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八雲変貌、新の秘密技で一件落着

この話オリジナルの設定が登場です

新視点


八雲が拐われていると及川から聞いたあたしは及川の案内のもと、ある屋敷にたどり着いて突入したんだ。


そしたら八雲が今にも斬られそうだったし、昼間の置き引き犯がいたもんだからあたしは襲いかかってきた奴らを倒したんだ。


ガシッ!!


でもうっかり油断しちゃってあたしが殴られそうになったその時!


ドカァッ!!


八雲「がはっ!? 」


新「八雲!? 」


八雲があたしをかばってあたしを殴ろうとした置き引き犯の男の一撃を食らっちゃったんだ!?


男「けっ!馬鹿な奴だぜ 」


そして置き引き犯の男が八雲を馬鹿にするような台詞を聞いた瞬間


新「よくも八雲を笑ったな!こうなったら八雲の弔い(とむらい)合戦だよ! 」


別に八雲は死んでないのにあたしは置き引き犯の男やその手下達に対して構えたんだ。


するとその時!


?「ん〜っ!ようやく目覚めたぜ 」


新「えっ!? 」


後ろから声が聞こえ、あたしが振り向いてみると


バンッ!!


何と!?そこには気を失っているはずの八雲が立っていたんだ!


新「八雲、大丈夫なの!? 」


あたしが八雲に声をかけると


八雲「誰だお前? 」


新「えっ?あたしのこと忘れちゃったの!? 」


そんなにまで頭を強く殴られたの!?


新「もしかして記録喪失!? 」


とあたしが言うと


八雲「嬢ちゃん、それを言うなら記憶喪失だろうが 」


八雲が突っ込んでくれた!


でも嬢ちゃんってあたしのこと!?


あたしが驚いていると


男「けっ!大人しく気絶した振りでもしていれば命だけは助かったものを、本当に馬鹿な奴だぜ!! 」


スッ!


その間に置き引き犯達が刀を構えたんだ。


あたしもすぐに構えようとしたんだけど


八雲「ケッ!お前らも馬鹿な奴らだぜ!さっきのうちに逃げとけば助かったのによ! 」


男達『なんだと!! 』


ババッ!!


怒った男達は八雲めがけて向かっていった!


危ない!?助けなきゃ!


でもあたしが助ける前に


八雲「テメェら、うるせぇんだよ!! 」


ドカカカッ!!


男達『ぐわぁーっ!? 』


何と!?八雲は素手で大勢の男達を倒しちゃったんだ。


男「ひぃっ!?あの野郎、実はすごい実力者だったのかよ!? 」


置き引き犯の男が八雲に怯えていると


八雲「おい、そこのお前!! 」


男「ひぃっ!?な…何だよ!? 」


八雲「いつまで俺に触れてるつもりだ! 」


男「へ? 」


おかしなことを言う八雲


だって八雲と置き引き犯の男とは少しの距離があるから触れられるわけがないもの


八雲「いいからお前の持っている刀を投げ渡せ!! 」


男「ひぃっ!? 」


ぽいっ!!


怯えた置き引き犯の男は八雲に刀を投げ渡した。


パシッ!!


そして八雲は刀を受け取ると


八雲「そういえばテメェ、こいつ(刀)を使って俺を切り殺そうとしたんだよな 」


男「そ…それは命じられただけで!? 」


八雲「問答無用だ!!こいつが殺されちゃ俺が困るんだよ!!だから代わりに俺がお前を切り殺してやるぜ! 」


ジャキンッ!!


男「ひぃっ!? 」


八雲は置き引き犯の男に刃を向けた!


新「八雲!いくらなんでもやりすぎだよ!? 」


あたしはやめるよう八雲に向かって叫んだんだけど


八雲「うるせぇ!!こちとらまだ暴れ足りねぇんだよ!! 」


ブォンッ…


男「ひぃっ!? 」


八雲は構わず刀を振り下ろした!!


やめてよ八雲!!


スッ…


そしてあたしは八雲を止めるために刀を抜こうとしたその時!


ぴたっ!!


急に八雲の動きが止まると


八雲「ちぃっ!!もう目覚めやがったか、まだ暴れ足りねぇが仕方ねぇ!!嬢ちゃん、あばよ! 」


スゥッ!!


八雲が何かを言ったその直後!


八雲「うぅん…。あれっ!?回りに人が倒れてる!?一体何があったんだ!? 」


八雲はさっきまでの残虐的な性格ではなく、普段の優しい性格に戻ったんだ。


それを見たあたしは思わず


新「八雲! 」


ぎゅっ!!


八雲「うわっ!? 」


八雲に抱きついたんだ。


八雲視点


一体俺が気を失っている間に何があったんだ!?


男「ひぃっ!? 」


置き引き犯は俺を見て怯えているわ


新「八雲、元に戻ってよかったよ! 」


むにゅんっ♪


新は俺に抱きついて恥じらいもなく胸を押し当ててくるわで俺は訳がわからない。


だが一つだけわかることがある。


新「八雲ったら急に暴れだして心配したんだからね! 」


新の話を聞いて俺はわかった。


それはあいつが俺に憑依(ひょうい)したことだ。


もう二度とあいつが俺に憑依しないよう刀に封印していたのだが開放されたのなら仕方ない!


俺がしっかりするしかないな!


新「ところで八雲、さっきのは何だったの? 」


新の質問に対して俺は


八雲「じ…実は急に暴力団の幽霊が取り付いてな… 」


誤魔化そうとするが今時こんな誤魔化し方を信じるわけが…


新「えぇっ!? 」


信じちゃったよおい!?


まぁそれならそれでいい、あいつを説明するわけにはいかないからな


と俺達が騒いでいると


バキュンッ!!


男「ぐはっ!? 」


突然銃の弾丸が置き引き犯の男の足を撃ち抜いた!そして銃声が聞こえた方を見てみると


悪商人「ちっ!役立たずの連中め! 」


俺を拐った張本人である悪商人が銃を構えていた!


そういえばすっかり忘れてたぜ


悪商人「こうなった以上あなた達には口封じのために死んでもらいますよ 」


スッ!


悪商人は俺達に対して銃を構えた


その時だ!


新「そうはさせないよ! 」


バッ!


新が刀を構えた!


悪商人「無駄なことは止めなさい!あなたが来る前に私があなたを撃ち抜いてやりますよ! 」


悔しいが確かに新がどんだけ早くても弾丸が放たれる早さには敵わないだろう


だが新は


新「誰があたしが向かうって言った? 」


チャキンッ!!


刀を鞘から抜いた瞬間!


新「いけっ!マゴベエ! 」


と新が叫ぶと


シュパンッ!!


新の刀から何かが飛び出され


ドカッ!!


悪商人「へぶっ!? 」


バタンッ!!


悪商人に命中し、気絶させた。


新「ご苦労様マゴベエ♪夜は苦手なのにごめんね 」


しかし一体何が起きたんだ!?


新が刀を振るって発生した真空波で倒した?


いや、それにしてはマゴベエと呼ぶのはおかしいな


この時の俺は新が何をしたのか全くわからなかった。


そして俺はその事よりも


八雲「うぅ…痛みと疲れで体が…!? 」


バタンッ!!


俺は疲れで再び気を失ってしまった。


新「八雲、しっかりして!? 」


倒れた俺に新が向かってくると


男「このまま逃げさせてもらうぜ!? 」


こっそり置き引き犯の男が逃げようとしていた。


逃がすものか!と思う俺だが体が動かない。


新に頼もうにも口も疲れて動かない


このままでは逃げられると思ったその時!


バタンッ!!


閉められていた扉が急に開くと


想「徳田さん、秋月さん、大丈夫ですか!? 」


バァンッ!!


想さんが部下の南町奉行所の人達を連れてやってきた!


新「想ちゃん!八雲が倒れちゃったよ!? 」


想「徳田さん、気を失っているだけだから落ち着いてください 」


その後、俺を拐った連中は南町奉行所が全員捕まえ、気を失った俺は新と共に家に連れられた。


それから少しして


八雲の家


八雲「うぅ… 」


俺が目を覚ますとそこは俺の家であり


新「八雲〜!!目が覚めてよかったよ〜! 」


ぎゅっ!!


八雲「うわっ!? 」


新が俺に抱きついてきた。


すると


想「この度はこのようなことになってしまい申し訳ありませんでした。助けると言っておきながらこのような事態になってしまいすいませんでした 」


ぺこっ!


想さんは俺に対して頭を下げるが


八雲「俺は別に気にしてませんから心配しないでください 」


想「でも… 」


八雲「それより逢岡さん、この大江戸学園は自給自足で各自店を持ちたいなら奉行所の許可が必要なんですよね 」


想「そうですけど 」


そして俺は


八雲「俺はこの家で茶屋をやります。今回の件は許可を出してくれればそれでいいです 」


俺が想さんに言うと


想「わかりました。南町奉行・逢岡想。秋月八雲さんの出店を許可します 」


想さんはすぐに許可してくれたんだ。


想「それでは私はこれで 」


その後、想さんが去ると


新「それじゃあ、あたしも帰るね 」


新も家に帰ろうとするが


八雲「新、お前にちょっと話があるんだ 」


俺は新を呼び止めた。


新「何の話? 」


そして俺は


八雲「また今回のようなことが起こらないとも限らない。そのために新にはこの店の用心棒を任せたいと思うんだけどどうだ? 」


俺は新に聞くと


新「にひっ♪用心棒代はご飯で手を打ってあげるよ 」


ガラッ!


そう言って新は家から出ていった。


つまりは了承してもらった訳なのだが


この時の俺はこの件に関してはもう少し考えておくべきだったと後に後悔するのだった。


あれっ?そういえば何かを忘れているような?


及川視点


悪商人の屋敷


及川「みんな、わいのこと忘れてるで!? 」


わいが新ちゃんに槌代わりとして利用された後、目が覚めると一人きりで悪商人の屋敷におったんや


ビューッ!!


ガタンッ!!


ゴーンッ!!☆ミ


及川「がはっ!? 」


バタンッ!!


そして風が吹いた衝撃で瓦礫が崩れ、わいの頭に直撃し、わいは気を失ったという


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