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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
13/59

第13話 びりびりきゅにゃ〜の正体

フーヨン(=例のふわふわ)が「物体の再生魔法」を使えることが判明したことで、

ぼくの中で契約獣たちの評価が一段階アップしてきた。


ということで、今日はもう一体の使役獣、ミョニルの観察に時間を使ってみることにした。


ミョニル=例の水でできたヘビ。

うねうねしてて、ちょっと綺麗。たまに食器を洗おうとする不思議な生物。


でも現時点では、見た目以外の情報がない。

本当にこいつ、何ができるんだろう。


 


というわけで、影から出して自由にさせてみる。

庭に放って、しばらく様子を見る。


 


……30分経過。変化なし。

……1時間経過。ぬるっと移動しているだけ。

……2時間。隅っこで丸くなってる。地味に癒される。


 


このまま何も起きずに今日が終わるかと思った、そのとき。


 


唐突に、事件は起きた。


 


どこからともなく飛んできた一羽のカラスが、

地面をうねうねしているミョニルに興味を持ったらしい。


しばらく周囲を旋回していたと思ったら、いきなり急降下。


「クワァァァ」って鳴きながら、ミョニルにちょっかいを出してきた。


くちばしでつつく。何度も。ぺちぺち。ちょっと容赦ない。


ミョニルはというと、無言。無反応。むしろいつも通り“きゅにゃ〜”とか言ってる。


いや、反撃しないのか?

ぼくは見守りながら、ちょっと不安になっていた――その瞬間。


 


バリバリバリィィィィッ!!!


 


爆音と共に、白い閃光が走った。

そしてカラスが、その場で一瞬にして焼き鳥化。


炭までいかず、絶妙なきつね色。どういうチューニングだ。


 


衝撃で、ぼくはしばらく固まっていた。


え?

今の……ミョニルの仕業……?


 


正解です。

ミョニルの能力、それは――


**「電撃魔法」**でした。


いや、嘘でしょ!? 水属性じゃなかったの!?

雷ってアンタ、見た目ぜんぜん電気っぽくなかったじゃん!


しかも雷撃の威力、下手な中級魔術師より上なんじゃ……?


これ、対モンスターでも普通に戦力になるやつでは?


 


ということで。


ぷもーん(=フーヨン)→ 再生魔法

きゅにゃ〜(=ミョニル)→ 電撃魔法


我が家の影の中が、なんかすごいことになってきた。


何もしてないのに着々と戦闘力が上がっていく不思議。


 


……でも、逆に言えば。


ぼく自身は何も成長していない。


ステータスは依然として「職業:???」のまま。


このまま影の中だけパーティが完成していくんじゃないかという若干の危機感がある。


いや、それもそれで面白いけど。


 


とりあえず今日は、カラスの魂に黙祷を捧げつつ、観察日記に新たな一ページを追加しておいた。



---


[観察記録:ミョニル]

能力:電撃魔法(単発、広範囲)

反応:攻撃を受けると自動で発動?

好物:オケの水、たまに氷を舐める

その他:しばらくカラスが寄りつかないレベルで怖がられてる。地味に助かる。



---


さあ、これで準備はまた一歩整った。

あとは、自分の職業を知るだけ。


……そう、行かねば。中央教会へ。


(※まだ行ってない)


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