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7/11

私は現状の幸せを守りたかった

だが今思えば守ろうとしていただけだったと思う

シを覚悟しなければ本当に大切な者は

守れないのか


下からは物凄い様々な下品な罵声の言葉が

飛んできた

誰が投げつけているのかは分からなかった


チラッと下を見た時昔遊んだ女達が見えたので

怖くなって前を向き直し持ち前の瞬発力で進んでいた


その時家内に会った

家内は仕方ないよと平然を装っていたけど

どこか寂しそうだった

私がビルの最上階に座る事を誰よりも期待していたはず


遠い昔を思い出した

ある日2人で綺麗な虹を見た

余りも綺麗でつい見惚れていた彼女に

癒された俺はあの虹になっていつまでもお前の

その顔を見ておきたいと


今思えば恥ずかしいくらいの言葉を言った

彼女もうんと頷いた


何年後

大喧嘩した時

鬼のような怖い顔をして罵声を浴びてきたから

思わず俺を虹やと思えと言ったら


いや虹って虫編やろ?

自分虫やろ?

と新聞紙を丸めて頭を叩かれそうになった


その何年後 

仲直りした時あの頃の気持ちを思い出し合おうと

俺は虹のブローチを記念日にプレゼントした


その何年後

虹のブローチを持ってきて

昔のアクセサリー整理してんだけど

こんなの出てきたー

昔の私って趣味悪いよねーと言われた


そんな事思い出してたらお互い笑い合っていた

彼女は虹のブローチを持ってきた

俺は彼女の左に虹のブローチをつけた


体には気をつけて


最後に家内はそう言った


息子とは余り会話はしなかったが

男同士通じるものがあった

なんか若返ったなと言われた


そして

すぐ追い尽くわと言われた


俺は


追い越せと言い返した























言葉の罵声が俺を追い詰めた

持ち前の瞬発力で戦っていたが

言葉と戦った事は初めてだったので

戦い方が分からなかった 


世界が変われば敵も変わるのだと痛感した


その時神様が何か言った

俺はそれに答えた


俺は何故か歩いていた

ずっと飛んでいると思っていたから片手を上げてグーにして歩いていた


赤い戦士が前からやって来た パーを出していた


俺は負けたくなかったからチョキに変えようとした時


それを見ていた少年の透明な心臓めがけ

自殺の言葉がもの凄いスピードで飛んできた

俺は瞬発的に人差し指で食い止めた


少年は笑顔で去っていた


俺がその刺さった言葉を抜いた瞬間

人差し指から鮮やかな血が溢れ出した


その返り血を赤い戦士が大量に浴びていた


その時死ねという黒い言葉が俺の心臓めがけ飛んできた

赤い戦士が俺に覆い被さり跳ね返した



俺は疲れ切っていた

 


もう死ぬかもしれない

そう思った


空は俺が生まれた世界と同じ色をしていた

雨が降っていた


赤い戦士を見たら

顔上げ

口を大きくあけて空から降る雨を飲んでいた










いや俺もやったことあるけど…


俺は微笑えだ


英雄の黄色い文字が見えた



俺は目を閉じた





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