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『マークB中戦車』〜快適さか速度か〜
先のマークA中戦車ホイペットにあった騒音の軽減等を行った『マークB中戦車』は、形状が大きく代わり、マークA中戦車ホイペットの利点と欠点の両方を小さくした別バージョン的な戦車である。
戦闘室(砲塔)が後方から前方に移動され、室内騒音のもとだったエンジンと十分な間隔がとられているものの、重量が増加し、軽快性に少し欠けるものとなった。
しかしながら、エンジンはマークAホイペットの45HP二基から100HP一基になるなど改良が行われている。
それでも時速は9.8km/hと、マークAホイペットより3km/h以上遅くなったため汎用性に劣り、中途半端だったためか、45両は生産されたものの結局実戦投入はなされなかった。
なおマークA~Dの武装は共通して機関銃のみであり、速度も走るより少し速い程度のため、第二次世界大戦では使い物にならなかったのは言うまでもない。