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ゲームの中で出会った彼女がN·P·C であることについて。  作者: エリック
第1章 はじまりまでの物語
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第1章 3B ゲームのルールと急な出来事

 ~宿~


 金貨の入った袋を片手に眺めながら、ため息をついていた。


 俺は八百屋を追い出された後、向かいにある宿に泊まっているのであった。


「んー、持ち物は...太い本だけか...」


 と俺はベッドの上にどんとほったらかされていたその本を持ち上げ、そして中身をペラペラと見ていた。


 この本、どうやらこの世界の説明書みたいなものだった。


 なぜおっちゃんが持っていたのかは不明だが。


 てか、ここまでうまいこと行き過ぎている気がする。


 たとえば、急にヒロインとあったりとか、おっちゃんにあってお金をもらえたりとか。


 まぁ、ゲームの仕様だと言われると言い返せないんだけどね。


 この説明書だが中にはいろいろなことが書かれていたが、その中からかいつまんで説明していくと、


 一つ、この世界では魔法が使える。


 一つ、リュックサックというアイテムを手に入れることでストレージを使えるようになったり、拡張できるようになる。


 一つ、ゲームのクリアの条件はわからない。


 一つ、スキルの取得にはそれなりの能力が必須


 と言うことだ。


 魔法は放出にはマナが必要とも書いてある。


 呪文を唱える必要は無いんだとか。


 なんと楽なゲームだ!と胸をなで下ろすが、すぐに自分のマナの量がどのくらいかが気になってきてしまった。


 一度気になるとずっと気になってしまう性格がここで裏目に出てしまったらしい。


 俺は説明書を取り、マナに関するページを読みあさった。


 読みあさること体内時計では1時間がたった気がした。


 マナの確認方法であるがそれにはまず自分の情報確認画面(プロフィール)を開く必要がある。


 だが、それを開くにはかなりの練習が必要で、どんな練習が必要かというと、ひたすら画面が出るまで縦横無尽に手を振り続けるのだ。


 なんてめんどくさい作業。


 だが、安心してほしい、一回出れば、手をどのように振っても出るようになるから。と書かれている。


 どうやったら安心できるか作者に問い合わせたいところだが、今は我慢。


 ひたすら手を振り続ける作業を日の出まで続けることになる樹であった。


 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 眠い、とても眠い。


 だが、この宿。


 朝ご飯と昼ご飯はついてこないために買いに行く、もしくは食べに行かなくちゃならない。


 元引きこもりにはきついことであるが。


 仕方なく外に出る樹であるが、外が異常に寒い。


 なぜだ?


 ふと横を見ると、旅館の人が氷を巻いている。


 手で。


 これはおそらく魔法の一種。


 だから寒いのか。


 と少々不憫ながらも無理矢理納得する。


 今日はやけに人が少ないなぁ。


 そう感じるのは俺だけだろうか。


 昨日のバイトの時は人どおりも多く、とても賑やかな印象だったが。


 朝だからか?


 何か不審に思いながらも、道に出る樹。


 すると、なにやら奥の方から石像みたいな物体たちがこちらに向かって行進してきている。


 おおっ!これが魔法の力って奴かっ!感動するなぁと、さっきまで気にしていた人通りの少なさは忘れ、その歩く部隊の方へ走っていった。


 その石像、俺の方を1度見ると急に襲いかかり始めた。


 そして、逃げる暇さえ与えられず石像の右手で捕まれてしまった。


 とてつもなく恥ずかしいが、誰も見ていないので一安心、している場合ではない。


 今、俺は捕まっている。


 このままだと、どうなるか分かったもんじゃない。


 と、必死に抵抗するが、相手はビクともしない。


 どうする?どうする?俺っ!


【アイスブレイド】っ!


 その時、石像の頭に氷の何かがぶつかり俺を掴んでいた手が離れた。


 俺はそのまま地面に落下したが大した傷はない。


「はやくこっちに来てっ!」


 と言った女の子。


 まさに、ナーちゃん!


 俺は立ちがあり、さっさとナーちゃんの方へ逃げた。


「ナーちゃん、なんでここにっ!」


 と頭に思い浮かぶままに彼女に伝える。


「今はどうでもいい、早く逃げるよっ!」


 と彼女は俺の手を引っ張り、こっちよっ!、と誘導した。


 誘導に俺は従い彼女について逃げるっ!


※ ※※※※※※※※※※※※※※※


 どのくらい走っただろうか。


 いつの間にか追っては見当たらなくなり俺たちは森の中にいた。


 彼女は疲れてしまったのか足を広げ、だらーんとしている。


 ふと、見ると彼女はねているではないか。


 俺は一息つき、同じようにそのまま寝てしまった。


※ ※※※※※※※※※※※※※※※


「起きてっ!」


 ナーちゃんの声がする。


 ふと目を開けると、彼女はだいぶ焦っているように見えた。


「やばいやばい!このままだと捕まってしまうっ!」


 周りを見ると石像の大軍が!


 これはどうしようもないだろっ!


 と思いながらナタリーを見ると、彼女は泣いていた。


 そして、「お父様、お母様、リーリル」と必死にそして申し訳なさそうに呟いていた。


 その後、俺たちは何も抵抗出来ないまま囲まれ、捕まった。


 彼女は魔法によって眠らされた。


 俺には魔法が効かなかったのか眠らなかったので、必死に抵抗したが無駄に等しかった。







エリック「ここまでお読みありがとうござうますっ!」


リーちゃん「この回で第1章は終わりだよね!」


エリック「うん、次回から第2章だよ」


リーちゃん「次回の投稿は3月19日です」


エリック「お楽しみにー!」

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