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虹
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小林の携帯が鳴った
やべもうこんな時間
0時を回っていた
小林は残業をしているふりをしながら
小説を読んでいた
先輩がまだ帰っていない事に
気が付いた
あっお疲れ様です
まだ帰らないのですか
ちょっとやり残した
仕事があってな
そうですか
先輩も大変ですね
いやいや
小林もこんな時間まで残ってくれて
ありがとう
申し訳ない
先輩は頭を下げた
いやいや全然大丈夫すっよ
小林は帰る支度をして
お疲れ様です
と言って先輩に頭を下げた
エレベーターに乗ろうとしたが
忘れ物に気付き
戻った
先輩がビルの窓から夜空を眺めていた
その後ろ姿がなぜかピンクのタコの
面影を感じさせた
小林は声をかけず
忘れ物をした小説を
鞄に入れエレベーターに向かった
ビルの外に出た
ふと夜空を見上げた
満月が綺麗だった
虹がかかっているように見えた
やばいオレ
疲れてる…
そう言ってタクシーをとめた
小林を乗せたタクシーは
ビルの街へと消えていった
FIN




