仕打ち人・仲村往水
今回は珍しく八雲が登場しません
?視点・とある広場
ん〜っ…今日は太陽が輝いていて絶好のお昼寝日和だねぇ
おっと、自己紹介がまだでしたね
あたしは仲村往水というもので大江戸学園では同心(警察)をやっております
褞袍に下はジャージ、手製のマフラーをつけてパッと見たら思えないですが一応同心なんですよ
今も警邏の最中なんですがついつい太陽から発せられる誘惑に負けて昼寝をしているんですよ
とあたしが昼寝をしようとすると
想「仲村さん!! 」
バンッ!!
いけねぇ!?逢岡様が現れちゃいました!?
想「あなたときたらまたサボりですか! 」
往水「いやぁ、つい太陽から発せられる誘惑に負けてしまいまして… 」
想「その言い訳はもう5回も聞きました! 」
ちっ!逢岡様は相変わらず記憶力があって真面目ですねぇ
想「早く仕事に戻ってください! 」
往水「へいへいっ! 」
仕方なくあたしは仕事に戻ることにした。
まぁあたしは普段から勤務態度が悪いことは知られてますからねぇ
この間も悪人を追い詰めたのはよかったんですが
悪人「仲村さん、これだけやるから見逃してくれよ! 」
スッ!
悪人が銭が入った巾着袋をあたしに見せると
往水「あっちに逃げれば見つかりませんぜ 」
悪人「サンキュー! 」
ダッ!
あたしは同心の立場でありながら悪人から銭を受け取り、あろうことか見逃してしまったわけなんですよ
まぁその悪人はすぐに捕まってしまったんですがね
おかげでその日は逢岡様から怒られちゃいましたよ
そんでもって回りからは昼行灯(ひるあんどん・ぼんやりした人、役立たずの人)と影で言われましてね
でも本当のあたしは…
とあたしが警邏をしていますと
店主「これはこれは仲村さん、ちょっと食べていきませんか? 」
馴染みの団子屋に声をかけられちゃいました。
往水「いや〜、あたしとしては食べたいんですけど生憎持ち合わせがなくてねぇ 」
普段からあたしはツケで生活してますからねぇ
店主「仲村さんから銭は取りませんよ。ツケで構いません 」
往水「本当ですか!ならいただきましょう♪ 」
断ったりしたら悪いですしね
鬼の居ぬ間に洗濯といきますか♪
※怖い人がいない間にサボること
それから少しして
往水「ん〜、やっぱり団子が美味しいですね〜♪ 」
店主「ありがとうございます 」
あたしはちゃっかり団子をごちそうになっちゃいました。
それから次の日のことです。
往水「さてさて、またあの店で食べさせてもらいますかねぇ 」
あたしは再びあの団子屋に向かいました。
そういえば団子といえば最近逢岡様の管轄内で新しい茶店ができたんでしたねぇ
確か名前は…
そしてあたしが店についたその時でした。
バンッ!!
何と!?あの団子屋が壊されちゃってるじゃないですか!?
往水「一体何が!?店主!店主は無事ですかい!? 」
あたしは店の中にいると思われる店主を探すと
店主「うぅっ…!? 」
何と!?店主が頭から血を流して倒れてるじゃありませんか!?
往水「大丈夫ですかい!? 」
店主「な…仲村さん…!? 」
往水「一体何があったんですか!? 」
あたしは店主に事情を聞いてみることにしました。
店主「じ…実は… 」
店主視点・店
あれは仲村さんが来る少しくらい前のことでした。
俺が店の準備をしていると
悪人「ちょっくら邪魔しますぜ! 」
バッ!
いきなり店に人相の悪い男達がやって来ました
店主「ちょ…ちょっとあなた達、一体なんですか!? 」
悪人「うるせぇ!!さっさと借金払いやがれ!! 」
どうやら借金取りのようです。
店主「借金って、確かにお金は借りましたけど先週返したばかりじゃないですか!? 」
悪人「何を言ってるの!借りたものには利子がつくもんなんだよ!利子として更に十万エン払いやがれ!! 」
店主「そんな!?借りたのは一万エンですよ。一気に十万エンだなんて横暴だ! 」
俺は当然のごとく言い切りましたが
悪人「うるせぇ!!金を払わねぇってんなら仕方ねぇな! 」
すると奴らは
男達『おらおらーっ!! 』
ガシャンッ!!
何と!?店を破壊しだしたじゃないですか!?
店主「やめてください!? 」
俺は彼らを押さえようとしましたが
悪人「うるせぇんだよ!! 」
ドンッ!!
店主「がはぁっ!? 」
俺は柱にぶつけられて気を失ったわけです。
往水視点
ひどい話だねぇ
法外な利子はよく借金取りが使う方法じゃないですか
店主「奴ら、奉行所に言いつけたりしたら殺すとまで言ってきたんです 」
報復があるんじゃ逢岡様に頼るわけにもいかないねぇ
店主「こんな時、悪人を懲らしめる仕打ち人が現れたらいいのに… 」
ぴくんっ!
店主の言葉にあたしは反応した。
往水「まぁあたしが言うのも何ですが、きっといいことが起きますよ 」
店主「慰めてくれてありがとうございます 」
そしてあたしはその場を去った。
さてと、話を聞いた以上、黙っているわけにもいかないねぇ
今夜は久々の仕事だねぇ
それから時間が経って夜になった頃
悪人視点・悪人の屋敷
悪人「グヒヒッ♪散々暴れた後の酒はうまいもんだぜ!あの野郎は気が弱いから奉行所にチクるだなんてしないだろうしな 」
また明日も襲ってやろうと俺が酒を飲んでいたその時!
ビューッ!!
フッ!
悪人「なっ!? 」
突然風が吹いて蝋燭の明かりが消えると
ガラッ!
いきなり襖が開きやがった!
悪人「だっ…誰だ!? 」
俺は入ってきた奴に向かって叫ぶと
?「弱いものいじめするなんてみっともなくないのかい? 」
悪人「う…うるせぇ!! 」
暗くて誰だかわからねぇ!?誰なんだこいつは!?
?「弱い奴じゃなくてあたしが相手してやるよ 」
スッ!
奴は俺に対して構えやがった。
悪人「だ…誰か来やがれ!! 」
俺は屋敷にいる仲間達に向かって叫ぶが
?「悪いけどお仲間なら先に倒させてもらいましたよ 」
悪人「な…なにぃっ!? 」
?「んでもって次はあんたを懲らしめる番さ 」
スッ!
奴が俺に迫ってきた!
だがその時!
パァッ!!
一瞬だが月明かりが奴の姿を現した!
奴の正体は…
バンッ!!
悪人「な…仲村…!? 」
?「天誅!! 」
バシンッ!!
悪人「がはぁっ!? 」
バカな!?まさか奴の正体が仲村往水だったなんて!?
バタンッ!!
俺は仲村にやられて気を失ってしまった。
往水「あんたごとき、刀を抜くまでもない!峰打ちで十分だよ 」
バァンッ!!
くそぉっ!?
そして次の日
往水視点・団子屋前
店主「仲村さん 」
往水「よっ!怪我が治ってよかったねぇ 」
あたしは再びあの団子屋にいきましたよ
往水「そういや噂で聞いたんだけど借金取りが捕まったんだってねぇ 」
店主「そうなんですよ!きっと俺の願いが通じて仕打ち人が懲らしめたんです! 」
まぁ本来なら仕打ち料としてお代をいただきたいんだけどあたしが勝手にやったことですしねぇ
往水「それじゃあ今日も団子を… 」
店主に団子を催促するあたしですが
想「仲村さん!! 」
ゲッ!?逢岡様!?
想「あなたときたらまた仕事をサボっているんですか!今日という今日は許しません!これから奉行所でお説教します! 」
ぐいっ!!
往水「いや〜!? 」
お説教は受けるからせめて団子を一口食べさせてくださいよ〜!?




