私
この話はフィクションです。
私は家族を捨てました。
高校生のころまでは、ごく一般的な家庭で何の変哲のない暮らしをしていた。しかし、ある日を境にその暮らしが一変した。
私が高校三年生のころ。大学入学を控えた春休みのこと。父と母が突然離婚を打ち明けた。私は突然の出来事に声も出ずただいきなりのことに困惑していた。父はすでに一人暮らし用にマンションを借りておりそのままででいってしまった。私は母が苦手だったので父についていき残った兄は今も母と暮らしている。父のほうへ行ったが父は他の女性を連れてきた。
浮気だった。
私は絶望した。母が苦手といっても夫婦には仲良くしてもらいたかったが、十八年間の私たち家族を裏切られたような気がした。
私はすぐ引っ越しの準備をし、貯金を使い初期費用や家具代を支払い一人暮らしを始めた。
私はこの時に、家族を捨てました。
そこから私は親戚、いとこ、家族と連絡を取らず、大学も自主退学をした。今はバイトをしながらのフリーターとして働きながら密かに作家になるべく日々勉強に励んでいる。幸い高校の友人らがよく遊びに来てくれよく励ましてくれる。
だがバイトだけでは自由に使える金がない。毎月きつきつの貧乏な生活を送っている。貧乏と聞くと多くの人は、食べるものもなくひもじい生活を送っていると思われがちだが私の場合はそうではない。最低限バイト代で生活費はあるがほとんど持っていかれ自分の趣味や遊びに使える金がない。私は何度もこう思った。「なぜ私がこんな思いを、生活をしなくてはならないのか」と。何度も両親を恨み憎んだ。恨み、憎むと同時にこう思った。「一人でもやっていける。今に見てろ」と。自分一人でも自由に楽しんでやると誓った。
何度も泣きそうになり人生を諦めようと思った。一人の時間が多くなり過去を振り返る時間が多くなった。思い出すたびに怒りがこみあげぶつける場所のない怒りが心に蓄積する。怒りは食欲に、性欲に代わっていきそして人を欲するようになった。
愛に飢えていた。
やはり一人でいると人の愛に飢えてしまう。こんなことを聞いたことがある。「一人で生きていると早死にする」と。まさしくそう思う。今になるとその言葉がよく身に染みてわかる。人は愛がないと心が徐々にすり減り気づかぬうちにダメになる。
私はそれを防ぐために、高校の友人とよく会った。夜遅くまで遊び時間を忘れた。自分を忘れるために遊んだはずが友人が帰るとひどく喪失感が襲い掛かり余計に自分を思い出し心がすり減る。このままではバイトと孤独に押しつぶされると思い、副業や転職など考えた。しかし、うまくいかなかった。
私はストレスをため込むも、食事や友人と話すとある程度忘れてしまう。そんな自分が嫌だった。少しづつ、少しづつ溜めてしまう。
どれだけ嫌なことがあって心身ともに追い詰められても動かなければならない。自分の気持ち、夢関係なく今働かなければ明日がない。そんな状況だった。自分が機械、あるいは人形のように感じた。自分が自分でない、果たして何のために今自分がいるのかわからなくなっていた。
電車に乗るとよく思う。皆下を向きスマホを眺め、一定の速度で死んだか顔をしながら階段を上がる。そんな光景が嫌いだった。私は彼らがロボットに見えて仕方がなかった。そうはなりたくないと思いながらも自由になれる程の金もなく、金に執着するようになった。財布もさみしく心も貧しい。同じ毎日の繰り返し。
私は思う。心も貧しく金もなくどうしようもない人が救われる一つの糸口。それは、夢だと。
夢を見続けた。それが唯一の救いだった。しかし夢を見続けた瞬間から何も考えられなくなった。それは夢が非現実的すぎるのか、それともやることが見つかり深く考えなくて済んだからなのか。私にもよくわからない。きっと、わかることはないだろう。もし理由がわかる時がくればそれは私は第二の人生を歩みたい。
初めて書いた小説がこれですのでおかしな文や文章の構造内容があると思いますが温かい目で見ていただければ幸いです。




