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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
33/59

第33話 買い物と白銀の相棒

……で、今日も司祭様はまだお戻りになっておらず。


つまりまた、何もすることがないということ。


というわけで、昨日に引き続き教会都市ノルズ・グニルをぶらぶらと散歩中。

相変わらず品ぞろえはハイクラス。見てるだけでも目の保養になるなぁ。


「それにしても、さすがにこの皮鎧もボロくなってきたしな……」

昨日ゲットした10万GP、どう使うかずっと悩んでたけど、そろそろ防具の新調だな。


――と、思ったその時。


「あっ、これは……!」


◆回復系アイテム《治癒の腕輪(ホーリーブレス)

装備しているだけで、傷を負ったときに魔法でちょっぴり癒してくれる優れモノ。

ただし、回復ランクはE。擦り傷程度なら“すっ”と治るレベル。


……まあ、ないよりマシだよね? お値段5,000GP。よし、買い!


さらに……


◆魔法反射鎧《白銀鏡の鎧(ミラーアーマー)

物理攻撃を部分的に跳ね返すというシロモノ。

見た目もピッカピカで、銀色の鏡面仕上げがまぶしい。お値段45,000GP。


「高っ!? ……でも、まあ、こういうのって、後から“買っとけばよかった”ってなるやつだよね。よし、買い!」


そしてそして……


◆夢とロマンの詰まったアイテム《福袋》

『よくわからないものまとめ売り、かならず3個以上入ってます。

値段より価値があるかはあなたの運しだい。のろいアイテムが入っていたらごめんなさい』

――って書いてある。めっちゃ怪しい。でも買いたい。1万GP。よし、買い!!


そんなわけで、今日の戦利品合計=6万GP!


「見た目もグググ~っとレベルアップ! これで“魔法使い”って言われたら笑っちゃうな」


スキップ気分で宿に戻る道すがら――

ふと、とある店先に目が止まった。


「……ん?」


そこにいたのは、真っ白な毛並みの小さな狼の子供。


種族名:雪狼スノーウルフ

全身、銀白のもふもふ。瞳は氷晶のような蒼。ちょっと首をかしげる仕草がまたかわいい。


(……こ、これは……反則だろ……!)


雪狼といえば、大人になれば人が二人くらい乗れるサイズにまで成長する。

しかも、賢くて忠誠心も高く、“魔獣騎兵”の乗騎としても人気があるらしい。


「……よし、決めた。君は今日から、ぼくの相棒だ!」


4万2,000GPのところを、店主に無理を言って3万8,000GPに値引きしてもらい、購入決定!


「名前はそうだな……うん、“ブリード”だ!」


「ワン!」


「ワンって、お前は犬か」


「ワン!」


(主、それ狼です)


(ヒャッハー、でもあいつ、かわいいじゃねぇか)


そんなわけで、魔法剣・魔槍・魔法少女・人造人間・ミロンの血を引く魔術師・ツンデレ錬金術師に加えて――

白銀の相棒、雪狼ブリードが仲間に加わりました。


だんだん、パーティーが“訳のわからん集団”になっていく気がするけど――

まあ、旅ってのは、そういうもんだよね!


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