決着
やっと導入部分の話が終わります
「っく、んぜっは・・・はぁ・・・はぁ・・・」
倒れた光は全身に酸素を行き渡すためのように呼吸をしていた。
しばらく倒れたまま息を整えながら回復するまでまった。
何秒何分たったかわからないがどうにか体を動かせるようになった光は、体を起こし辺りを見渡し先程の化け物の気配が完全になくなっているの確認し安堵した。
(どうやらさっきので本当に消滅したようだな)
完全に安心すると、先ほどまで頭の中で切り替えていたスイッチをOFFに切り替えた、すると次第に全身に痛みが走った。
先程までは感じていなかったが戦闘用のスイッチを切ったため五感を完全に取り戻したためだ。光は、道場の跡取りということでいくつかの秘伝を祖父から授かっていた。その内の一つとして先程まで使っていた
戦闘用身体操作術「霞」である。
この術は、痛みやダメージといった痛覚をすべて遮断してどんなにダメージなどを貰ったとしてもそれらを無視して戦い続けられるようにし、これにより脳が痛覚という全身に送る電気信号の処理をしなくなり空いた要領分、頭の回転を速くするといったものなのだ。
この術を使っていたため戦いを冷静に対処できたのである。
「ふらつくが立てないわけじゃないな。ヒロを回収して寮に帰らなくちゃ・・・」
身体のあちこちが軋むようだが光はその身体を引きずりながらヒロの元を向った
コツっと足元に何かがぶつかり確認するようにそれを手に取った
「?・・・なんだこれ?ガラクタか何かか?」
それは先ほど化け物を消滅させた時に出てきたものの割れた片方であった。
良く観察しようとしたが
「・・・ん・・・んうん・・・」
とヒロの声がし今はさっさと寮に戻るのを優先し、そのブローチのかけらをポケットにしまいヒロを
回収し身体を引きずるように学校を後にした
寮に帰る途中、学校を見ながら
「しかし、どうすっかあれだけ色々と破壊されてるとなると明日にはばれて問題になるだろうが・・・」
そこまで考えて、前を向き直し止めていた足を動かし考えるのをやめた
これ以上考えたって自分じゃあれらをすべて片づけて直すのは無理であったためだ
(まあ、後はなるようになればいいか)
最悪自分が関係したのがばれたら言い訳しないですべて答える予定であった、携帯を取りに行ったこと化け物のことを・・・
寮についてからはどうにか2階の自分の部屋から入りヒロを部屋に戻し、何事もなかったように部屋に戻った。
シャワーを浴び時計を確認するとちょうど12時になろうかとしていた
倒れこむようにベットに倒れ布団に包まった
そして、1日を振り返った。
授業、生徒会に拉致、化け物との戦闘と普通じゃありえなく濃い1日となった
振り返り終わると力の使い過ぎからくる疲労がピークとなり瞼が閉じていった
「しかし、散々な・・1に・ち・・だっ・・た・・・・な・・・」
と意識が途切れ深い眠りえと落ちっていったと同時に時計が12時を指した
こうして光の長い1日が終わった