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何週間いや何ヶ月いや何年たったのだろう


俺はひたすら自転車を漕いでいた


もう星は全く見えず真っ黒だった

ひたすら真っ黒だったが自転車を漕ぐことは辞めなかった


漕ぐのを辞めると奈落の底に落ちてしまいそうで

怖かった


眠たくて途中寝そうになったがその度に

ピンクのタコが俺の人差し指に振動を送ってくれた


何より頼りだったのが星達から聞いた話だった

星達が言うにはこの世界の上に神様がいる

神様に認められれば、戦士になれると言う話だった


俺は神様を頼りにひたすら自転車を漕いだ 


この日は雨が降った

びしょ濡れで倒れそうだった時

虹色の世界で出会った宇宙人に会った


宇宙人がこっちこっちと手招きする方にひたすら漕ぐと

ある世界についた


そこに神様がいた


えええこんな急に会う!?


という予想外の展開に驚いたが

すぐ試練ではなかった


神様は疲れている俺らに

今日は一日ゆっくり寝て明日試練やと言った


正式に言うと神様が耳打ちした

黒い仕えの者が言った


優しいとは思ったが

一日かいとも思った


俺は凄く興奮した

もし力が発揮出来なかったら

というか誰と戦うのだろう


興奮して眠れずピンクのタコに 

俺この試練落ちたら戦士になること諦めると言った


返事がなかったのでパッと見ると

爆睡していた


ただいつも以上にギュッと足を絡ませてきた気がした


試練日は神様の前で敵がおると仮定して

戦えと言われた


今まで数えきれない敵と戦ってきたが

敵がおると仮定して戦うことはしなかったかもしれない


逃げ出せ無かった俺は

敵がおると仮定して戦った


ふと人差し指に絡まったピンクのタコを見ると

足をひたすら動かし口を尖らしていた


何故か腹が立った俺はピンクのタコを殴っていた

ただピンクのタコはいくら殴られても痛がろうとしなかったので

え…こいつなかなか手強い…


俺はその時そう思った


無性に腹が立ち俺は自分を殴ってしまった


神様から直接合格と言われることは無かったがあらゆる試練が与えられた


その度に俺は強くなっていった


ある時街を歩いていると子供達から戦士だ戦士だと言われた


その時に俺は自分が戦士であると自覚した


あらゆる敵と戦い大地のみだった街が豊かになった


枝が生え葉っぱが実り木になり森になった

枝には鳥が巣を作っていた


小さな池だった水が広がり湖になり海になった

そこには沢山の魚が泳いでいた


子供達の笑顔も自然と増えていった

その中にはあの少女もいた


ふと空を見上げた

真っ青な透き通った青で

雲が浮いていた


空気が美味しかった


そういえばこの時の俺、

何色の戦士だったのだろう









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