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ゲームの中で出会った彼女がN·P·C であることについて。  作者: エリック
第1章 はじまりまでの物語
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第1章 1G ナタリーの出会い

 ザァーーーと川の流れる音がする。


 昨日は雨が降ったから、上流のほうから流れてくる水は多いようだ。


 それでも水はきれい。


 私は汚れた洗濯物を脇に置き、川に手を入れてみる。


 キーンとくる感覚に思わず、つめたっ!と叫び手を引っ込めてしまう。


 ここ最近、冷え込みが激しくなってきていて外に出るのにも長袖でないと過ごせないほどだ。


 さっ、やるぞ!という掛け声とともに私は洗濯板と近くの牧場主が作った石鹸を取り出した。


 それを足元に置き、私はしゃがんだ。


 私が今着ているのは、不思議の国のアリスがきている様なドレスに少しひらひらがついたような豪華版。


 しかも、背が伸びたせいですこし丈が短い。


 そのせいもあって、しゃがむとパンツが見えてしまうことがあるのだが、今は人がいないので気にしないでおく。


 だいたい、私はこういうドレスが嫌いなのだ。


 動きにくいし、着にくいし。


 でも、街に出てみると、わたしぐらいの年代の女の子はみんなこの姿だ。


 こんな服何がいいのかわからない。


 服への愚痴を散々ぶちまけている間にを洗濯を終わらせ、ふと手を見る。


 水につけっぱなしだった手は、ほんのりあかーくなっていてほっぺにあててみると、とても冷たい。


 私は洗濯し終わった服を一緒に持ってきたたらいの上にのせて、家まで運んだ。


 今日はやけに草のにおいがする日だなぁと思いながら...


 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 水をすったせいか重くなった洗濯ものを必死の思いで運ぶ。


 家までの最後の峠の坂道を越えたあたりで家の前に誰かが立っていることに気付いた。


 誰だろう、お客さんかなぁ、珍しいなぁ。


 そう思いながら、ふと家のほうに目をやると、なんとドアが開いているではないか。


 も、もしかして、あの人泥棒!? いや、王国のほうから来た使者!?


 くだらない事だとは思いながら、でもありうると思い、想像を広げながら、洗濯ものを脇に置きその男の人に声をかけてみる。


「あのー、ここでなにをされているのですか?」


 その男は突然声をかけられたことにおどいているらしい。


 いわゆる、驚・き・の・ポ・ー・ズ・をまさに目の前でしている、わかりやすい男だ。


 そんな男が、今度はおどおどと話しかけてきた。


「君こそ、ここで何をしてるんだい?」


 私は正直、この男が何を言ってるかわからなかった。


 こっちの質問に早く答えてくれと言いたいところだったが、ここで争っても無意味なこと、わざと相手の質問に答えてあ・げ・る・ことにした。


「この家は私の家なので...家に帰ってきただけです...」


 すこーし、女の子らしくふるまってみることにする。


 その男はこの返答を聞いたとたん、頭を抱えて座り込み始めた。


 すこし情緒不安定なひとのように見えるので、ほっておくべきだったのかもしれない。


 だけど、私の性格上ほっておくことができなかった。


「あの...大丈夫ですか?」


 そう相手に声をかけながらそっとちかづいていく。


 ちょうど相手との距離がおおよそ30cmというところでしゃがんで顔をのぞきこんでみる。


 男の顔は混乱状態にあるようだ。


「あの...大丈夫ですか?」


 もう一度、声をかけてみる。


 すると、男の顔が少し動いた気がした、がそれでもやはりうつむいたままだ。


 もう一度、今度は大きい声で、


「あの!チョット!」


 といった。


 すると、やっと我に返ったのかその男、ふっとこっちを見る。


「あっああ、大丈夫、大丈夫...」


 その男はひょろひょろとたちあがり、こっちを見てきた。


 相手がたったのでこっちもつられてたちあがる。


 その男はもう一度、改まった顔で話し始めた。


「ありがとう、心配してくれて。もう大丈夫。俺の名は樹だ。宜しく」


 思わず私は照れてしまって、うつむいた。


 なにせ男の顔...少し、ほんの少しだけだけど...かっこよく見えた。


 そんな男に礼を言われたのだ、すこし照れてもいいだろう。


「大丈夫か?うつむいて...具合でも悪いのか?」


 心配そうな声で、男はそんなことを言ってきた。


「いっいや...だいじょうぶです!!」


 そう言って、私はあわててしまう。


 が、すぐにこの男に話しかけた理由が脳裏に浮かび上がり、男に問い詰めるように迫った。


「そーいえば!なんで君は私の家の前にいたの?」


 男は多少ギクついたが、すぐに返答が返ってきた。


「目が覚めたらあの家にいた」


 何というめちゃくちゃな回答だろう。


「あの、やっぱ頭がおかしくなったんじゃ...」


 失礼だと思うが、こういう考えしか思いつかなかった。


「...」


 相手は黙り込んでしまった。


 さすがの私もすることもあるし、これ以上は問い詰めないことにする。


「まぁ、いいわ。私も忙しいし。んじゃ、元気でね」


 そう言って、私は置きっぱなしの洗濯ものを持って家の中に戻っていくのであった。

ナーちゃん「じかいよこくのこーなー!!」


作者「いぇーい!!って今日もテンション高いなー!」


ナーちゃん「でしょでしょ!ここに来ると気が抜けちゃって...つい...」


作者「全然いいんだよ笑むしろこのコーナーはそっちの方が助かる」


ナーちゃん「ありがとう!今回はナタリー視点のお話だから次は樹視点のお話だね!!」


作者「そーそー。これがまた面白いんだよなーナタリー視点では描かれない樹の心情が丸わかりだから笑」


ナーちゃん「ふーん。楽しみにしとこ。次の投稿は3月13日でおけ?」


作者「うん。1Bの後編が公開されるよ」


ナーちゃん「んじゃ、見逃さない、見失わないためにブクマは必須だね!」


作者「そーそー、さぁそろそろお開きにしようか」


ナーちゃん「そだねー」


???「ナー姉ちゃんそろそろ交代だよ、ここからは私が担当するから...」


ナーちゃん「え?チョット、引っ張らないでっ!!はなしてっ!!」


作者「ということで後ろの二人はおいといて、これからもこの小説をよろしくお願いします!!次回もお楽しみに!!」

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