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「マリリン・・・来月、離れに女性を入れる事になる」  作者: 瀬崎遊


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マリリンを愛しすぎているフランク。

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「マリリン・・・来月、離れに女性を入れる事になる」というセリフから物語が始まると決めています。

 夫 フランク

 妻 マリリン

上記の設定に則って、色々な一話完結型の話を作ってみようと思います。

 

 一話完結なので、どの話から読んでいただいても大丈夫です。

「マリリン・・・来月、離れに女性を入れる事になる」

 内心、私は踊りだしたくなるほど喜んだ。

 私の出産が近づくと、私が相手をできなくなる期間がある。その間だけは離れへと向かってくれる。

 それが私にとってどれだけ嬉しいことか。


「わたくしがしておくべきことはありますか?」

「特にない」


「何でしたらわたくしが離れに入ってもよろしいのですよ」

「私の妻は君だから君を本邸から出すことはありえない」


 私はがっかりして肩を落とします。

「是非、離れの方をたっぷりと可愛がってあげてくださいませ」

 私が言ったことが気に入らないのか、フランクは私のドレスの裾をたくし上げ、舌で私をなぶり、立ったまま私を貫き、泣いて許しを請うまで私をゆすぶり続けた。


 妊娠中の無体なあれこれがあっても、私は無事元気な男の子を出産した。

 フランクによく似た子で、私にはあまり似たところのない子だった。

 フランクがカルバンと名付けた子供に向ける愛情は薄かった。


 

 そしてまた妊娠してしまった。

 何故か私とフランクは数度の性交渉で妊娠してしまう。

 それが私の意志を無視して拒絶すればするほどに。


 妊娠したことを伝えると、フランクは喜ぶどころか「またか」と言った。

 そう、またなのです。子供はすでに七人いる。

 万が一のことを考えても、もう、子供は必要ないだろう。


「慣れているだろうが、慢心せず、元気な子を産むように」

 そう言ってフランクは離れへと向かった。


 安定期に入ると、子が出来る心配がないからとフランクは毎晩私を嬲る。

 お腹に子を抱えているのに一切の手加減はなく、私が泣いて欲しがるまで翻弄し続け、貫く。


「今日は許して」と何度訴えても聞き入れてもらえることはなく、ベッドを共にすることになる。

 

 離れの女性が私に「フランクをこちらにも来るように言ってくださいませ!!」と文句を言いに来るが、私の方こそ、フランクをしっかり捕まえていてくれと言いたくなる。


 一度、仲良くなった離れの(ひと)と話して知ったことだけど、フランクは一切女性に奉仕はせず、女に全てさせて、ただ上に乗せて果てたら興味をなくすそうだった。

 頻度も三日日か四日に一度程度で、ただ排出行為をするだけだと教えてくれた。


 私との違いに驚きすぎて声も出ないほどの衝撃を受けた。


 私は初夜のその日から、フランクに入れて欲しいと泣いてすがるまで弄ばれ続けている。


 その違いは何なのか考えたけれど答えは私の望むものではない気がして、思考を放棄することに決めた。


 今夜も泣かされて、意識を失うまで弄ばれて破水した。

 予定日その日のことだった。


 八人目に生まれた子は私そっくりな男の子だった。私の名前をもじって、マリトールと名付けられ、今までのどの子よりも可愛がった。


 フランクは自分に似ている子にはそれほど興味を抱かず、私に似たところがある子程、可愛がった。

 勿論、そこに厭らしさはない。


 私がフランクの相手ができない間だけ離れへ数回向い、私が相手を出来るようになるとまた私を翻弄し続けた。


 一度も愛していると言われたことはないけれど、フランクは私を愛しているのだろう。

 多分。

 愛が重すぎるので、離れの人をもっと愛してあげて下さい。

 子ももういりません。

 お願いします。旦那様。


                END

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