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火の魔の手!八雲と新の同棲!?

ついにあの組織が動き出す!

?視点・とある屋敷


ボォッ!!


灯りは蝋燭(ろうそく)一本という暗い部屋のなか、俺達はある集会を開いていた。


?「頭領、そろそろ我々が本格的に動く時ですね 」


?「俺はこの日をお待ちしてましたよ 」


赤い天狗の面をつけた俺達が話をするなか


頭領「うむ!この乱れた世を救うため、我ら天狗党が動く日がやって来たのだ! 」


頭領格の黒い天狗の面をつけた人物が言うと


頭領「皆のもの!全校集会までに世直しをしまくるがよい!! 」


天狗党達『ハハァーッ!! 』


これが俺達天狗党が本格的に動き出す前の出来事だったんだ。


八雲視点


八雲堂


八雲「天狗党?何だそりゃ? 」


ある昼下がりのこと、俺は子住さんと及川からとある話を聞いた。


由真「秋月、あんた知らないの!? 」


及川「遅れとるなぁやっくん、天狗党いうたら大江戸学園じゃ近所の野良犬だって知ってることやで 」


いや、さすがに野良犬は知らないだろうよ


由真「最近夜中に半鐘(はんしょう・火事や災害の時に鳴らす小さな鐘)の鳴る回数が増えたじゃない 」


そういやそうだっけな、おかげで多少は寝不足になったよ


由真「噂だと、その火事を起こしてるのが天狗党ってわけよ 」


八雲「何だって!? 」


及川「おまけに天狗党は引っ捕らえても頭領以外のメンバーは知らへんからな、その頭領も天狗の面して声まで変えとるからどこの誰だかわからへんわけや 」


なるほど


八雲「となると、うちも放火されないよう気を付けないとな 」


と俺が放火の心配をしていると


由真「秋月の店は大丈夫でしょ、うちのような繁盛店が恨まれて燃やされるならともかく、ここのように貧乏茶屋を燃やしたって特がないもの 」


むっ!!文句を言ってやりたいが事実だから言い返せないのが悔しいぜ!?


と俺が悔しがっていたその時だ


新「八雲♪ 」


八雲「おっ、新か、今日は遅かった… 」


後ろから新の声が聞こえたので俺が振り向くと


バァンッ!!


そこには大きな荷物を背負った新がいたんだ。


八雲「お前、その荷物どうしたんだ!? 」


まさか夜逃げならぬ、昼逃げかと思った俺だが


すると


新「え〜と、ふつつかものですがよろしくお願いします! 」


と新が俺に向かって言った直後


どてんっ!! ずるんっ!!


ガッチャーンッ!!


俺は転び、子住さんはずっこけ、及川は戸棚に激突した。


後で及川に戸棚代を弁償してもらおうと俺が思っていると


ガシッ!!


由真「くぉうら秋月!!あんた徳田さんに何したのよ!! 」


及川「ひどいでやっくん!!経験無さそうやと思ったのに実は経験有りやなんてこの裏切りもん!! 」


子住さんが俺の胸ぐらをつかみ、及川が迫ってきた!


俺にも何が起きたのかわからねぇよ!!


新「ねぇねぇ八雲、今日からあたし八雲堂に住み込みで働いていい? 」


三人『えっ!? 』


新の言葉を聞いた俺達は驚いた。


八雲「どういうことだ新? 」


俺が新に詳しく聞いてみると


新「ん〜とね、実はあたし長屋(横長のアパートのようなもの)に住んでたんだけど家賃滞納しすぎちゃって追い出されたんだ。それにお店に住み込めばいちいち家に帰ってからお菓子食べに来なくてもいいしさ♪ 」


半分はお菓子のためかよ


新「八雲、住み込んでいい? 」


う〜ん、男女が同じ家に暮らすというのも危ない気がするがルームシェアだと思えばいいか


八雲「わかったよ。その代わりちゃんと用心棒として働けよ 」


俺が新の住み込みを許可すると


新「ありがとう八雲♪ 」


ぎゅっ!!


八雲「うわっ!? 」


新が俺に抱きついてきた。


それだけなら別によかったんだが


むにゅんっ♪


新のその胸が俺に当たってるんだよ


と俺が新の胸の感触に戸惑っていると


及川「やっくんのアホーっ!!若い男女が一緒に住むやなんて羨ましいやんけ!!今すぐ天狗党に入ってやっくんの店燃やしてもらうからな!! 」


ダダッ!!


八雲「おい及川!? 」


不気味な台詞を言って及川は去っていった。


一方


由真「いい徳田さん、秋月がエッチなことしてきたらすぐ私に言うのよ!!直ぐ様奉行所に通報してあげるから! 」


新「? 」


子住さんは子住さんで俺を信用してねぇな


だがこの時の俺達は知らなかったんだ。


この後に大変なことが起こるということを…


それから時が経ち、夜になった時だ。


バァンッ!!


八雲「えっ!?何これ!? 」


何故か俺は縛られて奉行所に連れられていた。


すると


想「これより被告人、秋月八雲の裁判を始めます! 」


八雲「逢岡さん!? 」


何で俺が想さんの裁判を受けなきゃならないの!?


想「秋月さん、あなたは前話にて奉行である私の下穿き(パンツ)を目撃しましたね 」


ドキッ!?まさかあのことで裁判受けてるの!?


でも想さんに嘘言うわけにはいかないし


八雲「はい、見ました 」


俺は正直に言ったんだが


想「そうですか。ではこれより秋月さんに刑を実行します! 」


ど…どんな罰を受けるんだ!?


島流しか、それとも斬首か!?


俺がビビりまくっていると


するっ!!


突然想さんは着物を脱ぎ出し


想「下穿きだけでなく私の体全体を見てください♪ 」


ぷるんっ♪


おぉーっ!!及川いわくバスト86センチの想さんおっぱいが丸見えだーっ!!


そして更に想さんは


想「胸も揉んで構いませんよ♪ 」


おっぱい揉んでいいだと!?そんな素敵な日本語があったのか!?


八雲「で…では!! 」


スッ…


俺は相手が奉行だということを忘れて手を想さんの胸に寄せたその時だった。


カンカンカンッ!!


突然半鐘の音が鳴り響くと


八雲「ハッ!? 」


パッ!


辺りの景色が奉行所から八雲堂に変わっていたんだ。


そう、さっきの奉行所の出来事は全て俺の夢だったのだ!


八雲「夢オチかよ!!だがこの手に感じる柔らかい感触は一体? 」


むにむにっ♪


俺が手に感じる感触を確かめるため手の先を見てみると


新「う〜ん… 」


バァンッ!!


何とそこには別の部屋で寝ているはずの新がいたんだ!


つまり俺が揉んでいたのは新のおっぱいだったんだ!!


新「う…う〜ん… 」


そして不味いことに新が目を覚ましてしまったんだ!?


サッ!


俺はすぐにさっきまで新のおっぱいを揉んでいた手を離すと


八雲「あ…新!?何故お前が俺の布団にいるんだ!? 」


俺は新に聞いてみることにしたんだ。


新「あれっ?そういえば寝た後、のどが渇いたから水を飲もうとして、だけどそのまま八雲のところで寝ちゃったんだっけ 」


そういうことかよ!!


しかし、新のおっぱい柔らかかったな…


俺が新のおっぱいの柔らかさを思い出していると


新「ねぇ八雲、八雲の家っていつからこんなうるさい目覚ましつけるようになったの? 」


八雲「は?何言ってるんだよ。うちには目覚ましなんてないぞ 」


普通の時計はあるけどね


新「ほらだって今だって鳴ってるじゃない 」


新が言うので俺が耳を澄ましてみると


カンカンカンッ!!


確かに音は鳴っているが


八雲「新、これは目覚ましじゃなくて半鐘の音だよ 」


新「なぁんだ。半鐘だったのか 」


ハハハッ!


俺達は笑いあったのだが


って半鐘だと!?しかも音が大きいってことはこの近く!?


まさか火元はうちか!?


心配する俺だが家のどこからも煙や火が見えないのでうちではないらしい


よかった


ほっと安心する俺であったが


ドンドンッ!!


由真「秋月!起きてる!? 」


直ぐ様子住さんが家の扉を叩く音が聞こえたんだ。


ガラッ!


八雲「子住さんどうしたの?悪いけど今は店じま… 」


由真「寝ぼけてるんじゃないわよ!!さっき聞いたんだけど変態の家が火事なんだって!? 」


変態?


あぁ及川のことか


あいつは辞書で変態を開くと及川のことって出るくらい有名な変態だからな…


…って奴の家が火事だと!?


ガタタッ!!


そしてすぐに俺と新は着替え、子住さんを先頭にして及川の住むボロ長屋に向かったんだ。


するとそこは…


ゴオォッ!!


膨大なる炎が燃え上がり、火事になっていたんだ!


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