絶倫なフランクの相手は大変
「マリリン・・・来月、離れに女性を入れる事になる」
「本気ですか?」
「だってマリリンは最近私の相手をしてくれないではないか!!」
「わたくしが相手をすれば女性を家に入れないというのですか?」
「もちろんだとも!!私が愛しているのはマリリン一人だからな。でも、身体的要求はそれとは別なんだ!」
わたくしは迷った。
はっきりいってフランクを一人で相手にするのは大変なのだ。
フランクは所謂、絶倫というやつで子育てもあるわたくしにフランクの相手はしていられないという思いがいっぱいだった。
「わたくしも半分我慢しますので、あなたも半分我慢してください。一日一度は私も受け入れます。ですが、二度三度求めるのは我慢してください」
フランクはこの世の終わりのような顔をしてショックを受けているが、迷って散々悩んで渋々と「解った」と答えてくれた。
結婚して十年、一向に収まらないフランクの性欲に私は困り果てていた。
フランクはわたくしの中にいると一度達しても収まることはなくそのまま二度目へと突入していく。
その分睡眠は削られていく。
わたくしはヘロヘロになっているのに、フランクはそれでも元気で毎日わたくしを求めてくるのだ。
一日一度と約束したのに、達したはずなのに「達していないと」嘘をついてそのまま続けて一晩中でも私を愛そうとするのだ。
正直面倒。
たまには一人でゆっくりと寝たい。
そう思うのはわたくしの我儘だろうか?
今夜もフランクにベッドの上で愛されている。
長い・・・。
重い・・・。
わたくしへ挿入する前からも長いが、してからもとにかく長い。遅漏か?と不安になってくる。
騎士団で鍛えまくっている為に体重も重い。
わたくしはもう寝たい・・・。
フランクが達したのが解ったので私は直ぐにフランクを押しのけた。
フランクはまだ私の体を弄っていたが、相手にしていると睡眠時間が削られていくので私は訪れている睡魔に意識を手放した。
朝、目が覚めるとわたくしの体は揺さぶられていた。
当然フランクはわたくしの中にいた。
いいところをピンポイントに責め立てられ私は、陥落した。
朝から二度もフランクの相手をさせられ、わたくしは疲れ果てていた。
フランクは剣の鍛錬だといって、元気よく騎士団へと訓練に参加しに行っている。
あの元気を半分分けて欲しい。
フランクが言った通り離れに女性を入れるべきではないだろうか?と真剣に悩んだ。
気がついたらお茶を飲みながらうとうととしてしまっていた。
からのカップじゃなかったらドレスにこぼしているところだったわ・・・。
フランクを半分受け持ってもらえたら・・・。
けれど、その女性が子供を産んでしまったら目も当てられないことになってしまう。
それにわたくし以外を愛されるのも業腹だし・・・。
マリリンは今日もフランクとの攻防で負けて三度目を受け入れていた。
「いちど、だけと・・・約束した、じゃない・・・」
「大丈夫だ。まだ一度だ!!」
「うそ、はぁっ・・・言わ、ない、んっ・・で、・・・」
「マリリンを愛しているよ」
わたくしはフランクの前に仁王立ちになって、フランクを睨みつけた。
「フランク、わたくし、何もかも一人では出来ません」
「では何が出来ないのだ?」
「フランクの相手を私にしろというのなら、午前中の予定はすべて誰かにしてもらってください。私は眠りたい!!」
「解った。ではハンス!マリリンの午前中の仕事を私に回してくれ。出来ない部分はそうだな・・・メイド長に頼もうか。メイド長の午前の仕事をメイド長補佐にまわしてもらって、新しい有能なメイドを一人雇ってくれ」
「・・・かしこまりました」
毎晩三度フランクの相手をする代わりに、わたくしは昼まで寝る権利を手に入れた。
それからはわたくしは文句も言わずにフランクを受けて入れている。
フランクは少し仕事が忙しくなり、私は睡眠時間を確保できて大満足だ。
フランクは私の仕事量を舐めていたようで、フランクの睡眠時間が減っていった。
目の下に隈を作っていてもわたくしを求めるのは止めなかったが、毎日三度が二度に減った。
そうするとフランクの目の下の隈はなくなり、いつもの元気オーラが漂うようになった。
夜のお相手が一日二度、時々三度で落ち着いた頃、わたくしは妊娠した。
気をつけていたのに、出来てしまった。
既に五人も子供がいるのに、六人目。
フランクは喜び半分、夜の生活が一変するのでがっかり半分といったところだろうか。
妊娠中は挿入禁止にしている。
週に一度、一度だけは体調と相談して受け入れている。
はぁ妊娠中が一番穏やかな生活が送れるってどこかおかしいと思ってしまうわたくしだった。




