閑話
二人と一匹は歩きながらいろいろと話をしました。
「最初にさ、女神派とか聖女派とか言われたとき、なんかめんどくさいことに巻き込まれるかと思ったけど、特に何もなくてよかったね」
「そんな些末なことで争っていては、奴が天罰を下すだろう」
メアリのことを詳しく知らない二人も、なんとなくやりかねないと思いました。
「別に普段から肉食ってわけじゃないけど、食べるなって言われると結構ストレスたまるよね」
「里に居た時も普段は野菜多めの食生活だったけど、節目とかお祝い事のときはリッタとかオリヴァーさんが狩ったお肉とか食べてたもんね。あれが駄目って言われたら、少し嫌かもしれないね」
食生活の不自由について考えました。
「死んだ後に神の国に行けるのって本当なのかな?それに本当に信じているのかな?」
「死後の救済を求めるのは、場所や時代に限らず普遍的なものだ。一般的にヒト属は自身に都合の良いことしか信じないものだ」
「じゃあ、嘘ってこと?」
「信じるも疑うもお前達の自由だ。好きなように考えよ」
死の恐怖に抗う方法について話しました。
「アナベラにいろいろと褒められて、ちょっと恥ずかしかったけど嬉しかったな。はじめてお友達ができちゃった」
「確かに、里ではフォールと話すのは基本的に禁止にされてたからね」
「だからね、いろいろとお話しできて楽しかった。また会えるといいな」
なんとも微笑ましい会話をしました。
二人と一匹の旅はまだまだ続きます。




