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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
40/59

第40話 久しぶりに平和な日常

昼過ぎに目が覚めたら、家の庭先でブリードとメルディーが遊んでいた。


なんだこの平和すぎる光景は……。


ついでに影の中も、なんか騒がしい。


「いいぞ、お前らも遊んでこい。ただし家の敷地から出るなよ」


そう言って、影の中からフーヨン、ミョニル、ギギの三匹を解放。


フーヨンは相変わらず「プモーン」とか意味不明な鳴き声をあげて、庭の中をふよふよと浮遊。


それにじゃれつこうと飛び跳ねるブリード。


そのブリードのしっぽが気になって仕方がないミョニル。


ギギはというと……庭の一角で日光浴中らしい。で、その前に正座でもしそうな勢いでじーっと見つめるメルディー。なにが楽しいんだ。


……いや、なんかもう平和すぎて逆に不安になってくるんだけど。


僕はそんな様子をぼーっと眺めながら、縁側で日の光に当たっていた。


……ぽかぽかしてきたな。なんか……眠い……


――ZZZZZZZZZZ……


気づいたら夕方になっていた。お、おう、実に充実した一日……だったのか?


「おーい三匹ども、そろそろ戻る時間だぞー」


影の中の三匹を順番に戻していく。


「メルディー、お前もそろそろ帰るんじゃ……」


と言いかけたところで、ふるふると首を横に振るメルディー。


そして、ブリードをひょいっと抱き上げたかと思うと、ひと言。


「泊まる。一緒に寝る」


……は?


おまっ……男の家に、子供とはいえ女の子がひと晩泊まるって、それ完全に教育委員会案件だぞ!?


「べつに……わたしに手を出したら、ブリード噛み付く」


ワンッ(即答)


……なあお前、誰の味方なんだよ?


まあ……いいか。今日だけな、今日だけ。


結局、僕は二人と一匹のために夕食を作り、食わせてやる羽目に。


そのあと暖炉の前でゴロゴロじゃれ合っていたら、いつの間にかそのまま寝落ちしていたらしい。


「……二人とも、見た目も中身も完全に子供だな」


でもまあ、こうして誰かと何も考えずに過ごす一日ってのも――悪くない。


ある意味、これが“平和”ってやつなのかもしれない。。

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