表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

その2

あの日、私はこんな風に空なんて眺めていなかった。

親から貰ったありがたい名前なのに、その時の私にはまったく似合わない。

ソラなんて名前は足先で蹴ってゴミ箱にポイ。そんな事から始まった親との熾烈な確執はこれからもその先もずっと続いていく。


街は寒さが日に日に増していく冬の真っ只中で、私はマフラーとコートに守られて、すべての世界を拒絶する。



歩く行く先は近くにある弁当屋。

今日はバイトの給料が入ったから久しぶりにご褒美のホカ弁を買いにいく途中だった。



今日は唐揚げ弁当とビールで一杯。その後、読み干した三島先生の甘美な世界に浸って酔う。



私にとって文字に囲まれた世界にいるときだけがリアルな世界で、それ以外の外の世界は空虚でつまらない、何もない世界だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ