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八雲の幸福日、想さんとの日々!

作者の好きなキャラである逢岡想の回です

八雲視点


大江戸学園


いつもと変わらぬ毎日だがそんな時


ざわざわっ!!


俺の別クラスである甲級2年ろ組周辺にある男達の人だかりができていた


その理由は…


ガラッ!!


男達『おぉーっ!! 』


このクラスに在籍する南町奉行・逢岡 想さんを一目見るためだった。


男達『おぉーっ!!逢岡さん!! 』


及川「逢岡さん、すごい人気やな 」


八雲「まぁ何たって数々の難事件をずばっと解決したくらいだからな 」


大江戸学園に在籍する男の多くは想さんのその美貌に引かれている者も多いが、想さんは美人なだけではなくその知識を生かした名奉行っぷりもなかなかだった。


あぁ想さん、文武両道で周囲からの信望も厚い名奉行。


美人で気立てもよく、声もなんだか母性的で、その柔らかい人柄もあって生徒達からも慕われている。


まさに完璧超人だ。


どこぞの昼間から仕事をサボりまくっている奉行と比べると月とすっぽんだな


と俺が誰かの悪口を心の中で話していると


ガシッ!!


朱金「誰と誰が月とすっぽんだって八雲 」


八雲「あか…金さん!? 」


遊び人の金さんこと、北町奉行・遠山 朱金が現れた。


朱金は俺の首を押さえると


朱金「人の悪口を思う奴はこうだーっ!! 」


ギリギリッ!!


八雲「あーっ!? 」


俺は朱金にヘッドロックを食らわされてしまった。


及川「あーっ!!やっくんったらバスト92の金さんにヘッドロック食らわされるなんてうらやましいで!! 」


そんなに言うなら代わってやりたいさ


そしてこの時の俺は気づいてなかったが


くすっ!


想さんが俺達の方を見て笑っていたんだ。


男A「うおーっ!!逢岡さんが俺の方を見て笑ってくれたぜ! 」


男B「いや、俺を見て笑ってくれたんだよ! 」


たまたま俺の方にいた奴らは勘違いしてたけどね


それから時が経って、放課後になった時だ


新「授業終わり〜♪八雲、早く帰ってお店開こうよ♪ 」


やけに店を開くことを急ぐ新だが


新「授業終わった後に食べる茶菓子がおいしいんだよね♪ 」


すべては自分の食い意地のためだけどな


新「それじゃあ八雲堂目指して出発! 」


そしてすぐに帰ろうとする新であったが


ガシッ!!


新「な…南国先生!? 」


新は担任の南国先生に襟をつかまれると


南国「おう徳田!テメェは補習で居残りでい!! 」


ずるずるっ!!


新「あ〜ん!?茶菓子〜!? 」


新は南国先生に引きずられていった。


及川「補習やなんて新ちゃんも大変やな、さて、わいも帰って情報分析でもするかな♪ 」


普段は超がつくほど馬鹿な及川だが、奴の仕事は情報屋(主に女)であり、女に関する知識なら東大に入れると自身が言うくらい知識が優れていた。


と帰ろうとする及川だが


ガシッ!!


南国「及川!テメェも補習授業でい!! 」


及川「そんな殺生な〜!? 」


ずるずるっ!!


及川も新同様南国先生に引きずられてしまった。


八雲「とりあえず帰るとするか 」


だが俺は気にせず店に帰るのだった。


八雲「さてと店開きでもするかな 」


と店に着いた俺が店を開こうとしたその時!


ゴロゴロッ…


ドジャーーッ!!


急な集中豪雨が降ってきた!


八雲「あーもうっ!!せっかく店を開こうと思ったのにこの雨じゃ客なんて来ないだろうな 」


と俺が仕方なく店の奥に入ろうとしたその時だ


バシャバシャッ!!


八雲「んっ? 」


集中豪雨が降るなか、誰かが走る音が聞こえると


想「ハァハァッ!? 」


バシャバシャッ!!


想さんが雨の中を走っていた!


何で想さんが!?


と思った俺だがとりあえず


八雲「逢岡さん!こちらへどうぞ!! 」


想さんを雨宿りさせるため呼ぶ俺であった。


想視点


ふぅっ!?まさか遠くの方に出向いた帰りに集中豪雨に出くわすだなんて大変でしたよ


想「秋月さん、ありがとうございます 」


雨宿りさせてくれた秋月さんに感謝ですね


八雲「いえいえ、うちでよかったら雨宿りでも何でも来てください。逢岡さんなら強盗しに来ようが歓迎しますから 」


ご…強盗を歓迎してはいけないと思うのですが


秋月さんは冗談がおもしろい人ですね


と私が思ったその時です


想「くしゅんっ! 」


集中豪雨に遭ったせいか体がすっかり冷えてしまい思わずくしゃみをしてしまいました。


それを見た秋月さんは


八雲「逢岡さん、寒いなら暖かいお茶を入れます。着替えもとりあえず俺の寝巻きを使ってください 」


想「あ…ありがとうございます 」


秋月さんは優しい人ですね


それから少し経ちまして


ズズッ…


想「秋月さんの入れるお茶は美味しいですね 」


八雲「いやぁ、逢岡さんのような人に誉めてもらえるだなんてお世辞でも嬉しいです! 」


お世辞じゃなくて私の本心なんですけどね


八雲視点


あぁ!想さんがうちに来てくれるだなんて今日はなんていい日なんだ!


これはきっと日頃から危ない目に遭わされている俺に神様が授けてくれた幸福日に違いない!!


きっと今なら告白すれば即刻オーケーしてくれるに違いない!!


だけどシンデレラの幸せな時間が十二時の鐘が鳴ると解けるように俺の幸せな時間も


ぴたっ!!


想「あら雨が止みましたね、服も乾きましたし、これで失礼します 」


集中豪雨が止んだことにより終わってしまった。


くぅっ!!どうせ降るなら大洪水が発生するくらい降ってほしかったぜ!


と着替えた想さんが去ろうと腰をあげたその時だ!


新視点


新「はぁ〜、補習はやっぱり疲れるよ〜!? 」


あたしがこの世で一番過酷なのは断食と補習だね


新「まぁ補習受けている間に雨も止んだことだし、早く八雲堂に帰って茶菓子でも食べよっと♪ 」


ビュンッ!!


とあたしが急いで八雲堂に向かったその時!


新「あれは八雲と想ちゃん? 」


店の入り口で八雲と想ちゃんが仲良さそうに話していた。


それを見たあたしは何故だか知らないけど何だか胸がムカムカしてきたんだ。


何でだろ?お腹が空いてるからかな?


それはともかく八雲に少し注意しなきゃとあたしは急いだんだけど


こてんっ!!


新「えっ!? 」


ぐいっ!! ズシャッ!!


新「きゃんっ!? 」


あたしは何かを引っ張って転んじゃったんだ。


八雲「新!?お前何をして… 」


あれっ?あたしに気づいた八雲だけど想ちゃんの方を見たら言葉が止まってるじゃん


どうしたのかな?とあたしが想ちゃんの方を見てみると


バァンッ!!


そこには袴が脱げてパンツ丸出しになった想ちゃんがいたんだ。


あっ!あたしが引っ張ったのって想ちゃんの袴だったんだ。


そしてパンツ丸出しになった想ちゃんは


想「きゃ…きゃあぁーっ!!/// 」


ぐいっ!!


タタタッ!!


急いで袴を穿くと慌てて駆け出してしまったんだ。


ちなみに八雲はというと


八雲「お…逢岡さんのパンツ…薄い青色… 」


さっきの想ちゃんのパンツを直視した八雲はデレまくってたんだ。


そんな八雲に対して癪に障ったあたしは


新「ていっ!! 」


ドスッ!!


八雲「ほげっ!? 」


八雲のお腹目掛けて拳を繰り出したんだ。


八雲「あ…新、いきなり何を!? 」


新「知らない!想ちゃんのパンツ見たくらいでデレデレしちゃうだなんて八雲のスケベ!! 」


何であたしったら怒ってるんだろ?


やっぱりお腹が空いてるからだよね


とまぁこの時まではいつも通りの日々を過ごしていたんだけど


まさかこれから先に大変なことが起きるだなんてこの時のあたしも八雲も全然気づいてなかったんだ。


ちなみに想さんの声優は恋姫の紫苑と同じです

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