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困る係

作者: ミズキシホ

いつかの選挙の時。


わたしが指定された投票所は、

しやくそ(市役所)です。


しやくその駐車場は日曜日は料金がかかるらしく、

(平日・しやくその営業?中は無料)

発券機の所に、

「投票へお越しの方は、駐車券をお持ちください」

と張り紙がしてありました。


さて、

駐車券を握り締めて投票所へ向かうと、


係:「あ、駐車券はこちらに。」


と、カードリーダーのような機械を指差されます。


係:「こちらに入れてください。」



わたしが駐車券を入れると、


係:「あれ? 変だな。」


しわをのばして、もう一度。



係:「あれ〜??」

 

服でぬぐって、もう一度。(この行動の意味はよく分からなかった。気持ちはなんとなくわかる。)


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「えーーー???」


しわをのばし、

服でぬぐって、もう一度。


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「うーーーん…」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「…。」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「……。」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「……。」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「……。」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG


係:「……。」


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG



係:「……。(いいかげんにもう、助けてください、誰か…)」


後ろを振り向き、

上司に助けを求める係。


それでもなお、再度チャレンジ。


入れる

出てくる


ピピピ 


赤ランプ点灯 表示:NG



上司:「じゃあ、こっちのカード、使っていいよ。

    あ、こっちのカードは、カードリーダーに入れなくていいから。」


入れようとする係。


上司:「入れなくていいから。」


入れようとする係。


上司:「入れない入れない。」


入れようとする係。


上司:「入れない入れない入れない入れない!」


半径2メートル内大爆笑。



これを書いていて、

昔の職場に来ていた営業マンに「係」とあだ名をつけていたことを思い出しました。



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― 新着の感想 ―
[一言] 文章は普通です。 「入れる 出てくる ピピピ」の繰り返しが少々くどい気がしますが、現実に起こったことならばその通り書くのは当たり前でしょう。 ストーリーも普通です。 日常の一コマといった感…
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