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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
27/59

第27話 到着、そして謎の言葉

『長らくのご乗車、まことにお疲れさまでございました。

まもなく終点、ニブルヘルム駅に到着いたします』


列車内にアナウンスが流れた瞬間、どっと気が抜けるような安堵感が車両中を包んだ。

……色々あったけど、やっと着いた。


僕たちも、さっそく荷物の準備を始めた。

とくにリアさんは両手に皮袋をパンパンに抱えて、鼻歌まじり。

中身はもちろん、途中で買い漁った魔導石に、討伐で手に入れたクリスタルローブの残骸。

……あれ全部、明日登山に持っていく気だろうか。


そんなとき。


(主あるじ、客人のようです)


グランの穏やかな声に振り向くと、そこに立っていたのは――

さっき戦闘で共闘した「クロード」と「エイミー」の二人だった。


「たしか……オゼリア=プルートと言ったな」


クロードの低い声がズシリと胸に響く。

なんか……この人、ちょっと怖い。


「わたしたち、あなたの“魔法剣”の正体を確認しにきたの」


隣のエイミーが明るくフォローを入れてくれるが、なおさら緊張が走る。

魔法剣って……ああ、さっきのアレか。


そういえばブリューやグランを手に入れてから、魔法剣ってわりと適当に使ってたけど――

よく考えたら、あれって魔法剣士の上級スキルだったような……?


(ヒャッハー! 紹介しよう! さっきの魔法剣の正体はオ・レ・サ・マ・だあっ!)


「キャッ!? け、剣がしゃべった!?」


いきなり飛び出したブリューのドヤボイスに、エイミーが後ずさる。

一方、クロードはピクリとも表情を変えずに(ていうか、最初から無表情だけど)


「なるほど……古代の遺産が正体だったか」


と、ぼそり。


「ごめんね、私たち今“ある事件”の容疑者を追っていてね。

すべての魔法剣士は、疑ってかかることにしてるの」


……すごく物騒なことをサラッと言うなこの人。


「でもあなた、きっと色んな運命に巻き込まれると思うよ。

楽しみにしててね」


――え、なにそれコワイ。


慌てて「僕の正体を知ってるのか」って聞いたけど、エイミーは意味深な笑みを浮かべて


「今にわかるよ。それじゃ、またね♪」


と言い残し、クロードとともに列車を降りていってしまった。


え、ちょ、何このフラグ臭……。


「オゼリアくん、早くしないと置いていきますよ~?」


後ろから聞こえてきたリアさんの声に振り向くと、既に顔が引きつってる。

……昨日のこと、まだ根に持ってる?


なんとかその怒りのオーラをスルーして荷物を持ち上げ、僕もホームへと降りた。


と、そこへ。


「間に合ってよかった~~~!」


さっき別れたはずのエイミーが、息を切らしてホームに戻ってきた。


えっ、今なんで戻ってきた?


「オゼリア=プルートくん、君に伝えなきゃいけない大事なこと、忘れてたの!」


唐突すぎて対応できない僕に、彼女は真っ直ぐな眼差しでこう言った。


「もし将来、“精霊(ファニィ)”と“(ステラ)”の力が必要になったら……

私たちのこと、思い出してね。

その時まで、またねぇ~~~!」


また走って行ってしまった。


……いろいろと気になるワードを残して。


(主よ、またひとつ面倒が増えましたね)


(ヒャッハー! オモチャが増えたってことじゃねぇの?)


とりあえず、今考えても仕方ない。

目の前には、ノルズ山脈――雲を突き抜けるような巨峰たちがそびえている。


あそこに、僕の“正体”があるのだ。

読者の皆さん申し訳ありません。作中に矛盾点を見つけ訂正いたしました。読み直していただけたら幸いです。m(__)m

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