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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
18/59

第18話 森にひそむ、六本足のフライパンケーキ

今日から、例のアイツ――


**「6本足のパンケーキ(初号機)」**を探すため、

リアさん(錬金術師)とエイレンさん(火術士)、そしてぼくの3人で、

森の探索に入りました。


メンバー構成にやや不安があるけど、誰も突っ込まなかったので良しとします。


 


まずは一日目。


森の入り口にキャンプを張り、そこを拠点にして四方八方を分担捜索。


しかし……


何も見つかりません。


モンスターの足跡どころか、パンケーキのかけら一つもない。


まさか、すでにどこかへ移動してしまったのでは……?


一抹の不安がよぎりはじめた頃――


 


「――キシャァアアッ!!!」


 


きた!


この耳に残る不快な金切り声!


そう、間違いなくアイツだ!


 


「ブリューナク、グラン。何か感じるかい?」


 


(主よ、あちらの方角から魔法生物の気配が漂っております)


(ヒャッハー! オレ様の勘が騒いでるぜ。行ってみな、逃がさねぇうちにな!)


 


二人の(?)頼れる相棒の指し示す方へ急行!


するとそこには――


ズタズタに引き裂かれた『大ねずみ』の死骸。


うん、完全にやられてます。


おまけに、焼かれてる。たぶん高温の蒸気か、内部発熱系……つまり加熱型魔法生物だ。


 


これで分かったことが一つ。


アイツ、進化してます。


そして、かなり強くなってる。


 


(うーん……下の上、いや中の下くらい?)


冒険者ランクで言えば、たぶんDよりちょい上。


 


そこへ、ようやくリアさんとエイレンさんが合流。


 


「よっぽど鋭い爪か牙を持っているらしいですね……あと油」


「燃えるタイプの魔法生物かしら。ちょっと厄介ね」


 


あっさりした会話の中にも、さりげなく危機感。


ぼくはというと、なんとなくパンケーキにバター塗ったりしたら怒られそうな気がして黙ってました。


 


この日はこれで探索終了。


軽く夕食(非常食:乾パン+塩)を済ませ、交代制で見張りを立てながら寝床へ。


……で、ふと思ったんですけど。


 


リアさんって戦えるのかな?


いやまあ、錬金術師だし。きっと何かある……よね?


でも万が一、**「また砂糖と魔法薬間違えました~」**とか言い出したら……


考えるのは明日にしよう。


 


明日こそ、決着をつけたい。

6本足パンケーキとの因縁に。

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