閑話 勇者側
二人が去った後で、残された勇者一行は話し合っていました。
「あの二人が加入しなかったのは、残念だったね」
「そうですね、ヒイロ様。けれど、男の方から聞けた話は価値があると思いますよ。獲物の足跡の見つけ方や、においの消し方とかを魔物や魔族用に細部を整えたら、今後に生かせると思います」
「それは助かりますね。それから、あの二人は女神様に信仰心を抱いていなかったようなので、いずれこのようになったような気もしますので、皆さんあまり落ち込まないように」
「アナベラさんが一番落ち込んでいるように見えますが、大丈夫ですか?」
「そうね、確かにフォールが入ってくれなかったのは寂しいけれど、約束した以上は必ず魔王を倒すわよ」
「私達は元々そのつもり」
「ところで、あの二人とはどのようにして出会ったのですか?」
「それはね、一緒に戦った仲なのよ」
二人との出会いと別れをきっかけに、アナベラが会話に混ざることが増えた勇者一行は、以前よりも結束を強固なものとしました。
そして、平和のために、アナベラはフォールと再び会うために、そして他の者達もそれぞれの思いを胸に抱いて、今日も魔王討伐に向けて動きます。




