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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
17/59

第17話 しゃべる剣と、賢者っぽい槍

武器屋で出会った意思を持ち、しゃべる剣。


……そう、「ブリューナク」。


本人(剣?)いわく、かつては「伝説の武具」として名を馳せたらしい。


今は木箱の中で「もってけ泥棒」って札貼られてたけどね。


 


そして、もう一本の武器。


これは槍……なんだけど、ただの槍じゃない。


胸の高さくらいまであるポールの先に、金色の十字架がドンと刺さってて、

その十字架を囲うように**30センチほどの円形刃チャクラム**がぐるりとついている。


さらにその十字の先端から、上・左・右に**三本の刃(槍の穂)**が突き出てる。


いわゆる、三叉槍+チャクラム+聖具風のミックス。

なんかこう、神官戦士っぽい? クルセイダー武装? そんな感じのビジュアル。


しかも、中央には銀色の魔石まで埋め込まれてるという豪華仕様。


 


で、はい。予想通り。


こいつもしゃべった。


 


> 「お初にお目にかかる、新たなあるじよ」

「我の名は――グラン・デス・ワイゼン」

「魔槍であり、かつては魔導の杖としても用いられし者。

いかようにも、主の望むがままにお仕えしましょう」




……あの、すみません。


自己紹介がやたら物々しくて情報量が多いんですけど。


でもまあ、魔槍兼・魔導杖ってことは、攻撃も補助もいけるってことよね。


意外と万能? なんかすごいの買っちゃった?


 


ちなみに、ブリューナクとワイゼン両者に話を聞いてみたところ――


どちらも**古代魔法王国の時代に生まれた、知性ある武具(=意志を持つ魔器)**らしい。


しかも、世界のどこかに同じような「同胞」たちが眠っている可能性もあるとか。


 


> 「類は類を引き寄せるものです」

「いずれ、我らの仲間と再会する時が訪れるでしょう」




とか言ってた。


 


うーん、なにやら大きな物語が動き出しそうな気配もあるけど……。


とりあえず今は明日の準備が最優先。


明日はついに、パンケーキ退治の旅に出発予定なのだから。


 


よし、今夜は早めに休もう。


 


ブリューナクにも、グラン・デス・ワイゼンにも、ちゃんと声をかけておこう。


「おやすみ、相棒たち」


 


――この武器たちと出会ったのも、きっと何かの縁なんだと思う。


 


(ただし、ブリューナクの寝言がうるさいのだけは何とかしてほしい)・

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