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10-プロローグ

 狼が連れて行こうとしている目的地について少しずつ察しながら、二人と一匹は歩いています。

「もしかしてここって」

「ああ、おそらくお前達の考えている通りの場所だ」

「どうりで懐かしい匂いだと思った」

 懐かしさを感じながら鬱蒼と生い茂る森を歩いていると、小さな集落が見えてきました。

「あれ?なんか思っていたのとは少し違うかも」

「確かに違うね」

「そうであろうな」

 初めて見た集落についていろいろと会話をしていると、集落の中に人ならざる者の姿が見えました。

「やっぱり見覚えのない顔だ」

「なんでだろう?ここってあの森のはずだよね」

「そうだ」

 懐かしい故郷にわずかに存在する違和感に、二人とも戸惑いを隠せませんでした。


 ここはエルフが暮らす森の隠れ里、二人は久しぶりに訪れた故郷に何を思うのでしょう。

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