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1章-8 妻の実戦と精霊の力

話が進んで行かない。もっと簡単でいいのかなぁ? と最近思ってきてます。

妻をを抱いたまま2人で話しながら休憩していると不意に気になり



「そう言えばそろそろ女の治療は終わるのか?」


「あなたはあの女に興味でもあるんですか?」


「おぃおぃ。昨日妻が言ったろ。起きるのが昼前位って。」



「はい。精霊にはそう聞きましたね。 確認ですか?」


「あぁ 貴重な情報限だしな。 心配しなくてもあの女にはそんな気は起きないぞ。」


「わかりました。 信用しますね。 お願いしますね。」



「わかってるよ。 信用してくれ。それでどうなんだ?」


「精霊が言うにはもう少しで良いみたいですね。」


「では起こすのは少し待ってもらうか。」



「ですね。終わってからが良いかも知れないです。」


「そうか。では先にオーガを討伐して飯を準備してからで、話は食いながらにするか。」


「はい。話は問題を済ましてから落ち着いて聞きたいですからね。」



「そうだな。情報は落ちついて聞きたいし。しっかり判断しないとまずいからな。」


「はい。多分ですが女は戸惑うかも知れないですし、落ち着かせる必要がある可能性が有りますからね。」


「うん。それで間違い無いだろうな。その方向で行こう。」



「わかりました。ではそろそろオーガの事でよろしいですか?」


「うん。どういうやり方で行くんだ? 作戦は立てているんだろう。」


「はい。3体いるんですよね? オーガは?」



「そうだな。 俺が確認したのは間違いなく3体だったな。」


「できたら1体ずつがいいですが。上手くは行かないと思いますし。精霊の攻撃を検証したいですからあなたには出来るだけ2体を引き付けてくれるとこちらは助かりますわ。」


「2体はわかった。それと各精霊の攻撃と複合術だったか? 確認したいのはそれだけか?」


「まずはそうですね。どれくらい効果的なのかは実際やってみないと分かりませんからね。」



「後の2体はどうするんだ? 1体倒したら次に行くのか? 攻撃はしない方がいいか?」


「出来たら無傷がいいですが。あなたは大丈夫でしょうか? 負担はでかいですか?」


「いや。状態2にして動きを確認するつもりだから攻撃はしないで回避と陽動に回って俺も自分の状態を戦闘で確認するから大丈夫だ。」



「ではすみませんが、1体ずつでお願いしますわ。でもあなたが危ないと思ったら戦闘は好きに動いて下さいね。私も無理はしないつもりですけど心配ですからね。」


「分かった。でもそれはお互い様だな。カバーはするつもりだし好きに動いていいぞ。」


「ありがとうございます。ではそれでお願いしますね。」



「了解した。 それでいいな。 最後だがやる時は絶対に躊躇するな。やらないと自分がやられるからな。これは絶対に守れ。そして心を強く保て。終わったら必ず日常に戻って来い。良いな。」


「はい。肝に銘じますわ。必ず戻って来ますわ。そしてあなたの元に絶対に帰りますから。」


「よし。これでいいな。作戦通りに行かなくても焦るなよ。戦いに絶対は無いからな。」



「はい。わかりました。ありがとうございます。」


「よし。ではオーガを探しに行くぞ。今から向かえば昼前には終わらせて帰れるからな。」


「分かりました。それと精霊にオーガの場所を感知してもらってますから大体の場所は判明してますわ。」


「よし。では案内してくれ。俺も近くなれば分かると思うしそれまでは頼むぞ。」



「はい。では行きましょう。オーガはあちらの方向で固まってる見たいですので急ぎましょう。」


「便利だなぁ。精霊はそんな事もできるのか?」 


「シンクロ次第と精霊が増えたらもっと役に立てますわ。」



「頼りにしてるよ。それじゃ 行こうか。」


「はい。 ではお願いしますね。 移動は任せますから。優しく運んで下さいね。」


「はいはい。分かりましたよ。 マジでこのまま行くのか?」



「はい。 今日は戦闘や御飯の準備以外は基本このままです。心配かけた罰ですからね。 戦闘になったら降りますからそれまではお願いしますね。」


「了解しましたよ。では行きますか? お姫様。」


「はい。 行きましょう。」


こうしてこのまま妻を抱きかかえたままオーガの元へ妻の案内通りに進んで行く。

途中で昨日俺がゴブリンの軍団と戦った場所を通りかかった時に妻が話しかけて来る。


「あなた。ここが昨日戦った場所ですよね?  ここは帰りに寄って下さい。死んだ人の埋葬を精霊と一緒にしてあげたいですわ。」


「分かった。 妻は優しいな。」


「いえ。私もこの世界に慣れる為ですわ。この死が身近にある場所に居るとの覚悟をしますわ。」

 


「それでもだよ。 俺は慣れ過ぎて逆に考えも無かったからな。こいつらを俺は見捨てたからな。」


「私もあなたや私に危害や敵意を向けて来る様な輩にはこれからは容赦はしませんわ。 だからあなたは気にしないで下さい。 これはこの世界を知る為だったんですから。」


「俺もそうするよ。守る物や大切な物に手を出すならば容赦はしない。これは変わらないけどな。」



「はい。 では行きましょう。 まずはやる事をしてからですわね。」


「だな。やる事を片付けようか。では行くぞ。」


妻は本当にここに来てからは変わったと感じて、良い変化だし心に芯が出来て来ている。

心境が変わって本当に変化と言って良い程に成長したな。

このまま行ったらかなりの人物になりそうだな。

本当に嬉しいし、よくぞここまでとも思うし本当に嬉しいな。


そまま暫らく考えながら移動を開始していると

妻の指示通りに進むと暫らくした俺にも感知が出来る距離になりオーガの存在を確認出来た。

どうやら3体で固まって行動してるらしいが今は休憩なのか話をしているのか動いていないみたいだ。


そのまま近く迄接近して行き木に飛び乗り3体を確認出来る場所に移動する。

どうやら3体のオーガは今は食事をしているらしく俺も昨日倒したイノシシを狩って食べているみたいだ。

このまま観察をしているとオーガの会話が聞こえてきた。



「くいおわったらまたうごいていくぞ。」


「はやくころしてかえりたいからな」


「そうだな。こんなところははやくでたいな。」



「よわいえものばかりだからこのへんはたいくつだ。」


「かくれるのだけはうまいのがいっぱいだからな。」


「せいれいやゆうしゃをはやくぶっころしたいな。」



聞こえてくる会話を吟味しているとやつらオーガはこの辺のモンスターではなく遠征してきたのか

精霊や勇者を探しに来てこの辺に来た訳みたいだな。



「妻よどうする。動くか? 暫らく待つか?」


「少ししたら動きましょう。あなたは2体の牽制をお願いしていいですか?」



「よし分かった。降ろすぞ。俺は木上から行き2体を何とかするからその間に頼むぞ。」


「はい。わかりました。 お願いしますね。 直ぐに終わらせますわ。」



木から1度下りて妻を降ろし俺はまた木に飛び乗り妻に合図を出してオーガに近づいて行く。

妻は合図を受けオーガの居る場所に近づいて行き近くの木に体を隠して気配を消して行く。

暫らく待機の合図を出してもう少し会話を聞いてみるつもりで俺も待機する。



「しかしせいれいやにんげんどもはゆうしゃにきたいしすぎじゃぁないか?」


「そうだな。 まえにころしたゆうしゃはあっけなかったな。」


「よわいやつはかたまらないとこわいんじゃないか。」



「おれたちがきたときはすぐににげていくしな。」


「むかってきてもすぐにしぬしな。もろいもんだし。」


「まぁ おれたちにはまおうさまがついているしにんげんどももなにかにすがりたいんだろうな。」



「せいれいどもはだいせいれいをかいほうしてむかってくるつもりだしな。」


「だいせいれいはかなりやっかいだがまおうさまにはかなうわけがない。」


「まちがいないな。まぁ おれたちはこのへんにしょうかんされたゆうしゃをころせばいい。」



「そうだな。 ついでにきのうかんちしたせいれいもころせればいいしな。」


「あぁ やつらはみなごろしにしておかないとうっとうしいからな。」


「にんげんやせいれいどものきぼうはふみつぶせばいいしな。」



奴らの会話を聞いていると人間と精霊は奴らの敵みたいだな。

まぁ 聞いている限りはこのオーガ達には生きる価値は無いしもうあまり聞いていたくは無いから始めようと俺は 妻に行けるかと? 合図を送る。

妻は合図を受け取り静かに集中して行き暫らく待つと 行動を開始します。 と合図が返ってきた。


よし行動を開始してオーガ共には悪いが実験材料になってもらうか。

今まで好きに生きて来た事だし報いを受けてもらおう。

妻がオーガに向かって歩いて行ったのを確認して俺も状態を戦闘用にして行く。

妻がオーガ共に接近した時に奴らも妻に気づいて立ち上がり妻に声を掛ける。



「おぃおぃ こんなところににんげんのメスがいるぞ。」


「ちょうどいいな。 しょくごのはらごなしにうごくか。」


「だな。 なぶりごろしにしておかしてこどもをうませるか。」



「あなた達には無理ですね。 今ここで倒れてもらいますから。」


「おぃ このメスやるきみたいだぞ。」


「まて。このメスからせいれいのちからがかんちできるぞ。」



「ちょうどいいな。 せいれいといっしょにころせるからな。」


「まちがいない。 せいれいとともにふみつぶす。」


「ではにんげんのメスよ。 せいれいとともにしぬがいい。」



こうして妻とオーガとの戦闘は始まった。

オーガが3体で妻に向かおうとしたその前に俺は状態を1に持って行きオーガの前に飛び降り。

そのまま妻を1体に集中させる為に、2体に接近してオーガを蹴り飛ばして距離を離す。


「ぐぉ。」


「なに。」


「まだにんげんのオスがいたのか? こいつもむかってくるのか?」



オーガを分散させて間に立って妻に声を掛ける。

吹っ飛んだオーガ2体は立ち上がり俺を顔を真っ赤にして睨んで来る。


「妻よ。終わったら言え。 次のオーガを寄越す。 頑張れよ。」


「はい。ありがとうございます。頑張りますわ。」



こうしてオーガ共との戦闘は開始した。

俺はこの2体のオーガを引き付ける為に状態を2に持って行き2体を警戒しながら妻を見る。


妻と対峙しているオーガーは妻を見て笑っていて余裕なんだろうか警戒もしないで近づいて行く。

妻の体からは何かの力が溢れて見える事から精霊なんだろうと当たりをつける。

妻がオーガに近づいて手を上にかざすといきなり巨大な炎が巻き起こりそのままオーガに投げつける。


唖然としたオーガはそのまま炎を喰らい火達磨になった。

地面に転がり全身に回った炎を消そうとするが炎はそのままオーガを焼き尽くし骨も残らずに消えた。

凄い威力だがなんか妻が容赦ないし怖いなぁと思っていると。



「あなた。 次をお願いします。」


「あぁ。 分かった。」



何か心が底冷えするような声で妻が次を催促する。

俺は仲間が一瞬でやられて唖然とするオーガの1体を蹴り飛ばし妻の方へ寄越す。

もう1体のオーガは立ち直って俺を殺そうと襲い掛かるが状態2の俺は全く問題にせず危なげなくかわしながら妻の戦闘を見る。


妻は吹っ飛んで来たオーガを感情の無い目で見ながら手を上に上げて振り下ろすといきなりオーガの少し前から水だろうか細長い何かが現われて凄い速度でオーガにぶつかるとオーガは真っ二つになった。

これは超高圧の水のレーザーか? 精霊って凄いなと思っていると。



「最後をお願いします。」


「了解。 最後な。」



そう言って相手をしていたオーガの手を取り妻の方へ投げてこれはもう問題無いと思い木に飛び乗る。

ズボンのポケットから煙草を出して残りを確認して煙草に火を点けて観戦する。


最後のオーガはもう必死で妻に向かうが妻が右手を横にした瞬間に動かなくなりそのまま前に手を振り切ったら目の前から風が一瞬で舞い上がり竜巻が出現してオーガを飲み込んだ。

オーガは細切れになり風に巻き込まれて消えていった。


こうして妻の一方的な戦闘は直ぐに終わった。

精霊による戦闘はオーガ如きでは問題無いレベルを確認できたし、おそらくはまだまだ全力では無いだろうし、これから精霊が増えればかなりの戦闘力は期待していいだろう。


これはこの世界では俺達はかなりの戦闘力があると見て良さそうだな。

煙草をもみ消して木を降りて妻に近づいて行く。



「ふぅ。 あなた。 お待たせしましたわ。 終わりました。」


「おぅ。 お疲れ様な。 どうだった精霊の力は?」


「すいません。 あまり検証はできませんでしたわ。 少し頭に血がのぼってしまって一気にやってしまいましたわ。」



「何かあったのか? なんか途中からは冷静さが感じられ無かったが問題でもあったか?」


「申し訳ないですわ。 奴らに侮辱された時に冷静さを失いましたわ。 まだまだ未熟ですわね。」


「そうか。戦闘では気をつけろよ。 まぁ俺も少しイラッとしたがな。」



「はい。気を付けますわ。 この体はあなたの物ですから汚される訳にはいかないですからね。」


「はは。 そうだな。 俺も気を付けるよ。 それでどうだ? 精霊は見た感じはかなりの戦闘力が期待できそうなレベルだと俺は思うが。」


「はい。 基本でこれですから。 かなりの物だと思いますわ。 シンクロが上がればもっと出来ますし精霊が増えれば充分な戦闘は可能かと思いますわ。」



「最後のオーガでは途中で動かなくなったがあれは何だったんだ?」


「最後は風でしたが、その前に地の精霊で足場を無くしました。 つまり足を大地に縛り付けました。」


「ほー それは凄いな。 あれ? じゃあ 複合術はまだか?」



「はい。 それはまたでよろしいですか。 今回では使わずに終わりましたしもっと数がいればよかったですわ。 複合術はかなり大規模になりそうですしまだ練習したいですわ。」


「わかった。 じゃあ それは要練習だな。 それではその精神力とかは大丈夫か?」


「はい。 まだまだ余裕ですわ。 今回は全然使用してないですわ。」



「かなりのもんだな。あれだけやってまだ余力が有るなんてな。」


「ですわね。 おそらくはこれが私の恩恵だと思いますし。 これくらいならまだまだ行けますわ。」


「それは頼もしいな。よし。 ではあの場所迄1度行こうか。」



「はい。 死んだ方達を埋葬してあげましょう。 精霊の力を借りれば直ぐに終わりますし、早めに弔ってあげましょう。」


「だな。 では行こうか。」


「あ。 あなた。 私を運んで下さいね。 忘れては行けませんよ。」



「あぁ。 分かった。 忘れて無かったか。 まぁ そこまで言えれば心は大丈夫そうだな。」


「はい。 大丈夫ですわ。 これもこの世界の影響かもしれませんね。」


「かもなぁ。 こちらの世界で潰れない様にかな。 問題は一杯だな。」



妻をまた抱き抱える為に近づくと嬉しそうに首に手を回して抱きついて来る妻を抱きかかえる。

この世界の恩恵だろうかはまだ分からないが妻の様子を見る限り今は大丈夫そうだしこれはよく見ておかないと溜め込むかも知れないので気を付けておこう。

こちらの世界に来てからは今までと比べて良い事が多い感じだし2人で馴染んで行きたいしな


オーガが言っていた召喚された勇者の事も気になるしまだ分からない事が沢山ある。

俺達以外にもおそらく召喚された人物はいるだろうし敵対勢力等知りたい事も一杯だな


 

オーガとの戦闘が終わって昨日のゴブリンと6人組の戦闘場所まで2人で向かって行きながら

あれこれと2人で話すが何と無くだがこの世界なら楽しくやって行けそうだなと思い出す。


少し書くペースと時間が取れなく為って更新のペースが落ちると思います。

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