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付与術師、ギルドに行く。


 盗賊団を捉えてから数日。俺たちはようやく武術都市『ブンバム』に着いた。因みにステラは以前と同様に尻尾と耳は幻術で見えないようにしている。だから今のステラは何処からどう見ても、普通の美女だ。


「主人殿、妾たちは何処に向かっておるのじゃ?」



「今は冒険者ギルドに向かっているんだ」



「ギルドとな?」



「あぁ。魔石の鑑定をして貰いたいからな」



 迷宮で手に入れた魔石を売る為に俺たちは冒険者ギルドに向かっている。

 


「でも、何て言えば良いかな?」

 


「どうしたのじゃ?」



「いや、俺がもってるのはどれも高ランクの魔物の魔石。正直、怪しまれると思うんだ」



「何故じゃ?見せて貰ったが、どれも雑魚ばっか。そんなので何故目立つのじゃ?」  


 

 さ、流石神族。S級の魔物を雑魚呼ばわり……。 



「確かにステラからしたら雑魚かも知れないが、俺たち人間からしたらどれも単独討伐は難しいんだよ」



 俺が説明するとステラは納得したように頷く。



「なるほど、納得じゃ。確かに人間は主人殿を除いたらひ弱な輩ばかりじからな」

 


「まぁ、そう言う事だからどうするべきか悩んでるんだよな……」



 正直に話したら俺が大迷宮を攻略した事がバレてしまう。今の状況でバレるのはあまり得策ではない。色々と面倒な事に巻き込まれてしまうのが目に見えてるからな。しかし、だからと言って、お金がない今、売らない訳にもいかないしな……。



「………腹を括るか」



 俺は意を決して、ギルドに向かった。






「え、えぇと……。これって全部、本物、ですよね?」



「……あぁ」



 ギルドの受付嬢は目の前に出された魔石に驚きが隠せないでいる。其れは周りも同じようで、視線が痛い。



「………鑑定しますので、少しお待ち下さい」



 そう言い残して、受付嬢は魔石を持って、奥に引っ込んだ。



「なんじゃあの女子……挙動が不振すぎやしないかの?」 



「無理もない。俺が出した魔石はどれも高ランク。俺が受付だったら同じ反応する」



「おい」



 俺たちがそんな会話をしていた時だ。俺たちは後ろから声を掛けられ、振り返る。振り返ると其処には大剣を背負っている巨漢が俺たちを見下ろしていた。そして、その後ろにはこの男の仲間と思われる人が一人。



「なんでしょうか?」



「今しがた、お前さんたちが魔石を出してるとこを見ていたが……アレはなんだ?どれも高ランクの魔物の魔石じゃあねぇか」



 やっぱりその件か……。

 難癖でもつけられるのかなぁ……。



「なぁ、俺のパーティに入らねぇか?」



「え?」



 俺は思わずそんな声から出た。なんせ、難癖でもつけられるかと思ったら、勧誘されるのだから。



「ちょ、グルードさん!何を言ってんすか!」



 どうやらこの男、名はグルードと言うらしい。後ろのツンツン頭の態度からして、この男の方が上なのだろう。



「こんなインチキ野郎を仲間になんて、正気ですか!?」



 ふむ。この男はどうやら俺をインチキ野郎と認識しているようだな。まぁ、そう思いたくなるのは仕方がない、と言いたいが、其れは素人の人間はだ。 



「おい、馬鹿言ってんじゃねぇぞアッシュ。さっきも言ったが此奴の持っていた魔石はどれも高ランクで中にはS級の魔石もあったんだぞ?」



「だからっすよ!こんな奴にS級の魔物を倒せる筈がない。絶対に何か裏がありますよ!S級の魔物と戦った事有るんです、分かりますよ!」 



 このアッシュと言う男、実際にS級の魔物と戦った事があるのにその発言なんだな。



「主人殿、此奴は阿呆なのかえ?」



「さぁ」



 小声で俺の耳元まで背を伸ばして囁くステラの言葉に俺は苦笑いを浮かべる。


「ハァ……。お前、戦った事あるなら分かるだろうが。S級の魔物ってのは小細工を使って勝てる相手じゃねぇし、其れに勝つ奴もまた、相当な強さを持つ。だからそんな奴から魔石を奪うことも出来ねえよ。 それにもし、本当に小細工を使って勝ったて言うんなら、其奴はとんでもねぇ策士だ。なら尚更欲しいね」


 グルードの言葉にアッシュは何も言えなくなったのか、後ろに引っ込む。



「悪いな。彼奴、腕は確かなんだが頭の方が、な?」



「いや、気にしてない。それより、グルードたちは二人で冒険者を?」



「あぁ。元々は俺一人だったんだが、パーティを追い出されて行くアテのない彼奴を拾ってからは俺たち二人でやっている。其れで、どうだ。入ってくれるか?」



「嬉しい誘いだが、断らさせて貰うよ」



 グルードたちなら大丈夫だと思うが、ステラの正体かバレるような事はあまりしたくはない。



「其れは残念だ。だが、気が変わったら行ってくれ。当分はこの街に居るつもりだからよ」



「あぁ」



 そう言ってグルードはアッシュと共にギルドをでる。其れと同時に鑑定が終わったようで、受付嬢が戻って来た。



「ジンさん、鑑定が終了致しました。此方を受け取りください」



 そう言って渡された袋の中を見て俺は目を見開く。中には大量の金貨が入っていた。軽く、二○○は超えているだろう。流石、S級魔物の魔石。俺は余りの多さに思わず落としそうになる。

 俺はこの金をアイテムボックスにしまうと、ギルドを出る。




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