一緒に«桜田千春»
「え?いや、あの!ちょっと何処に写真送ったんですか!?」
バンダナ男はニヤニヤしながら携帯画面を見ている
「…私、約束あるので失礼します!」
「今、秋穂のやつに連絡したから、少し待ってたら迎え来ると思うぞ。アイツ高校の時、」
「それ以上言ってみろ、朝日を見ることが出来なくなるぞ。」
彼の後ろににこやかに微笑むアキが…居た。
「はっ!?おまっ、いつの間に!流石くろひょ・・・」
彼が言い終わる前には私の視界から彼は消えた。
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「ハル〜!大丈夫だった〜!?」
アキちゃんの足元には《《バンダナ男》》らしきものが転がっている。
「え?あ、うん!私は全然平気!!むしろしつこいナンパから彼に助けてもらったの!」
アキちゃんに説明をし、彼を紹介する。
「どうも。大したことはしていないのですが、彼女が困っていた様子だったので。」
「へ~、アンタ、中々かっこいいじゃん。やるね。」
いやいやと、謙遜する彼。
そんなに謙遜しなくとも私は現に貴方に助けてもらったんだよ。
私ひとりじゃどうにもできなかったかもしれない。
とても不安で怖かったんだよ。ありがとう。
<グゥゥゥ…>
大きな腹の虫が鳴いておられる…
「アハハ…。安心したらお腹すいちゃった。
そうだ!私たち最近できたお洒落なお店でお昼の予定だったのですがお礼に御馳走するので一緒にいきませんか?」