後夜祭 ーエピローグ!?ー
やっと最終話更新いたしました〜(ρ_-)o
あぁ…長かった…というか読んでくださった皆様、大変ありがとうございます。
コレがラストですのでどうか宜しくお願いいたします(>_<)
それではどうぞ(≧▽≦)ゞ
あの日…全ての戦いは幕を閉じた…
その終焉と共にその異常気象とも言うべき満月は消え去った…
同時に雅人はこの満月が全ての戦いの終わりを示していたのだったと理解する…
「しかし…」
戦いの終わり…それは再び平和な日々の訪れを告げる…のだが…
「これは…平和すぎだろ…」
午後1時55分。普通はこの時間であれば授業で言う五時間目辺りの時間帯である…
確かに授業はしていたのだが、雅人のクラスメートは全く授業を受けるような態度を見せる事なく時を過ごしていた…
(これってどういう事だよ…)
その光景は余りにも不自然である…雅人はあれから普段見るはずもないニュース番組などに全て目を通した。
そこで昨日の出来事を語るような話は1つも出ることはとうとうなかった。
そしてこの教室の現状は…不自然であった。
誰一人昨日の騒動について話してる者は一人もおらず…それどころかいつも以上に騒がしい教室内だ。
昨日の出来事がニュースで報道されないはずがない、その疑問は学校に来てからも途絶える事はなかった。
(こいつら…何も知らないわけないよな。あれだけの騒動が起きたんだー)
「ーーにき!!」
(しかも杏樹は来てないしよ…まぁしょうがないっちゃしょうがないけどー)
「ーにき!!」
(てか…今体ボロボロで疲れはててる俺に追い討ちをかけるようにー)
「ー兄貴!!」
そこで雅人の血管は破裂する…
「んだはぁぁああー!!!!何度も何度も耳元で叫んでんじゃねえ!!こるぁ!!」
その瞬間雅人は机を天井近くまで蹴り上げると仁王が如く表情で無数の血管を盛り上がらせ立ち上がる…
雅人のそれだけの行動によってクラス内の騒音浸透圧は皆無に等しいものになった。
クラスの視線が一点に集まり、雅人へ向けられる。
「あ…あ〜こんなところに虫が…いやだなぁ〜」
そんなわざとらしい雅人の演技にもかかわらずクラスの大半は恐怖にひきつれたような顔をしていた…
(って…やっちまったな…)
しばらくの間硬直していたクラスの雰囲気が授業をしていた担任の声でようやく元へと戻りまた騒ぎ出す。
雅人は窓際の席でひっそりと身を縮め窓の外を眺める事にした…窓の外には雲一つ存在しない青空が悠々と広がっていた。
昨日の出来事がまるで嘘のようだった…
「兄貴!!」
空耳だと思っていた声がまた聞こえてきた…
(あぁ〜もうどうでもいいや…)
コツッ!!
「って…」
いきなり窓の外から小石が雅人めがけて飛んでくる…
「んのやろう…」
雅人は勢いよく立ち上がり窓を開ける。
あまりの衝撃に窓ガラスにひびが入ったが雅人にはなんら関係は無かった…あまりの衝撃に窓ガラスにひびが入ったが雅人にはなんら関係は無かった…
それと同時にクラスの連中が視線を向ける。
雅人はクラスメートを獣の目で睨みつける…すると何事も無かったかのように一瞬で授業は再開された…
「さぁってと…」
ゆっくり…ゆっくりと窓へと近づき身を乗り出して見る…
校庭には誰もいない…
じゃあ誰が小石を投げたのだろう…
その疑問は一瞬で打ち砕かれた。
「兄貴!!」
その聞き慣れた声は窓の下から聞こえてきた…
そこにいたのは…
「おわっ!!お前!!…って確か…」
派手なセクションカラーを施した金髪のよく見ればホスト系ともいえるほどの顔立ちの整った男が満面の笑みで目を輝かせて壁に張り付いていた…ただし普通の人間がそんな事出来るわけない…
ソイツはあの日突然雅人の前に現れた金髪男のヴァンパイアだった。
「俺っす!!兄貴!!」
「なんでここにいるんだ…?」
「兄貴に渡したい物があるんすよ…っと…確かここに…」
そう言うと金髪男のヴァンパイアはジーパンのポケットから紙きれのような物を取り出し雅人へと受け取るよう差し出した。
「これは兄貴のお母様…俺らの真祖のヴィレイナ様からお預かりした手紙です。」
「母さんから…?」
四つ折りにされていた手紙を開くとそこにはこう記されていた…
愛する私の雅人…そして杏樹へ…
今回の大惨事についてあなた達には多大な迷惑をかけたと思います。事件につきましては私は真祖として全責任を償い今回のような事がこれ以上ないよう関わった一部の者以外の全ての者の記憶を消させていただきました…また今回のような事が起きないよう日々心構えるしだいです。
こんな事になった訳ではありますが今回一つ感じた事があります。
あなた達が私の子供で本当によかったです…ありがとう…
PS.私達は今、日本癒やしの温泉巡りツアーの旅に出かけております。そこで全国津々浦々を旅している訳ですが私が留守の間今回のような事があるかも知れません…困った事が何かありましたらこの手紙を渡したヴァンパイア…シュリアに何なりとお申し付けください。あなたの力となるでしょう。もしもの場合には私も真っ先に駆けつけますので。それでは全国の温泉旅館のお土産楽しみに待っててください。
愛する子供達へ
「あのさぁ…シュリアだっけ…?」
金髪男のヴァンパイア…シュリアは目を丸くして雅人を見つめた。
「あ…兄貴が俺の事名前で呼んで……感動した!!兄貴愛してるっす!!」
(なんかもうこの手紙の内容やら色々突っ込むのも疲れたな…)
「あっ!!俺そろそろ仕事があるんで!!」
「仕事ってお前…」
あらかた予想がついたが雅人はとりあえず聞いてみた。
「ホストっす!!俺兄貴ラヴなんでドンドン貢いじゃいますよ!!」
「もうそれについては突っ込まないぞ?」
「兄貴の気持ちが俺になくても俺は兄貴一筋で行きますんで!!じゃあ仕事行って来まーす!!」
そう言い終えるとシュリアは空の彼方へとスゴい勢いで飛んでいった…
「…てか…ヴァンパイアって日光に当たると死ぬんじゃないっけ…?」
雅人はもうそんな疑問すら持つのも疲れ机へと寝そべった…
「さてと…帰るか…」
何かとインパクトのあった1日だったが雅人にもう考える事すらどうでもよくただ帰路を歩んでいくだけだった…
「なんか考えるだけ無駄な気がしてきたし…」
雅人の人生はある日突然変わった。
それはある少女との出会いをキッカケに…
「あ〜あ…どっからこんな事になったんだろ…」
「雅人君!!」
「そうだよな…アイツと会わなかったらこんな事に……って……」
とりあえずもうどうでもよくなったので雅人はわざとらしいリアクションをとってみた…
「…って杏樹!!あれ〜!?なんでこんなとこに!?学校休んだんじゃないのかよ!!」
「うん…学校休んじゃったけどさ…雅人君と色々話したい事もあるし…」
そう言いながら杏樹は校門の前で恥ずかしそうな身震いをしながら体をもじもじさせながら身をよじっていた…
雅人は思った…
ナンダコノラヴコメムードハ…
「行こう!!雅人君!!」
「っておわ!!ちょっと待っ…!!」
強引とも言えるほどの勢いで雅人は腕を引っ張られていく…
学校の近くの河川敷…いつも通り慣れたはずの道だったはずなのに…
(……なんだ?この重苦しい雰囲気は…)
辺りには夕焼けが栄えてきており河原の近くで熱血教師が『三年B〇〜!!』と叫びその生徒達が『金八〇生〜』と叫び青春を謳歌しているような誰もが見た事のある光景が見受けられる…
だがそんな事に目を配ってられるほど雅人には余裕はなかった。
(まじでこの状況…何話せばいいんだ…)
雅人は脳内の全勢力を振り絞り会話を成立させようと脳をなんとか起動させた…
「クラスの連中さ…みんな元気だったぜ…?」
杏樹は首を縦にふり雅人に応えた。
「なんか昨日の事なんてよ、みんな母さんに記憶とか消されたみたいでさ…何が起こったかも知らないみたいで。すげぇよな!!記憶消すとか…やることなすこと派手すぎるっての!?なぁ、杏樹」
またも杏樹は首を縦にふるだけだった…
(気まず…!!)
雅人は心の中で何かに突っ込む…
「…ってかさ!!そういや、ウチの姉貴だけどさ…」
何とか話題を保たせようと雅人は脳内を無理やり高速で回転させる…
「あれからさ、家帰ったら姉貴がアパートの前で泣いててさ…あの姉貴がだぜ!?信じらんねえよな。話聞いたら『お父さんとお母さんが帰って来た…』って言っててよ。姉貴も涙流すんだって言ったらさ、あんなに顔赤くして…まぁ殺人コンボくらって気絶したけどな…全く容赦ねえよ…」
雅人は苦笑しながら話を続けた…
「そういや孝太郎も元気だったぜ!?アイツ…いっつも泣いてたクセに気がついたら強くなりやがって…って杏樹…?」
杏樹の様子がおかしかった…小刻みに体が震えており顔が赤くなっていた。
「おい…杏樹?」
雅人が声をかけたその瞬間…杏樹は雅人の懐へと、かのワールドカップの悲劇の光景のごとく頭突きをかますようにタックルを食らわした…
「…って、ぐばはぁぁぁぁ!!!」
雅人は体勢を崩しそのまま2人は河川敷を転がり落ちる結果となってしまった…
「おあぁぁぁ……お…おい…杏樹…?」
頭突きが懐に直撃プラス思わぬ体勢で転がり落ちた事で死にも似た痛みを体験した。
「ご…ゴメンナサイ!!雅人君!!大丈夫ですか!?」
本日マトモに交わした杏樹との会話だった。
「お前…大丈夫な人に見えるか…?」
「あわわわ!!えぇ!!とりあえずゴメンナサイ!!」
そんないつも通りの杏樹の様子に雅人は笑いを堪えきれなかった…
「ははっ!!やっぱ変わんねえな…お前!!」
「雅人君!!ちょっと笑いすぎだよ!!」
2人は絶え間なく笑った…全てが解放されたかのように…
笑い疲れ…いつしか2人は夕日が落ちるまで河川敷に大の字になって寝転がっていた。
2人で笑い…そして2人で泣いた…いつしか雅人はそんな日々が続けばいい…そう思った…
だけど…
「どうした?杏樹…」
杏樹はいきなり立ち上がり雅人を見つめあげた…
「雅人君…最後に言っておくね…」
「はぁ?お前、何?最後って…」
いきなりの言葉に雅人は驚き起き上がる。
「今日を最後に私は…この街を出ます」
「ふざけんな!!」
雅人のいきなりの罵声に杏樹は体を強ばらせる…
「なんだよ!!いきなりそんな冗談言うなんて!!……冗談……だろ…?」
「今回みたいにまた刻印が解放しないなんて断言は出来ないから…もう誰も失いたくないんです…」
「そんなの…!!俺がまたなんとか――」
雅人の言葉はそこで止まった…
杏樹のその瞳によって…
冗談…そう、雅人は冗談である事を願った…
だけど分かっていた…杏樹はこんなくだらない嘘をついた事など一度もなかった…
学校の帰り道だって…
刻印が解放された時だって…
杏樹のその瞳はいつも真実を語ってきた…
「そっか…」
雅人はそう口に出していた…
「寂しくなるよな…杏樹がいねえと…」
雅人は強がった顔で震えながらわざとらしく苦笑いした…
そんな雅人に杏樹は凛とした声で答えた…
「やっぱり雅人君は私の光だったをですね…私の刻印が、あの解放された時…私は闇の中を1人さまよってたんです…だけど…雅人君が私の光となってここまで導いてくれたんです。本当に感謝してます…」
言葉の途中が力が入らず途切れ途切れになる部分もあった…それでも杏樹は喋るのをやめようとはしなかった…
「本当はあの時ほとんど意識がなかったけど…あの言葉だけはしっかり覚えていました…」
そして…杏樹は最後にこう言った…
「私も雅人君の事が…好きです…」
あの時、雅人は杏樹へと何も言えなかった…
そして本当に次の日から杏樹は学校にも来る事はなかった…
それからの雅人は、ただ…無意味な日々を過ごしていた。
そんな日々でも雅人は自分の無力さを呪っていた…
「くっそ…なんで止めなかったんだよ…」
掛け布団を引きちぎるぐらいの力で握りしめていた…
雅人のアパートはあれから改装され、ほとんど新築とは言えないが前と比べたら天と地ほどの差があった。
雅人はそれから自分の部屋へと戻る事が出来た。
カーテンのない部屋は月夜の明かりによって照らし出され明るかった…
雅人は耐えれなくって起き上がり窓へと近づいた…
窓を開けるとそこには…
「満月…か」
空を一面覆わんとするほどの大きな満月が差していた。
「これじゃ明るいわけだよな…寝れねえし…」
雅人は喉が乾き台所へと向かった。
麦茶が飲みたくなり冷蔵庫へと手をかけた時――
轟き叫ぶマフラーの排気音。
近所でも極めて迷惑だとされているその轟音は…間違いなくヤツのものだった…
「相変わらずうっせえな…姉貴の奴…」
そう言った瞬間バイクのマフラー音がピタリと止まる…それとほぼ同時に鳴り響く音。
それは幸が大股を開いて階段を駆け上がってくる音だった。
「なんで上に…ってまさか!?」
雅人の嫌な予感は見事に的中してしまった…
幸様が部屋の前で止まったんです…
ピンポンピンポンピンポーン!!ガンガンガンッ!!
幸様…私を呼ぶ時はチャイムを鳴らすかドアを叩くかどちらかにしてください…
「こらぁ!!早く開けんかい!!」
「わっかりました!!今しばらくお待ちぶばっっ――!?」
雅人がドアノブに手をかけた瞬間…雅人の目の前にはドアがあった…
勘違いしないでほしい…
ドアノブに手をかけたらドアが目の前にあるのは当たり前の事である…だが、雅人とそのドアの距離は零センチメートルだったのだ。
分かっていただけただろうか…そう、雅人はドアとともに吹き飛ばされたのだ。
「ったくよぉ…早く開けないから新品のドアもこんなんなっちまって…」
幸はくの字に折り曲がったドアと、共にくの字に折れ曲がり顔面からおびただしいほどの出血をしている雅人を虫でも見るかのような目で見つめた…
「あ…」
「なんだよ。その目は…」
雅人は虫の息で幸へと叫んだ
「あんたって人はぁぁ―!!」
「はい。うるさい」
一閃…幸の右手が高速で飛んでくる。
向けられたのは雅人の両目…
ドス…
「みぎゃあぁぁ〜!!あぎゃああ〜!!目が〜目が〜!!」
幸の放った鋭い目潰しは鮮やかなほどキレイに決まった…
「ったくよぉ…人がせっかくお前に渡したいものがあったからわざわざ来たってのに…」
「…は…?」
幸は居間に上がり込み座布団へどっしりと腰を降ろした。
「茶」
「はい!!只今!!」
そういって雅人が持ってきた麦茶を幸は凄い勢いで飲み干し一息つく…
「あのよぉ…あたしがさっき昔のレディース仲間とバイクで流してたらさ、道路をさまよって歩いてる子犬がいてさぁ。なんかかわいそうだから連れてきたっての」
突然出てきた言葉が…子犬…?
だが…雅人のそんな疑問もすぐに解ける事となった。
再び階段を登ってくる音がする…
(まさ…か…)
雅人は全てを理解した―そしてその音がした方へと走った。
満月の明かりによって映し出された薄い栗色の髪の毛…そして銀色の瞳…
そこにいたのは…
「杏樹…!!」
「―雅人君!!」
2人は駆けた…そして抱きしめた…
もう離さないと…
「バカだよ…お前ほんっとバカだよ…杏樹…」
「うん…ゴメンね…」
2人は満月の光によって照らし出された…
杏樹のその瞳から溢れ出す雫は一粒一粒光り輝いていた…
「さてと…ラブラブな空気になってるってみたいだからなぁ〜。あたしはまたバイク流してきますかねぇ〜」
「って、姉貴…!!」
幸はいつの間にか横にいて2人の様子をまじまじと眺めていた…
「ほほほほ…仲の良いこと…」
瞬時に2人は離れぎこちない空気が流れ始めた。
「じゃあお邪魔なので失礼しま〜す♪」
その言葉を最後に幸は小悪魔的な笑顔を残し去っていった…そして残された2人にはとても気まずい感じしか残らなかった…
『あの…!!』
2人は同時に言葉を発し同時に焦り出す。
「あ…あの!!」
「わ…わりい…杏樹から先に話せよ…」
「じゃ…じゃあ…」
杏樹は後ろに置いてあったダンボールをゴソゴソと漁る。そして中にあるソレを雅人へと差し出した…
「あの…これっ!!引っ越し祝いです!!」
杏樹が雅人へと差し出したのは一個のキャベツだった。
「は…?あのさ…何?引っ越し祝いって…?」
「え…お姉さんに話聞きませんでした?私…ここに引っ越します!!」
「………まず引っ越しの話はいいとしよう…だがなんだ?このキャベツは!?」
杏樹はキャベツの現状を見てみる…すぐにキャベツの異変に気づいた。
「よく見てみろ!!なんだ?この歯形はなに!?食べかけじゃないの!?こらっ!!そんなかわいこぶってもダメだっての!!」
雅人は杏樹のコメカミをグ〜リグリとした。
「いたっ!!いた…痛い!!許して!!雅人君!!」
「ったく…もうどうでもいいや…」
雅人は深くため息をつき手すりへと捕まり寄っかかった
「まぁ…これで明日から一緒に学校行けるな」
「うん!!」
「さてと…じゃあもう遅いし寝るか!!ん…どした、杏樹?なんで近づいてきて?あの…杏樹さ〜ん。顔が近いですよ〜って杏樹!!近いって!!なんか顔近いって!!近い近い近すぎるっての!!顔近――!!」
突然触れ合う2人の唇と唇…
雅人は何が何だか分からなかった…
「な…な…何で!?」
余りにも衝撃的な事態に雅人の思考は混乱するばかりだった。
「これからも私を守るナイトとして頑張ってくださいね!!雅人君!!」
いきなり杏樹から出た一言が雅人をさらに混乱させた。
「いや…ワケわかんないんだけど…俺はいったいどう反応したらいいの…?」
杏樹は口をプクっと膨らませてちょっと怒っているようだった。
「私だって狼人族の姫なんですからね!!守ってくださいね!!私のナイトなんだから!!」
「いや…理由にもなってねえけどさ…頼むから俺の分かるように…って杏樹さ〜ん!!都合悪いからってどこ行くの〜」
杏樹は満月に照らされながら笑っていた…見たこともないような笑顔で…
そんな杏樹を見て雅人は苦笑した…
「ったく…わけわかんねぇな…ま…いっか…」
満月は輝いていた…
光は2人を照らし…
そして輝きだす…
そして…物語は始まった…
終わりましたね…『midKnight tale ーカノジョは狼女!?ー』
長かった…長かったけどたくさんの皆様に読んでお付き合いいただきこのヘボ作者…大変感激しております!!
この場を借りて言わせていただきます!!
今までご購読いただき本当にありがとうございました!!
PS.次回作出すかも…!?それについてもご意見ご感想お待ちしております(*^-^)b