふん!?

いきなり叩くな!。

色んな感覚が復活したばかりだそ、いてぇぞ!。

んぶふん、ぶふん、ヴァーあ!。

あっ、肺に、空気が。。。入った?

吸える?!そして声が。。。

駄目だ、出せてはいるかな。

良くはまだ聞こえない、でも今日だけで色んな事が復活した。

ありがとう!いや、ありがとうございます!。

先生方を疑ってすみませんでした!。

とりあえず、聞こえる様になると信じよう。



##########



数日が経った、身体は未だに麻痺だ。

前とは違うが、まだ麻痺している。

視界は相変わらずだ、明るいと暗いしかわからない。

だが、朗報だ。

聞こえる!プールの中に居るような感じだけど、聞こえるぞ

こんなにも聞こえる事が嬉しいとは思わなかった。

周りに何を言われているかまではわからない。

でも、大きな進歩だ。

何故なら、自分の声が聞こえるからだ。

正確には俺が声を出そうとすると、同じタイミングで聞こえる声を自分の声と思っている。

まぁ、何回もやったから間違いないと思う。

これは、完全回復も期待できそうだ。

声を出せるようになれば、とりあえず毎日隣で、面倒を見てくれてるこいつに感謝したいな。

まあ、最初は気持ち悪いとも思ったけど、どうやらいいやつみたいだ。

真っ黒だから仕方ないと、勝手に自分の中で言い訳しておこう。



##########



数日が経過したが、耳の復活が1番早いみたい。

周りの音や声をもっと聞けるようになったのはかなり嬉しいが、どうやら俺の理解出来る言語ではない。

そもそも、記憶損失だ。

俺が今使って考えている言語は存在しないかも知れない。

納得いく話だ。

名前、家族や友人、知り合いすべてを忘れて、言語だけ忘れないのはどうも違う気がするからな。

まあ、とりあえずまた状況整理だな。

声からして、あの黒人は女性だ。

俺を触ったりして、こっちをずっと見てくる。

俺の恋人か何かだろうか。

やたらとキスしたり、愛情表現が結構強いみたい。

外で男性と話したりするけど、そいつらが入ってくる事はない。

そして、不思議な事に、俺はまだ一食もしていない。

腹は減ってないけど、変だ。

多分この黒い人、それを心配してるかも知れない。

そして今度こそ、俺はベッドで寝ている。

覆れてもいなければ、体制の制限ない。

動き放題だ、そして今日は、動き過ぎて疲れたからもう寝る。

数時間後に起きた。

まだ明るいようだが、今の俺はそれどころじゃない。

とにかく怖いっ。

起きて、目を開ければ視界がはっきりしていた。

そして、目の前には俺に恐怖を与える存在がいる。

視界いっぱいに、顔がコウモリと豚を混ぜたような、真っ黒な生き物がいる。

頭に2本の角があり、明らかに人間ではない。化け物だ。

化け物だ。でも、恐らく、俺の面倒を見てくれたあの黒い人だと思う。

でも怖い、逃げたい。

感謝はしている、でも怖い。

悩んでると化け物の目が開く。

黄色い眼球に赤い瞳、そしてこの見た目。

怖がらない方が可笑しい。

でも、身体はまともに動かないから、逃げられない。

恐怖から、俺は泣く。

死にたくない、殺されたくないでも逃げれない。

涙が流れる、そして声が震えて俺は泣き始める。

子供の様に泣きじゃくると、黒い化け物が立ち上がる。

今まで視界がはっきりしなかったからわからなかったけど、こいつ大きい。

俺が寝た状態って事を考慮しても、大きい。

立ち上がった化け物は、俺を見つめると、ゆっくり両手を俺に向けて伸ばしてくる。

恐怖のあまり、俺は目を閉じて、出来る限り身体を小さくする。

すると、身体の下に化け物の手が入り込む。

軽々と持ち上げられると、身体全体に温もりが伝わる。

安心する。

安堵と共に目を開くと、俺は抱えられていた。

お姫様抱っことか、そういう形じゃない。

母親が、我が子を抱く。そんな感じだ。

そう、俺は赤子だったのだ。

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