ライオンと蜘蛛の夢
網戸にしておかないとライオンが入って来ちゃうよ。
庭に三頭の仔ライオンが居、そいつがいつの間にか部屋に入ってきていた。
目を離すと襲われるから。
屈んで目を合わせ、出てってくれるようお願いする。仔ライオンには力で勝てるけど、仔ライオンに何かすると母ライオンが怖い。
懇願の末、ようやく出て行ってくれた。網戸にしておかないからだよ、と部屋の窓を閉める。
玄関出るときもスコープで覗いて、ライオンがいないか確かめてよね。
父ライオンは網戸を開けることができる。ちょっとデカいから怖いって! 彼は人間の言葉も話せたりする。仔ライオンが一頭行方知れずらしい。さっき帰したはずなんだけど、とごもごも言ったら一喝される。
母ライオンの緑の目が光っている。探す、探すから待って!
仔ライオンは風呂場にいた。父ライオンに預け、ほっと一息。
出かけなきゃなんないんだけど、庭には母ライオンと仔ライオンが陣取っている。父ライオンは明らかに弱いわたしたちを襲わないけど、母ライオンは短気だから保証がない。
しょうがないから裏から回る。裏は手入れされていない藪の道、蜘蛛の巣が大量だ。
あ、巨大蜘蛛の巣ひっかけた。せ、背中に入ったっだれかとって、だれか!