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3話 ライフスタイル

 人々はたとえ働かなくても十分豊かな生活を送れるようになったので、そのライフスタイルは一変した。

 

 労働・仕事といったものは食べるための手段ではなく、自己実現のための手段に変わる。

 

 動画視聴やゲーム、ロボナーとイチャイチャすることだけで人生を費やす人も少なくなかったが、芸術などのクリエイティブな活動や、スポーツ、社会奉仕、世界旅行、宇宙開発など人々は様々なことにチャレンジしていく。

 

 十分に豊かな生活が送れるとはいえ、更に贅沢をしたいと思ったなら稼がなくてはならないので、人々は自分のできることを頑張った。

 

 ロボットとコンピューターが大部分の仕事をしてくれるようになったとはいえ、人間がしなければならない仕事はまだまだ残っている。

 

 科学技術や生命工学の研究、宇宙開発、政治、子育て、発明、機械やロボットのメンテナンス、映画や漫画、小説などの作成。演劇や絵画、彫刻、音楽演奏などの芸術分野。

 

 あらゆるエンターテインメントに人々は挑戦する。

 AIが発達したおかげで一人でもアニメーションや実写映画を作成することが出来るようになっていた。

 

 アンチエイジング技術の発達で人の寿命は飛躍的に伸び、健康上の問題がなく日常生活を送れる期間が増大した。

 老人がいつまでも元気で死なないので人口増加が問題になってきた。

 

 その一方でロボナーとの疑似恋愛に満足する人が増大したので結婚、出産する人は減っていく。

 

 発展途上国だった国々でもロボナーが普及して労働力が確保できたので、やはり出生率は低下した。家族の労働力確保のためだけに子供をつくる必要がなくなったのだ。

 

 出生率低下より人口増加の方が大きな問題になったので、現時点では出生率低下は許容された。

 

 子供の数が減った分、これまで以上に大事に育てられるようになる。

 もはや児童虐待やいじめなど許されない。子供は地域ぐるみで見守られ子育てに協力した。

 

 出産、育児、教育費など子供を育てるための費用は全て無償化された。

 

 教育システムも大きく変わる。子供はインターネットを使って家庭や地域コミュニティ会館などで授業を受けることができたので学校は激減していく。

 

 義務教育は10歳までとなり、そのあとは本人の希望に沿って勉強を続行したり途中で中断できたりした。

 

 中断しても、いつでも再開できたので子供は自分のやりたいことを存分に堪能して自らの才能を開花させることができる。これは社会にとっても大きなプラスになった。

 

 優秀な子供はどんどん先へ教育課程を進めてもよかったので、10代で博士号を取得することも珍しいことではなかった。

 

 才能ある子供には社会が投資して、子供のやりたいことを最大限支援した。

 次回、いよいよストーリーが動き出します。

 

 人工島にある生命工学研究所でいったい何が起こるのか…?

 

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