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天秤は笑う  作者: おき
6/8

◆ 騎士団にて




「……よかったのですか」



ふたりきりの執務室。

隣に座る上司を、シーナは見下ろす。

先ほど出ていった部下ーーゼレを思い出すが、正直、不安しか残らない。


「彼女との接触は、不確定要素が多すぎます」

「しょーがねーだろー」


駄々をこねたような上司に、シーナは冷めた視線を送る。

上司ーーダスクは視線を避けるように机にへばりついた。


「団長命令なんだもーん」

「あなた幾つですか」

「25ー」

「………はぁ」


ダスクは自身の机に積み上げられた紙の束をつまみ、彼女からの視線をシャットアウトする。そして、にへ、と笑った。


この男は、いつまでも子どものようだ。


シーナは追求を諦めた。


「……わかりました。で、この後の会議ですが」

「今から?」

「今から行かねば間に合いませんね」


ダスクは面倒くさ、と静かに呟いた。

淡々とした自身の補佐には聞かれているだろうが、構わない。


「議会の奴らねちっこいんだよなぁ」


渋々立ち上がり、執務室の扉を開く。

当然のようにシーナは彼の背に続くが、その背が急に立ち止まった。



「隊長?」

「多分、さぁ」






「団長は、始まるの、気付いてるかもな」













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