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3歩 羽を持つもの

キャラ紹介





アルフレッド・ラウス…


『迷いの森』に住む金髪紅眼の見た目は青年だが年齢35歳の男性。言葉遣いは荒いが手先は器用でどんなことも基本完璧にしてしまう。倒れていたミシェルを助けた。





ミシェル・ミッドフォード…


『迷いの森』で生き倒れかけた17歳の少女。銀髪の長髪と海の底のように蒼い目を持つ。アルフレッドの名に聞き覚えがあるようでないようなモヤモヤを現在抱えている。


「あの、帰らないとダメですか?」

「当たり前だろ。」

木漏れ日が差し込む森の中、ミシェルとアルフレッドは歩きながら話していた。

「手伝いでも何でもするので、家に置いてください!」

「いやだ。」

ミシェルが頭を下げるのも虚しく、アルフレッドはきっぱりと断られた。

茂みや木の陰からはその様子を凝視するような視線が送られている。

疎いミシェルでも穴が開くほど視線には気づかざるおえない。

「アルフレッドさん…」

「なげぇ、アルでいいといっただろう」

「アルさん」

自分の名前の長さにすらイラつきを覚えるのかこの男は。

「さっきから、誰かに見られてるきがするんですけど。」

また自意識過剰っていわれるかもしれない、内心ミシェルはおもった。

「あ?…あぁ、シルフたちのことか。」

アルフレッドは振り返り、あたりを見渡すとそういった。

「シ、シルフって言いました?!」

ミシェルがぎょっとして尋ねる。

シルフとは本来綺麗な土地、豊富な魔力のある場にしか集わない。

彼らがいるだけでそこは土地が真に生きている証なのだ。

「なーに、人間の子。私たちのこと、呼び捨てぇ?」

ふと声がした、鈴がなるような。

ミシェルはアルフレッドを見るが彼がそんな声出せるなんて思えない。

「んもー、ここよ!こーこ!」

何かがミシェルの頬を包む。

小さな手のような感触が触れた、面積で言えば人差し指の腹ほどの。

「ほら、視て!私が言ったのよ人間の子!」

先ほどまで見えなかったものがミシェルの眼前にドアップで映りこむ。

「きゃぁ!」

ミシェルは驚き後ずさりするが、アルフレッドの手が背中に当てられそれ以上逃げられなくなった。

「もう、失礼しちゃう!人の顔見て驚くなんて。」

離れたことでミシェルには喋るそれの確認ができた。

服をまとわずとも卑猥ではなくむしろ神秘的で羽を生やし飛ぶそれは、本で見たことあるシルフそのものだった。

「でも、アル。この子見込みあるわよ!たった一度触れただけで私の姿見えちゃうんだもの!弟子にとる素質あるんじゃない?」

シルフは緑の髪をなびかせながら、うふふと笑う。

「冗談じゃないぞ、ライラ。」

「あらあら、ムキになっちゃて。鹹かっただけよ。」

それより、とライラはミシェルを見やる。

「綺麗な子ねぇ。…ねぇ、貴女名前は?」

ライラはミシェルの髪を撫でながら聞いた。

「ミシェル、ミシェル・ミッドフォードです。」

少しおびえながらも、ミシェルはアルフレッドの袖の裾を摑みながら答える。

「ミシェル、いい名前ね!ねぇ、ミシェル。私たちのモノにならない?」

「…へ?」


久しぶりの投稿です!!

待っててくれた人には感謝しかない…

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