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越後屋騒動・前編

今回は少し原作と違います

新視点


現在あたしと八雲はある店の前に立っていた。


その場所は…


バァンッ!!


八雲「ここが光姫さんが言っていた越後屋さんという人の家か、大きな屋敷だな!? 」


新「越後屋さんは一番の大商人だからね 」


何故あたし達がここにいるのかというと


話はちょっと前に遡るんだ。


ちょっと前、八雲堂


八雲「及川め〜っ!!今度会ったら奉行所に送ってやるから覚悟しろよ!! 」


八雲は及川に用意しておいた茶菓子を食べられたことに対して怒っていた。


食い物の怨みは恐ろしいっていうものね


新「そうだよ〜っ!一人で全部食べちゃうなんてずるいよ〜!後であたしが食べようと思ったのに〜っ!! 」


八雲「おいっ!! 」


あはっ♪八雲に突っ込まれちゃった。


光姫「しかしお主も災難じゃのぅ、看板は出せぬ、近所のねずみ屋に客はとられる、おまけに茶菓子を食われるだなんて 」


八雲「うぅっ!? 」


あまりのショックに涙を流す八雲


由佳里「お茶はこんなにおいしいのに残念ですね 」


八雲「あぁ、うちにもっと金があれば看板を設置したり、茶菓子を追加できるのに! 」


貧乏って大変だね


あっ!そうだ。


新「そういえばミッキーってお金いっぱい持ってたよね。ちょっと貸してよ 」


光姫「えっ!? 」


突然のあたしの発言に驚くミッキー


八雲「えっ、光姫さんってそんなに金持ちなのか? 」


新「そりゃそうだよ。なんたってミッキーは副しょ… 」


光姫「わぁーわぁーっ!? 」


ミッキーは秘密を話そうとするあたしの口を閉じようとした。


だけど


八雲「それはダメだ 」


新「えっ? 」


八雲はミッキーからお金を借りるのを拒否った。


八雲「いくら金がないとはいえ、人から借りたらダメなんだ 」


新「八雲… 」


この時、あたしは八雲って真面目だなと思ったんだ。


すると


光姫「うむ、秋月八雲とかいったな、お主のその真面目さを評して金を貸してくれる場所を教えてやろう 」


八雲「でも借りるのは… 」


光姫「ただで借りるわけではない、その家は質屋も兼ねとるからものを売ってくるがよい。店番はわしと由佳里でしておくから 」


八雲「そうですか。ありがとうございます 」


新「あっ!待ってよ八雲、あたしもいくよ 」


というわけであたしと八雲はミッキーが教えてくれた越後屋さんにやって来たんだ。


八雲「まさかこんな立派な家だったなんてな!?家中探して色々持ってきたけどガラクタとか二束三文(極端に安い値段)って言われるのがオチだろうな 」


新「でもせっかくミッキーが教えてくれたわけなんだし、いざ出陣だね 」


そしてあたしと八雲がいざ越後屋さんの中に入ろうとしたその時だよ


及川「越後屋さんかぁ、あの人はなかなかの人物やでやっくん 」


八雲「そうなのか及か… 」


バァンッ!!


八雲の隣に及川が現れたんだ。


そして八雲は及川を見た瞬間


八雲「テメェこの食い逃げ野郎!!よくも俺の前に顔を出せたな!奉行所に送り込んでやるから覚悟しやがれ!! 」


ぐいっ!!


物凄い形相した八雲が及川の胸ぐらをつかんだんだ。


及川「ちょ…ちょっとやっくん、落ち着いてぇな!?越後屋さんに関する情報をタダで教えたるから勘弁してや!? 」


八雲「越後屋に関する情報だと、ガセネタだったら奉行所行きだからな! 」


パッ!


八雲はとりあえず及川の話を聞いてみることにすると


及川「ゲホッ!?え…越後屋山吹。越後屋グループの孫娘で大江戸学園でも有名な大金持ちなんやけど、金のためなら悪どいこともするっちゅう黒い噂もあるねん。ちなみにバストサイズは94とわいの知る限りじゃ大江戸学園爆乳トリオの一角や 」


最後の情報はくだらなかったけど及川のくせによくこれだけ調べたものだね!?


八雲「そんなにすごい人物だったのか!? 」


越後屋のすごさに驚く八雲だったけど


八雲「でも行くしかないな! 」


新「あっ!待ってよ八雲 」


八雲はそれでも構わず越後屋さんに入っていったのであたしもついていったんだ。


及川「何だか面白くなりそうやし、わいも入るで♪ 」


何故か及川もついてきたけどね


八雲視点


そして俺達は越後屋の前に通されたのだが


越後屋「うちに何の用件どすか? 」


バァンッ!!


現れた越後屋さんは及川の言う通り、美人で胸が大きい人だった。


そして俺が本の少し越後屋さんの胸に注目していると


新「八雲! 」


八雲「あっ!?はい!? 」


新に注意されて目が覚めたのだった。


言っとくけど本当に見ていたのは本の少しだからね!?


八雲「実は斯く斯く然々(かくかくしかじか)でして 」


越後屋「なるほどなぁ 」


及川「今ので会話が通じたの!? 」


及川の突っ込みは置いといて


とりあえず俺は越後屋さんに売るものを見せたのだが


越後屋「事情はわかりましたが秋月はん、こんなもん全部売ったかて精々一番安い団子の粉を買うのが関の山でっせ 」


新「えぇっ!? 」


予想していたとはいえまさかそんな低価格だったなんてな!?


八雲「そこを何とかお願いします! 」


越後屋「あきまへん!繁盛するかもどうかわからん店に金を貸したらうちが破産するやおまへんか 」


それは確かにな


八雲「だったら俺のお茶を飲んでください!繁盛するかどうか決めてください! 」


俺が越後屋さんに対して言うと


越後屋「なるほどなぁ、けどうちかて多くのお茶を飲みまくった身やし、もし不味かったり、うちが繁盛せえへんと思いましたら腕の一本でも置いてもらいまっせ! 」


バンッ!!


越後屋さんが言った言葉の意味は『もし越後屋さんの評価が下ならば腕を切れ』というものだった。


普通ならば腕なんてやれるかと思うところだけれど、この時、俺は越後屋さんに向かってこう言ったんだ。


八雲「その勝負やります! 」


新「八雲… 」


及川「何だかわいが食い逃げしたせいでとんでもないことになってしもたな!? 」


今頃反省しても遅いんだよ!


俺の言葉に越後屋さんは


越後屋「その心意気だけは買ってあげましょ、はよぅお茶を()てなさい 」


了承するのだった。


越後屋視点


この男はアホかいな


普通やったら断るちゅうのにわざわざ勝負を受けおって


まぁ、これでお茶が不味かったらかなりのアホちゅうことやな


八雲「どうぞ 」


スッ…


そしてうちが秋月はんの立てたお茶を飲んだその時やったわ!!


ビビンッ!!


うちの体に電流が走りおった!


こ…こないな茶は飲んだことない!?


これが茶というならうちが今まで飲んできた茶なんて泥水や!?


それくらいの衝撃をこの茶はうちに与えおった!!


八雲「あのぅ、それでどうなんでしょうか? 」


おっといかへん、今は審査せなあかんかったな


バッ!


うちは扇子を広げると


越後屋「合格や秋月はん、いくらか貸してあげましょう 」


八雲「本当ですか!?ありがとうございます 」


新「やったね八雲! 」


及川「あのケチな越後屋が無償で金を貸すやなんて!?こりゃ明日は雨やで!? 」


なんやとこのブ男眼鏡!!


まぁそれは置いとくとして


越後屋「そんなことより秋月はん、こんな茶が作れるあんさんは天才やなぁ、うちの傘下に入りまへんか? 」


むにゅっ♪


うちは秋月はんに密着した。


八雲「え…越後屋さんの傘下に!?/// 」


越後屋「そうや。悪い話やないと思いまっせ♪ 」


やっぱり秋月はんも男やなぁ、ちょっと胸を密着させただけで顔を赤くするやなんてかわいいやないか


そしてうちがもう少しで秋月はんを落とせると思ったその時や!


新「ダメーっ!!八雲はあたしと店をやるの!!おばさんなんかにはあげないよ!! 」


ぐいっ!!


秋月はんと一緒に来た女が秋月はんの腕を引っ張りおった。


ていうかうちをおばさんやと!!


越後屋「ここは大人の話をしとるんや!子供は黙っとき!だいたいあんさんは秋月はんの何やねん!! 」


ぐいっ!!


うちは負けじと秋月はんの腕を引っ張った。


新「あたしは八雲の店の用心棒だよ!それとあたしは子供じゃないもん!! 」


越後屋「用心棒が商売の話に首を突っ込むんやない!! 」


ぐいぐいーっ!!


八雲「いててーっ!? 」


と秋月はんが叫んだその時やったわ


ぷぅ〜ん!


新「この臭いは!! 」


パッ!


今夜の夕飯の臭いをかいだ女が手を離すと


八雲「えっ!? 」


越後屋「えっ!? 」


八雲「うわぁっ!? 」


越後屋「きゃあっ!? 」


ドッターンッ!!


秋月はんがうちの方に倒れおった。


八雲「いたた…!? 」


そして秋月はんが起き上がったわけやけど


むにゅんっ♪


八雲「こ…この柔らかい感触は!? 」


そう、秋月はんは…


越後屋「いたた…!? 」


バァンッ!!


倒れとるうちの胸を揉んでたんや!


その事にうちが気づくと


越後屋「きゃーっ!?/// 」


八雲「す…すいませんでした!? 」


秋月はんはすぐに謝ったけどよくもうちの胸を!!


と思ってたら


及川「あーっ!!やっくんだけずるいやないか!!越後屋さん、わいにもおっぱいダイブさせてや〜♪ 」


バッ!


ブ男眼鏡がうちに襲いかかってきよった!!


けどそうはいかへんで!!


越後屋「はじめ! 」


うちが叫んだ瞬間!


ドサッ!!


及川「ぐえっ!? 」


?「旦那に手を出すなんてバカな奴だね 」


用心棒のはじめがブ男眼鏡を取り押さえおった。


八雲「か…彼女は一体!? 」


及川「こ…こいつは佐東はじめ。越後屋の用心棒で凄腕の実力者。普段から目隠ししとるがその分聴力だけで相手を倒すという。ちなみにバストは74センチ!? 」


あのブ男眼鏡、よくはじめを調べとるなぁ!?


一方その頃や


?視点


?「ここが越後屋の家か、中が騒がしいが構わねぇ!いくぜ! 」


?「でも兄貴、越後屋には凄腕用心棒がいるんですぜ、俺達じゃ敵いませんって!? 」


兄貴「んなことわかってるんだよ!用心棒には弱点があるから心配すんな 」


今こそ、越後屋を攻める時だ


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