天狗党始動!鬼の八雲と謎の大男
恋姫の貂蝉的キャラ登場!
八雲視点
夜遅く子住さんに叩き起こされ事情を聴いてみると
何と!?及川の住むボロ長屋が燃えているらしい!?
そして俺と新と子住さんが及川の住むボロ長屋にたどり着くと
ボオォッ!!
及川の住むボロ長屋が盛大に燃えていたんだ!!
新「八雲!?火事だよ火事!? 」
八雲「んなことわかってるよ!! 」
まさか及川はあの長屋に!?
んなわけないよなと俺が思っていると
朱金「おらおらっ!早く火を消しやがれ!! 」
消火を指揮している朱金こと金さんを見かけた
八雲「金さん!? 」
朱金「おっ!八雲じゃねぇか、野次馬しに来たのか? 」
んなわけないでしょ!!
八雲「それより金さん、この長屋に知り合いが住んでるんだけど住民の確認は終わってる!? 」
俺が金さんに聞いてみると
朱金「そいつが八雲の知り合いかは知らねぇが、実は一人行方知らずがいるんだよ 」
まさか!?
朱金「そいつの名だが及川ってんだよ 」
やっぱり!?
由真「そんなまさか!? 」
新「及川があの長屋の中に!? 」
いくらあいつが不死身の肉体を持つといったってあんなに燃え盛る炎の中にいたんじゃ消し炭になってしまう!?
そう思った俺達三人は
チーンッ♪
新「及川、地獄でセクハラしちゃダメだよ 」
八雲「及川、変態だけどいい奴だったぜ 」
由真「あんたのことは最低でも一年くらいは片隅に覚えといてあげるわ 」
俺達三人が長屋に向かって黙祷していたその時だ
及川「勝手に殺すなや!! 」
三人『うわぁっ!? 』
後ろからいきなり及川が現れたんだ。
及川「何やねんみんなして人を勝手に殺して!! 」
及川!?足があるから幽霊じゃねぇよな!?
新「及川、今までどこにいたの!? 」
及川「どこにってわいはちょっと買い物に出かけてただけやけど、それより何だか何かが盛大に燃えとるようやけどキャンプファイヤーでもやっとるんか? 」
自分には関係ないよう言う及川だが
由真「何言ってるのよ!!あんたの家が燃えてるから心配して来てあげたんじゃない!! 」
及川「わいの家が燃えてるやて、ハハハ… 」
別に気にしてないような感じなのだが
及川「ええぇぇぇーっ!? 」
ただ単に反応が遅いだけであった。
及川「ちょ…ちょっと!? 」
ダッ!!
燃え盛る長屋に突入しようとする及川だが
真留「落ち着いてください!? 」
ガシッ!!
岡っ引きの真留が及川を止めるのだった。
及川「放してくれーっ!?あの中にはわいが一生懸命集めた女子の盗撮写真ファイルがあんねん!!もう一度作るのに一月はかかるんやでーっ!? 」
真留、その止める手を離していいよ。そいつは一度は死んだ方がいい
と俺が思っていたその時だ。
スッ!
んっ?
天狗の面をつけた怪しげな二人組が路地の方に向かったのを発見した俺は奴らを追いかけたんだ。
由真視点
あーもうっ!及川の無事には驚いたわ!?こんな奴のために夜遅くに出かける私が馬鹿だったようね。明日も早いし、今日はもう店に帰ろうと思ったその時よ
スッ!
由真「あれっ秋月? 」
何故か秋月が路地の方に向かっていったわ
気になった私は秋月を追いかけたんだけど
ぴたっ!!
秋月の動きが急に止まったわ、何かあったのかしら
由真「秋月! 」
八雲「うわっ!?子住さん!? 」
どうやら秋月は私の尾行に全然気づいてなかったようね
由真「こんなとこに来てどうしたのよ? 」
八雲「しっ!ちょっと黙ってて!! 」
何なのよ
スッ!
私は秋月に何か言おうとしたけど秋月が指をさした方を見てみると
バンッ!!
そこには天狗の面をつけた怪しげな二人組がいたのよ
男A「おいどうなってるんだよ!?何で関係ない奴の家が派手に燃えてるんだよ!? 」
男B「知らねぇよ。俺達は頭領の指示通りにやっただけだ 」
つまり及川は巻き込まれただけなのね
ってこいつらが放火犯!?
しかもこいつらがしてる天狗の面って!?
男B「それに俺達天狗党は世直しのためにやってるんだ。巻き込まれた奴が不運なんだよ 」
やっぱりこいつらが天狗党だったのね!!
こうしちゃいられない!早く奉行にこのことをと伝えようとしたその時
ガタンッ!!
男達『誰だ!! 』
うっかり物音を立ててしまったわ!?
えぇとこういう時は確か動物のフリをするのよね
と私が猫の鳴き声を出そうとしたその時
八雲「モォ〜っ! 」
どてんっ!!
秋月が牛の鳴き声を出してしまい
男A「何だ牛かよ。脅かしやがって 」
男B「馬鹿野郎!!こんなとこに牛がいるか!!そこに隠れている奴、出てきやがれ!! 」
八雲「やばっ!? 」
秋月の馬鹿!!何で牛の鳴き声を出すのよ!!普通は猫でしょ!!
バッ!
そして私達が観念して出てくると
男A「話を聞かれてしまった以上、お前達にはここで死んでもらう! 」
男B「恨むのなら好奇心旺盛だった自分を恨むんだな! 」
ジャキンッ!!
男達は私達に向かって剣を抜いてきた!
やばいわね!?私の刀は家に置いてきちゃったし、秋月の実力は知らないけど1VS2じゃ勝てるわけがない
絶体絶命ね!?
八雲視点
くっ!?俺の田舎で通じていた牛の鳴き声が大江戸学園じゃ通じないとは知らなかったぜ!?
一応帯刀はしているけど相手は二人、俺の実力じゃ相手をするのは無理だ。
仕方がない、こうなったら…
八雲「ごめん子住さん、先に謝っとくよ 」
由真「えっ? 」
スッ!
俺は子住さんの方を見ると
むにゅんっ♪
俺は子住さんのおっぱいを鷲掴みしたんだ。
おっぱい柔らかいな♪
と俺が感じたその直後!
由真「な…何してんのよこのスケベーっ!!!!/// 」
ドゴォッ!!
八雲「がはっ!? 」
バタンッ!!
俺は子住さんの強烈な踵落としを食らって気を失ってしまった。
だがこれでいいんだ。
男A「勝手に仲間を失うとは馬鹿な奴め 」
男B「覚悟しろ!! 」
バッ!
由真「しまった!? 」
由真視点
秋月ったら急に胸を揉んでくるだなんて何してんのよ!!
そして二人組が私達に迫ってきたその時よ
ガキンッ!!
男達『なにっ!? 』
由真「えっ!? 」
私は目の前の出来事に驚いた
何故ならば…
八雲「今回のは一番痛い衝撃だったぜ 」
バァンッ!!
さっき気を失った秋月が目を覚まして男達の攻撃を受け止めていたのだから
八雲「まぁ今の一撃でこの体も少しは眠ってくれそうだし、少しは暴れさせてもらうぜ!! 」
ガシッ!!
男A「ぐえっ!? 」
秋月は男の一人の胸ぐらをつかむと
八雲「おらおらっ!! 」
ドカカッ!!
男A「ぐほほっ!? 」
そのまま上にのってパンチを繰り出しまくったわ
あれが秋月なの!?普段真面目に茶店を経営している秋月とは思えないわ!?
まるで鬼か夜叉じゃないの!?
男B「ひ…ひぃっ!? 」
そんな秋月の迫力に驚いて男の一人が逃げていった。
由真「秋月!?一人逃げたわよ!? 」
私は秋月に教えたんだけど
八雲「うるせぇ!!今の俺はこいつを殴ることしか興味ねぇんだよ!! 」
ドガガッ!!
まだ秋月は男を殴っていた。
って!?それ以上やったらその男が死んじゃうじゃない!?
由真「やめなさいよ秋月!? 」
私は秋月を止めようとしたけど
八雲「うるせぇ!!邪魔するんじゃねぇ!! 」
ドンッ!!
由真「きゃっ!? 」
私は秋月に突き飛ばされた。
一体どうなってるのよ!?
男B視点
はぁはぁ!?何だあいつは!?大人しい奴かと思ったら急に変貌しやがって
男B「まぁいい、この事を頭領に伝えて世直しという形で殺してもらおう。いくらあいつが強くても頭領は殴れないからな 」
と俺が思っていると
?「そうはいかないぜベイビー 」
男B「えっ?うわぁーっ!? 」
バンッ!!
俺の前に巨大な男が現れて俺は気絶させられたのだった。
八雲視点
よし!まだこいつは気を失ってやがるな、今日こそは邪魔されずに好きなだけ暴れまくれるぜ!
由真「あ…秋月!? 」
八雲「こいつでくたばりやがれ!! 」
ブォンッ…
と俺が男にとどめの一撃を食らわそうとしたその時だ
パシッ!!
?「それくらいにしないと暴行罪で奉行所行きは確実だぜ 」
八雲「なっ!? 」
バンッ!!
突然現れた大男が俺の拳を受け止めやがった。
八雲「邪魔するんじゃねぇこの野郎!! 」
ブォンッ…
俺は現れた大男に攻撃を繰り出すが
?「いい加減にしろっての! 」
ドカァッ!!
八雲「がはっ!? 」
逆に大男の頭突きを食らってしまった。
八雲「この野郎… 」
直ぐ様反撃しようとする俺だが
ドクンッ!!
八雲「ちっ!?こんな時に目覚めやがって!?覚えてろよデカブツ!! 」
がくんっ!!
そして俺が大男に言った直後に倒れると
八雲「いててっ!?何だか頭が痛いな!? 」
すぐに俺が目覚めた。
何故か頭が痛いけどね
すると
?「どうやら目が覚めたようだなボーイ 」
うわぁっ!?
何で目の前に大男がいるんだよ!?
?「さっき逃げた奴は俺が捕まえといたぜ、向こうに縛っているから奉行に引き渡しときな 」
八雲「ど…どうも、ところであなたは? 」
俺は危険だと知りながらも大男に聞くと
じごろう銀次「俺の名はじごろう銀次ってんだ。また会おうなボーイ 」
サッ!
そう言うと大男は去っていった。
とそこへ
新「八雲〜! 」
新が現れた。
新「もうっ!!突然消えるから心配したんだよ 」
八雲「ごめんごめん 」
新「罰として明日のご飯は大盛りね 」
八雲「わかったよ 」
この時、軽い気持ちでしたこの約束を俺は後に後悔するのだった。
そして俺と新は店に帰るのだが
由真「何が起きているのよ!? 」
何故か子住さんが驚いていた。
一体何があったのだろう?
その翌日、大江戸学園にて
新「お昼お昼〜♪八雲のおごりでお昼〜♪ 」
俺が機嫌よく歩く新と共に食堂に向かっていると
ざわざわっ!!
八雲「何だありゃ? 」
とある場所に人混みができていた。
スッ!
俺は先をいく新を置いて人混みの中心を見てみると
そこには
『お触書
相次ぐ悪による治安の悪化を防ぐため大江戸学園の生徒は互いを監視すべし!
もし発見・報告したものにはそれなりの報酬を与える。
生徒会執行部
老中・酉居 葉蔵 』
と張り紙に書かれていたのだが
何だよこれ
互いを見張れだなんてこんなんじゃ他人を信じることなんてできない
むしろ悪化するぞ
八雲「こんな秘密警察みたいなことして大丈夫かよ!? 」
と俺が言った直後
スッ!
?「今の話、もっと聞かせてくれないか? 」
八雲「えっ!? 」
バンッ!!
いつの間にか俺の近くに黒髪の女がいたのだった。