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オゼリアプルートの冒険日記  作者: 鳳 翔平
11/59

第11話 旅立ち資金とギャンブルと、なんかもう色々どうかしてる件

今日のお昼、なんとなくご飯を食べようと思って、いつものように『姫舞花(サンベリーナ)亭』に顔を出した。


で、扉を開けて入った瞬間。

カウンターの向こうから、


「で、いつ中央教会行くんだ?」


と、唐突な直球。ノー前置き。はい、こんにちは。


そう、思い出しましたよ。

ぼくの職業が“神様でもよく分からなかった件”。

その続きを確かめるために、中央教会まで出張鑑定に行かねばならないという、謎展開中だったんですよね。


しかもこの話、なぜかギルド内で『正体は何か賭け』の対象になってるから、周囲のテンションが無駄に高い。


いやまあ、急かされるのは分かるけど、僕としては旅の支度もできてないし、第一、お金がない。


というわけで、


「行きたい気持ちはあるんですが〜、軍資金がちょっと……」

と苦笑いで返したら、


「そんなことか」と言って、小袋がポンと目の前に置かれた。


中には、金貨がちょうど【300GP】ぶん。

しかも、「賭けで集めた金の一割を回しただけだから気にすんな」って。


気にするって。いや、ありがたいけども。


ちなみに後で聞いた話だと、


賭けは一口100GP。


参加者30人。


回答バリエーション:ほぼ全部バラバラ。


内容例:「魔王の血を引く者」「隠れ女神」「とにかく虫」「リアさんの実験体説」などなど。



……僕、なんか世界観の枠をはみ出してない?


 


それにしても、賭け金の一部が旅費になるってどういうことなのか。

倫理の前にルールが柔らかすぎる気がするこのギルド。嫌いじゃないけど。


ともあれ、ありがたく軍資金をいただきました。

これで旅の支度もできる。装備を見直して、保存食も買って、寝袋も準備して……あ、予備の靴も忘れずに。


 


ただ、ひとつ忘れてたことがある。


そういえば前に、「同行者をつける」って話があったんだよな。


あれ、どうなったんだろう?


誰が来るの? 一人? 二人?

もしかして、またリアさん? いや、もうちょっとこう、まともな人がいいな……(←切実)


 


まあいいか。


明日もう一度ギルドに顔を出して、詳しい話を聞いてみよう。


なんだかんだで、この旅が始まるって感じがしてきた。


あと問題は、使役獣の「ぷもーん」と「きゅにゃ〜」をどうするか。


……連れて行く?

いや、むしろ置いてくと家壊されそうだし、連れて行くべきかもしれない。


そもそも、あいつら旅に出ても役に立つのか……?


 


うーん、色々考えることが増えてきたけど、ひとまず今日はカレーを食べて寝ます。


※ギルドのカレーは、何気にうまい。

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